日別アーカイブ: 2009年4月6日

日米のプロトーナメントの違い その4


 不正というと聞こえが悪いですが、日米でルールに違いがある場合があります。アメリカでは公式プラクティス中にコアングラーや試合に出場しないロコのアングラーやプロのガイドの情報を得てはいけないとルールがあります。もちろん、オフリミット期間中に第三者にプラをさせて情報を得ることもできません。いわゆるノーインフォメーションルールです。試合をできるだけフェアに行うのが目的です。ただし、インターネット等で公に公開されている釣果情報などは問題ありません。
 たとえば、B.A.S.S.やFLWでは公式プラクティスは家族以外は試合に出場する者同士しか一緒にプラクティスができません。つまり、プロは同じトーナメントに出場するコアングラーと一緒にプラクティスをすることができますが、プロがロコのコアングラーとプラクティスをして、コアングラーからポイント選択等のアドバイスをもらった場合は、厳密にはルール違反となり、プロテストを受けるとDQになる可能性があります。
 一方の日本ですが、情報戦が半ば常識となっています。有力な選手ほど自身のスポンサーメーカーの息が掛かったチャプターやショップ等のアングラーを各地方に抱え込み、一緒にプラクティスをしています。オフリミット期間中もロコのチャプターのアングラーに釣りをしてもらって情報を得ているとも聞きます。もちろん、日本ではルール上問題ないわけですから、それも戦略の一つでしょう。でも、個人的には日本のトッププロと呼ばれる人たちが、スポンサーというエサでロコの選手を釣る行為は情けなく思います。
 日本のトーナメントも2名乗船に変更しない限り、不正がなくなることはないでしょう。それでも2名乗船を断固として拒否する人たちがいると聞きます。アメリカと違ってボートが小さいので、2名は無理といいながら、実際はプラクティスでは小さなアルミボートでも2名で釣りをしていたりします。結局は実際に使っているルアーを見られては、プロモーション活動として、うまみがないと感じる人がいるというわけですね。

赤目のバス


 実は先日、カリフォルニアのレイク・ニューマロニーで釣りをしたとき、珍しいバスを釣ることができました。そのバスとはレッドアイバスです。
 当然日本では馴染みのないバスで、ボク自身本物を見たのは初めてでした。実はカリフォルニアにレッドアイバスがいるなんて知らなかったので、はじめはスモールマウスだと思ったのですが、よく見ると確かになんか変でした。実際、この湖にはスモールマウスはいないそうです。
 レッドアイバスはもともとはアラバマ州とジョージア州の一部の地域にしか生息しない種でしたが、経緯は分かりませんが、カリフォルニアの一部の湖でも生息が確認されているようです。しかしながら、このレッドアイバスは最大でも3ポンド止まり、ほとんどは豆サイズで、ゲームフィッシュの対象魚としては人気がありません。そのため話題にもほとんどならないのが現状のようです。
 レッドアイバスとスモールマウスの違いですが、レッドアイバスの方が口がやや大きく、全体に(特にヒレが)赤みがかっています。名前の通り目は赤いのですが、スモールマウスも目が赤いので、赤目というだけでは判断はできません。また、全体のボディーの形状が、なんとなくサンフィッシュ系の形をしています。そして、ブルーギルのようなエラブタに黒い模様があります。あと、これは個体差もあるのかもしれませんが、腹側が少し青みがかっていました。

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