日別アーカイブ: 2011年2月28日

バンディットも参戦


P1010950  昨年から出ると噂のあったバンディットから、その名もずばりの”スクエアビル”がようやく発売になりました。想像していたよりもずいぶんと大きく、サイズ的にはRC2.5と同サイズでした。
 流行りのサイレントではなく、ここはバンディットなりのこだわりなのかワンノッカータイプとなっています。内部構造が見えませんが、コトコト系ではなく、カタカタ系の音がします。リップは流行りを無視した肉厚2.8mmとなっています。まあ、これなら少々ぶつけても割れたり折れたりしにくそうです。
P1010976  さっそく、投げてきましたが、動きはRC2.5ほどではありませんが、思ったよりもキレのあるアクションでした。アクションは大振りでかなりの水押しが予想できます。一番意外だったのは、かなり大きく左右に蛇行する千鳥系のアクションを見せたことです。一見すると、トゥルーチューンが必要かなと思うほど、左右どちらかに偏って泳ぐのですが、その後軌道を修正して、反対方向に同じように偏って泳いだりします。本当にバランスが悪いと片方にしか偏ったりしませんから、これって意図して作ったのか、ただの偶然の当たりなのか・・・。
P1010977  バンディットって、かつてはフットルース(旧型のみ)や100、200といった名作をこれまでに世に送り出してきましたが、ここ数年は鳴かず飛ばずの新製品しか出していません。このスクエアビルは久しぶりの名作となるでしょうか・・・。

ますますハイテク合戦


 今回のバスマスタークラシックで、個人的に気になったのがローランスのレーダーです。B.A.S.S.のウェブサイトのフォトギャラリーを見て、多くの選手のバックデッキに巨大なローランスの何かが取り付けられているのに気が付いた人もいるでしょう。そういうボクも「なんじゃ、あれ?」と思った次第です。よくよく調べると、あれってレーダーだったんですね。
 今回のルイジアナ・デルタは朝に濃霧が発生し、毎朝スタートが遅れ、2日目には2時間45分も遅れてのスタートとなりました。結果的にはこの濃霧が勝敗を大きく分けました。具体的にはスタート地点近くを釣った選手が上位を独占し、片道2時間以上もボートドライブが必要なベニス等の遠いエリアを釣った選手は大きな代償を払うことになりました。
 ただ、面白いのは両者はともに濃霧を予想し、その判断の仕方がカギとなった点です。濃霧が出るのを分かっていても、どうしてもベニスで勝負をしたいと思った選手は、濃霧対策としてレーダーを搭載して試合に臨んだわけです。ローランスのHDSはレーダーにも対応した機能があるそうです。
 このレーダーは波長が極めて短いマイクロ波を発射し、その反射波(エコー)をキャッチすることで、水上の他船などの障害物をとらえ、その位置や距離を教えてくれる仕組みです。大きな船の往航が多いミシシッピーリバー・ルイジアナデルタでは、たとえGPSがあっても、このレーダーがなければ、濃霧で先が全く見えない状態ではバスボートをドライブすることはできなかったはずです。
 とはいえ、流木やブイ、クイや立ち木まで正確に捉えるのか、不安はないんでしょうか? 実際に画面を見たわけではないですが、あの真っ白の中を走るなんて、ほとんど度胸比べのチキンレースみたいです。隣りに乗ったプレスやマーシャルは生きた心地がしなかったでしょうね。
 結果的にはこのレーダーさえなければ、ベニスへ走る選択肢はなかったわけで、策に溺れた感が否めません。

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