日別アーカイブ: 2009年4月23日
レバーブレーキーVS.ドラグ
ボクのスピニングリールにはドラグが付いていません。磯釣り用のレバーブレーキ付きリールを長年愛用しています(ただし、シーバスやハードルアー主体の場合はドラグ付きを使用)。理由は簡単で、どんな高級なリールのドラグよりも自分自身の人差し指を信頼しているからです。このリールを使うようになってから、ラインブレイクはほとんど皆無で、常にこちらが魚に対して主導権を握れるので、取り込む時間もかなり早い自信があります。ドラグがジージーと鳴らないので、トーナメント中、ボクがバックシートでポンポン釣って、リミットメイクしたことに気がついていないパートナーがいたほどです。
1日5匹程度の釣りやあまり細いラインでは気にならないのかもしれませんが、6ポンドクラスのラインを使って、1日に20匹も30匹も釣れるような状況なら、ドラグ付きのリールならラインがヨレてたいへんですが、レバーブレーキ付きリールなら丸1日トラブル知らずです。こんな素晴らしいリールなのに、バスを釣っている人でこのレバーブレーキ付きリールを使っている人をほとんど見たことがありません。本当に不思議です。
ボクがアメリカ人の釣りを見て、下手くそだなあと感じるのがスピニングリールの操作です。ほとんどのアメリカ人って、ドラグの使い方を知らないというか、全然ドラグのポテンシャルを使いきっていません。その典型がアイクです。バスが引くと、いつも手でラインを引っ張り出して、しまいには切られたりしています。まるで、「ダイワのリールのドラグなんて俺は信用してないぞ」といわんばかりで、スポンサーメーカーとしては、逆効果もいいとこです。(話が少し逸れますが、以前、KVDがラインを切られて、タックルを湖に投げ捨てる映像が流れたことがありますが、スポンサーにとってはいい迷惑です。プロとしては最低の行為です。)反対にドラグがユルユルで、スプールが滑っているのに、リールを巻き続け、ラインをヨリまくっている人もいたり・・・。正直、アメリカ人に数万円もする高級なスピニングリールは、豚に真珠といった感じです。
ところが、なかには上手いアメリカ人もいます。そのほとんどがバックリールといって、リールを逆転して使っています。日本には便利なレバーブレーキ付きリールがあるのに、アメリカでは存在すら知られていません。アメリカでレバーブレーキ付きを売り出すと、けっこう認知されるような気がするのですが・・・。