KVDがクラシックでKVD1.5を使って優勝したり、2位のアーロン・マーテンスがやはりKVD1.5を、3位のデレック・レミッツがRC1.5を使っていたりと、世間はすっかりスクエアビル・クランクベイトの話題で盛り上がっています。もう2011年の流行語大賞は、スクエアビルに決まりな感じです。
You Tube動画でhttp://granbass-blog.teckellure.com/2010/11/kvd_d15a.html”>KVDがKVDクランクベイトについて、さらにhttp://granbass-blog.teckellure.com/2010/12/post_eed3.html”>ジョン・クルーズがファットジョンについて、それぞれが千鳥アクションについて語っていて、日本でも千鳥ブームの再燃を予感させます。といっても、千鳥アクションに相当するピッタリな英語があるわけでもなく、KVDはKick AroundとかErratic、Unstable、Inconsistent という表現を使い、ジョン・クルーズはHuntやDartという表現を使っています。
千鳥アクションって?
千鳥アクションとは、酔っぱらいが真っ直ぐ歩いているつもりで、左右にフラフラとふらついてしまう千鳥足から来ていますが、軌道がズレたと同時にすぐに修正しようとする”ほろ酔い”のジグザグ系と、軌道がズレてもすぐに修正が効かず、ドリフト走行を繰り返す”泥酔酩酊”の暴れ系があります。
泥酔酩酊の代表と言えば、ウィグルワートが挙げられます。時には宙返りまでかますウィルワートは、まさにナイフ片手に回りの人間を刺しまくる通り魔みたいなアクションで、予測不能の大暴れ千鳥アクションです。
最近話題になっているスクエアビルの千鳥アクションは、ほろ酔い系です。真っ直ぐ進んでいるはずが、何かに当たったわけでもないのに、パッとワープするかのごとく軌道が瞬時に左右にズレるような動きで、ボクサーが頭を上下左右にクイックに振るウィービングの動作やサッカー選手がフェイントを入れながらドリブルする動作にも似ています。
KVDクランクの発売で、このスクエアビルの千鳥アクションが注目されるようになっていますが、この千鳥アクションは何もKVDクランクが最初ではありません。バルサクランクなどで、たまに発生する当たりルアーとして認識されてきました。千鳥アクションを狙って作ったプラスチッククランクとしては、ラッキークラフトのRCクランクが最初だと思います。ただし、RCクランク自体は、この千鳥アクションをあえてキャッチコピーに使うことはありませんでした。”違いの分かる”プロ達の間では常識で、発売からこれまでに数多くのマネーベイトとなってきましたが、あえて、そのキモを前面に押し出さないことで、他社の追随を防いできたのかもしれません。
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