月別アーカイブ: 2012年1月

Aリグの作り方


 ブログのキーワード検索を見ていると、相変わらずAリグ(アラバマ系リグ)の作り方が上位にいます。最近ではショップにも多数の便乗商品が並んでいますが、やはり自作したいと思う人も多いようです。
 実際、売っている商品でもスナップの強度が不十分なものが付いている場合もあって、結局付け直さないといけないものもありますし、それなら最初から自作した方がマシです。以前にも釣具屋さんですべて揃うAリグの作り方を紹介しましたが、より本格的な方法を紹介します。ボクはAリグを推奨しているつもりはありませんが、完全否定しているつもりもありません。落としどころはフック1本というのがボクの考えです。バスを傷つけないからという理由もありますが、それを言うとデビッド・ダッドリーに偽善者と呼ばれてしまいます。
 フック1本を推奨すれば根掛かりがしにくなり、よりAリグの実用範囲が広がり、よりゲーム性が高くなるというのがボクの考えです。フック同士が絡んだりしないので、移動時などもトラブルが減り、取り扱いもしやすくなります。
 フック1本ならまわりのダミーは4本にこだわる必要もありません。猿マネして5本にしなければいけない理由もありません。今回はより簡単で強度も十分なら6本リグの作り方を紹介します。

①今回新たに用意するのは大きめのリーリングスイベル、ホームセンターの電気配線コーナーに売っているリングスリーブ、シリコンチューブです。

01

②1mm径ステンレスワイヤーを真ん中でラジオペンチの先を使って直角に曲げ、同じ要領でコの字に曲げ、さらに凸状に角度を付けます。

02

03

04

③ペンチでコの字の両角を均等に潰すように力を加えると、角が取れて丸く仕上がります。同様にして3本用意します。

05

06

④大きめのローリングスイベルに3本のワイヤーを通し、6本をまとめてスリーブに通します。スリーブを潰して固定します。

07

08

09

11

⑤フロント部のスイベルが遊びすぎないように、シリコンチューブをカットし、スイベルとスリーブに通します。6本のワイヤーの先端部の処理は以前紹介したようなダルマクリップを使うなどしてスナップスイベルをセットして完成です。

13

アラバマ旋風再び


P1040438_640x479

 エバースタートシリーズのウェスタンディビジョン、レイク・シャスタ戦は決勝が行われました。日本から参戦中の児玉一樹さんが、見事トップ10カットを果たしたので、朝からネットでオンラインのウェイイン中継を見たのですが、やはりというか上位陣はAリグが独占状態となりました。
 レイク・シャスタといえば、釣れるバスの95%はスポッテッドバスで、数は釣れても金太郎飴状態で、リミットメイクは簡単でも2ポンドオーバーを釣るのがたいへんで、10ポンドを釣るのはかなり難しい釣り場です。例年なら3日間のトータルなら30ポンドが優勝を狙う鍵となるはずなのですが、この試合はビッグウェイトが続出し、8位までが30ポンド超え、上位2人が40ポンド超えというすごい試合となりました。上位5人は案の定アラバマリグをメインに使用したようで、コアングラーの優勝も決勝のこの日、初めてアラバマリグをキャストして、ビッグウェイトをマークし、トータルウェイトが30ポンドを超えました。
 これまでならトーナメント期間中に全選手で2匹か3匹出るか出ないかの貴重なラッキー&キッカーフィッシュを、アラバマリグは狙ってヒットさせることができた感じです。Aリグを使わずに30ポンドを超えた児玉さんは例年なら優勝も狙えるようなハイスコアでしたが、不運としか言いようがありません。Aリグは今季、FLW系の試合でいくつウィニングルアーとなるでしょうか・・・。

WANTED


B_switcher_40

 オキチョビー戦に向けて、着々と準備が進んでいますが、ある大物アングラーが買ってきてほしいというリストをメールしてきました。だいたいはショップや中古屋さんで見つけることができたんですが、どうしても見つけられないのが、ジップベイツのBスイッチャー4.0(ラトラー)の#054:デルタクローと#509:ブルーギルです。もう作っていないんでしょうか・・・。

 スポンサーの関係もありますし、誰とは言えませんが、ボクも使ったことがないルアーをリクエストされる(しかもカラーを指定)とは思いもしませんでした。どうやら、秘かに愛用しているようです。どなたか、売っているショップをご存じの方、または譲ってもいいという方がおられましたら、連絡ください。

