絶対リアル値、倍増チューン


 最近の雑誌を読むと、加藤誠司プロがヴェイロンの記事で”絶対リアル値”なるものをよく口にしています。要はバスが本物のベイトと見間違う究極のリアリティの追求というわけですね。天才ルアーデザイナーが行き着いた悟りの境地といったところでしょうか。
 バスはそれが本物のエサかどうかを視覚、嗅覚、聴覚によって判断していると思われます。水の透明度が高いほど視覚に頼る度合いが大きくなり、透明度が低いほど聴覚(側線で感じる波動)に頼る度合いが大きくなると思われます。
 ソフトベイトの場合、フォーミュラ等を表面に塗って、プラスチック臭や塗料の匂いをかき消すことも絶対リアル値を上げるには効果があると思われます。聴覚に関しては、人間のボクにはバスがベイトの波動をどんな風に感じているのかはさっぱり分からないので、どうすればいいのか検討がつきませんが、視覚に関してはいろいろ工夫ができると思います。
 前回紹介したハドルストンの赤エラチューンは、まさに視覚的”絶対リアル値”を上げる有効な方法だと思います。ボクが考えるスイムベイトの”絶対リアル値”の要素は、バスが斜め後方下からチェイスしながら見上げる視点での見え方です。だから背中のカラーリングのリアルさは、実際はそれほど重要ではないような気がします。だから腹側のフックはできるだけ排除するかヒレ等で目立たない位置にセットした方がいいと思います。
Imgp5018  そこでさらに”絶対リアル値”をパワーアップさせるハドルストンのチューンを考えてみました。それが胸ビレチューンです。水槽の魚をよく観察すると、一番忙しく動いているのが胸ビレです。そして、胸ビレはバスの視点からは絶対的に目に付く存在だと思います。ところが、ハドルストンは背ビレ、脂ビレ、腹ビレ、尻ビレは立体的にデザインされていますが、胸ビレだけはボディーにくっついたデザインとなっています。それは胸ビレを立体的に作ると、ボックス等で収納する際に曲がってクセが付きやすく、結果的にアクションの妨げになる恐れがあるからだと思われます。ならば、こちらでよりリアルな胸ビレを作って取り付けてみましょう。
Imgp5017  まずは白いフェザーを一枚ずつ用意し、適度な長さでカットして、根本部分を2-3mmむしり取ります。次に小さなワームフックを用意し、ラインアイ側からボディに突き刺し、シリコンラバーのムシチューンをする要領でフェザーを通して抜いてやります。少しフェザー部分がボディの中に入った状態の方が抵抗になって抜けにくくなります。余りをカットして、最後に瞬間接着剤で止めてやれば完成です。個人的にはかなりいい出来だと思うのですが、いかがでしょうか?

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絶対リアル値、倍増チューン」への2件のフィードバック

  1. GRANBASS

    ボクもハゲ皮使いましたが、一度使って乾くとカールしてしまって、見た目がよろしくないんで止めました。

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  2. 呉行修

    あは^^
    同じものをサビキとかの魚皮で作って販売を考えてたことがありました^^
    胸びれは重要やと思います。
    Goooですよ^^

    返信

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