バナナをボートに持ち込むとバスが釣れない、なんて聞いたことありますか? もともと「船乗りにとってバナナは不運をもたらす」という迷信がアメリカにはあるんです。そんな迷信があることを知らずに、昔、ノンボーターでUSオープンの試合に出たときでした。その日はたまたま?タフな日で、昼頃までキーパーは2匹ぐらいしか釣れていませんでした。次のポイントへ移動というときに、シートに座りながら、持ち込んでいたバナナを取り出して皮をむき始めたら、隣のボーターの顔がみるみる険しくなったのでした。「プラでよかったのに、今日釣れないのはお前のせいだ!」なんて真剣に怒って言うんです。殴られんばかりの勢いですが、ボクにはなんのことかさっぱり分かりません。ようやく説明を聞いて理解したのですが、あのときはビックリしました。友人達にそのことを話すと、「そりゃあ、ヤツが怒るのも当然だな」という人もいれば、「ただの迷信だから、オレは気にしない」という人もいました。
昔、シャスタのインビテーショナルの試合でのことです。友人のアンドレがバブ・トッシュのライブウェルにバナナを隠したことがあります。ライブウェルチェックで気が付くだろうと、軽いジョークのつもりでした。ただ、運悪く、誰にも気づかれることなく、バブは湖に出てしまいました。得意なはずのシャスタでバブは苦戦し、やっとの思いでキーパーをキャッチしてバブは目を疑いました。Oh my God! バブが賞金を逃したことは言うまでもありません。ウェイン後、アンドレとバブは真剣なケンカにまで発展したほどです。
バナナの迷信はかなり広く知られている話なので、ノンボーターでトーナメントに出ようと思う人は気を付けて下さい。ボクは絶対に持ち込みません。中には”バナナボート”の日焼け止めやバナナ味のマフィンすら、嫌がる人もいますよ。
バナナの話の由来は下記サイトを参照下さい。
http://www.captjim.com/bananas.htm