アラバマリグ論争はさらにヒートアップ中


393827_2253614559612_1825740601_141

 B.A.S.S.およびFLWは今季のトーナメントでのAリグの使用におけるルールを発表し、Aリグ論争は決着するかと思いましたが、フェイスブック等で否定派と肯定派の論争がさらにヒートアップしています。
 さらに興味深いのはFLWのサイト上で、FLWを代表する選手同士が否定派、肯定派の意見をアップしている点です。Aリグの使用禁止を求める署名運動を始めた否定派の急先鋒のデイブ・レフィーブレやランドール・サープの否定派の意見は、ボクには論理的で筋が通っているように思えますが、ジェイ・イェラスやデビッド・ダッドリーの肯定派意見は、いつもサイドイメージやGPS、ハイドロウェイブといったニューテクノロジーを引き合いに出して、話をややこしくしてきます。それにしても、デビッド・ダッドリーの「否定派は偽善者だ」という記事は、かなり挑発的で彼らしいです。
 写真はランドール・サープが強烈な皮肉を込めて自身のフェイスブックでアップした写真です。州のレギュレーションでルアー(フック)の個数に制限がない湖では、これもトーナメントでは合法となってしまいます。なかなかのセンセーショナルな写真で、現在、ボクを含め60人がシェアをし、コメントが150に達する勢いです。みなさんはどう思います? ボクはこんなプロの後ろでは試合はしたくないものです。
デビッド・ダッドリー
http://www.flwoutdoors.com/fishing-articles/blog/153229/what-is-the-true-fire-behind-the-furry/
ジェイ・イェラス
http://www.flwoutdoors.com/fishing-articles/blog/153217/alabama-rig-blog-innovation-cannot-be-stopped/
デイブ・レフィーブレ
http://www.flwoutdoors.com/fishing-articles/blog/153216/alabama-rig-blog-one-rod-one-bait-one-legacy/
ランドール・サープ
http://www.flwoutdoors.com//fishing-articles/blog/153221/tharp-blog-a-rig-is-the-wrong-direction/#.TyCvrV4__MQ.facebook

ラパラのニューバイブ


P1040411_640x434 ラパラからリリースされたリッピン・ラップを昨年末にアメリカに行った際に買ったのをすっかり忘れていました。ラパラはサウンドチャンバーがボディーサイドに差し込まれたクラッキン・ラップを数年前にリリースしましたが、結局鳴かず飛ばずといった感じで、誰かが使っているのすら見たことがありません。
P1040412_553x640
 結局、スタンダードに戻った感じです。それにしてもこのルックスなんとかならないでしょうか? 別にリアルなフォルムやカラーリングを求めているわけではないですが、この中途半端なセンスがどうも好きになれません。やっぱり、ラパラにプラスチックは似合わないです。
http://www.rapala.com/Rippin-Rap/Rippin%20Rap,default,pd.html?start=31&cgid=rapala-lures

ダブルフルーク・リグの作り方


 ダブルフルーク・リグに関して今まで聞いたことがあっても興味がなかった人でも、You Tubeで映像を見たらやってみたいと思った人も多いみたいです。
 ダブルフルークは2個のベイトを使うことで、よりバスにスイッチを入れやすい効果がある以外に、シングルのフルークよりもロングキャストができるメリットもあります。2個のフルークは同じ重量でそれぞれが干渉せず、同一方向に飛んでいこうとすることで、余分な空気抵抗を受けずに、それぞれがラインを引っ張るので飛距離が伸びるというわけです。Aリグの場合は空気抵抗が大きくなるので飛距離は伸びませんが・・・。
 実際にやろうと思っても映像だけではよく分からないという人のために仕掛けの作り方を解説しているサイトを紹介します。
 要は2個のスイベルを使い、1個のスイベルは結ばず、メインラインを通して誘導式にして、もう一方のスイベルに結びます。ボクはメインライン側の結び目を保護する目的で小さなビーズを1個通しておきます。
 リーダーの長さですが、一般的な場合、メインラインのスイベル側のリーダーの方が長く、誘導式側のスイベル側のリーダーの方が短くセットします。トム・マンJr.は長い方で14インチ(約35cm)、短い方で12インチ(約30cm)と解説していましたが、KVDは長い方で16~18インチ(約40~46cm)、もう一方は6インチ(約15cm)短くセットすると解説していました。
 マーティー・ロビンソンは長い方が18~24インチ(約46~60cm)で短い方が10~12インチ(25~30cm)というセッティングだそうです。
2577813_2 一方、ドンキーリグと呼ぶマーク・メネンデスは誘導式のスイベル側のリーダーを長くセットすると解説しています。長い方が12インチ(約30cm)、短い方が8インチ(約20cm)と全体に短めのセッティングです。
 まあ、要するにリーダーはどっちが長くても良さそうです。リーダーの長さもまちまちです。リーダーは長くなればなるほど垂らしが長くなってキャストがしにくいですが、リーダーが短くなるとリーダーの強度が落ちるのでラインブレイクされる危険度が上がります。いろいろ試して、自分の中で扱いやすい長さを探すのがいいでしょう。
 スイベルのサイズは自由ですが、大きめのスイベルを使う方が若干深く沈めて誘うことができます。三つ叉スイベルを使わず、1個のスイベルを誘導にして使う理由は、ダブルヒットした際に、魚同士がラインを引っ張り合ってラインを切られないための工夫です。
 ボクも一度だけダブルヒットしたことがありますが、正確には先に1匹がヒットして、やりとりをしている途中で、もう1匹がヒットしました。
http://www.bassmaster.com/tips/donkey-rig
http://www.bassmaster.com/tips/robinson-double-fluke-rig
http://www.rattletrapramblings.com/tag/double-fluke-rig/
http://www.bamabass.com/articles/rig_detail.php?id=5
http://www.bassedge.com/media/show/Jonathon+VanDam+-+Double+Fluke+Rig

