日別アーカイブ: 2012年2月19日

モーテル生活 その1


 アメリカのトーナメント参戦では1週間以上をモーテルで滞在します。モーテルと言ってもワンフロアのいわゆるモーテルから、全米にチェーンを持つホテルのような立派なものまでいろいろあります。
 最近はネットで簡単に予約ができるようになったので便利になりました。事前に滞在予定のモーテルにタックルウェアハウスなどで通販して送ってもらうことも可能で、日本から持って行く荷物を減らすこともできます。
 ボクのモーテル選びの基準は、少々高くても冷蔵庫&電子レンジが部屋に完備されているか、朝食がしっかりついているか、ゲスト用のコインランドリーがあるかの3点が重要な要素です。最近のモーテルはワイヤレスのネット環境がほぼ間違いなく完備されているので心配ありません。もちろん、ネットは無料でつなぎ放題がほとんどです。
 モーテルにはほとんどプール(ジャグジーも)が付いていますから、海パンを持っていくのもいいですが、トーナメントでは忙しくてそんな余裕はほとんどありません。
P1040547_640x421 冷蔵庫と電子レンジがあれば、ウォールマートなどで飲み物や食べ物をまとめて買えるので、経費を節約することができます。格安のモーテルは朝食が付いていなかったり、付いていたとしてもコーヒーにシリアル程度の簡素なものだけだったりしますが、少しまともなモーテルだと、ジュース、ヨーグルト、ベーコンやソーセージ、ゆで卵やスクランブルドエッグ、オムレツ、ドーナツやトースト、マフィン、ベーグル、ワッフル、オートミール、フルーツなどがあって、しっかり朝食をとることができます。
 さすがに試合中は朝が早いので、食べることができませんが、プラクティス中などは毎朝しっかり栄養をとって出ないと、長丁場なので体が保ちません。

Aリグ回収器


  今回のオキチョビーでは、多くの人と話をしました。有名人だらけでしたが、いつも話題になったのがアラバマリグです。ガンターズヴィル戦以降、初のメジャーな試合だけに、賛否両論、いろいろでした。ただ、一つ確かに言えることはルールでOKになった以上、使わなかったら必ず不利になるということです。
 すでに先月行われたエバースタート・シャスタ戦で1位から5位までが例年のウェイトを大きく上回る驚異的なウェイトでAリグが独占したように、FLWツアー・メジャー戦においても初戦から第3戦まで(ハートウェル、テーブルロック、ビーバー)がAリグが制するだろうと噂されています。すでにローカルの試合では、Aリグが例年の平均的なウィニングウェイトを遙かに上回るウェイトで試合を独占しているようです。また、第5戦のケンタッキーレイク戦、フォレストウッドカップのレイク・レーニアでもAリグが制するかもしれません。果たして、FLWは正しい判断だったのか・・・。

P1040761_640x480_2 実はオキチョビー戦の試合でもボートデッキにAリグが転がっている選手を何人か見ました。トップ10カットしたブライアン・スリフトは何匹かのバスはAリグでキャッチしたそうです。
 ガンターズヴィル戦でトップ10カットして、Aリグでいい思いをしたルーク・クラウセンは比較的肯定派でした。「そのうちスレるから心配要らないよ」とルークは呑気に言っていました。そんな彼のトラックの中には友人に頼んで作ってもらったというAリグ専用のリトリーバーがありました。下のフックがちょうどAリグのワイヤーの股の部分を引っかける仕組みで、根掛かって外れない場合は、ジグヘッドのフックを引き伸ばしてでも回収するというわけです。なかなかよくできた仕組みです。早速ハートウェル戦で投入するようです。さすが、トップレベルのプロはいろいろ考えています。
 日本では無責任に20ポンドクラスの細いラインが推奨されていますが、これだけ市場に溢れたAリグをみんなが根掛かりで湖底に残すとたいへんなことになってしまいます。ただでさえ逆風がきつい琵琶湖でも、バス駆除派の格好のエサになってしまいかねません。自分一人ぐらいって気持ちが命取りとなってしまいます。
 琵琶湖で生活をしているガイドさんこそ、太いラインを使って、根掛かっても確実に回収することを推奨してほしいところです。もちろん、どうせなら、根掛かりしにくいセンター1本バリ仕様をボクは推奨しますが・・・。