ロッドグリップの脱着化


 前回のシャンプレーン行きでひどいめに遭ったのを教訓に、今回はロッドのショート化をいつもお世話になっている大阪のプロショップ”ジャンキーズ”さんに相談しました。出した結論はグリップ部を脱着できる改造です。
 アメリカ国内線は1辺が80インチ(203cm)を超えると預かってもらえないことがあるというので、ロッドケースに入れて、203cm以内に納めるにはロッドは6ft 6inが限界です。
 最近のロッドはテレスコタイプやグリップが脱着できるロッドが減っています。どうしても、持って行きたいロッドはグリップを脱着化してでも、6ft 6inサイズにしなければなりません。
 そして昨日、完成したロッドを引き取りに行ってきたのですが、思った以上のいい出来になっていました。これで一安心です。

P1040395_800x392

P1040396_800x499

ワンルアー・ルールの”とばっちり”


 今回のバスマスターエリートシリーズでAリグを含むすべてのマルチ・ルアーリグが使用禁止となってしまいました。いわゆるワンルアー・ルールです。
 そのとばっちりとなってしまったのがダブルフルーク・リグ(マーク・メネンデスはドンキーリグと呼んでいます)です。日本ではほとんど馴染みがないというか、誰かがダブルフルーク・リグを投げているのを見たことがありませんが、アメリカではかなり浸透しつつあるテクニックでした。エリートプロの中でもKVDを含む複数の選手が得意にしていたのですが、今季から使用禁止になってしまいました。
Mann ダブルフルーク・リグとは2個のスイベルを使って、それそれのリーダーの長さを変え、2個のフルークタイプルアーをノーシンカーでセットして使う方法です。トゥイッチして誘うと、2個のフルークがジグザグにダートしたりして、1個のフルークで誘うよりも集魚効果が高く、バイトを誘発する利点があります。一見すると、かなりブサイクですし、ライン同士がグルグルと巻き付いてしまいそうな感じがしますが、これが意外に絡みません。
 実は最近のエリートシリーズやFLWの試合でもウィニングルアーや上位選手の使用ルアーになったりしています。一番記憶に新しいところでは、2011年のエリートシリーズ、レイクマーレイ戦で優勝したケイシー・アシュリーが使っていました。また、ネットで動画が見られる試合としては、2009年のFLWイースタンシリーズのクラークスヒル・レイク戦があります。優勝したトム・マンJr.(写真)はダブルフルークリグをメインに使っているのですが、他のトップ10選手がリミットメイクすら苦戦するなら、入れ替えを繰り返し、2度もダブルヒットまでしてしまいます。その一部始終がテレビ放送内でバッチリ映っています。
http://www.flwoutdoors.com/flwondemand.cfm

今日からぼちぼち準備


 レイク・オキチョビー戦に向けた準備を開始しました。まずは水面系ルアーをピックアップしました。
 昨年のオキチョビー戦ではトップ10中、少なくともビッグ・ショーとアンディー・モーガンがデビルズホースをキャストしているのをテレビで確認しています。また、以前フロリダの試合でアーロン・マーテンスがボーイ・ハウディーをキャストしているのを見たことがあります。どうも、フロリダでは細身のダブルスイッシャーが定番のようです。
 フカシンがFLWに挑戦した初年度、オキチョビーでビッグフィッシュをキャッチしたのがトリプルインパクトでした。やはり、これも持って行かねばなりません。同じくウェイクベイトとして、最近お気に入りのウェイクマンも念のため用意しました。
 そして、やはりウェイクベイトで今回手に入れたのがドラフト・ウェイカーです。ビッグバドの第一人者とも言える古沢勝利さんが満を持してプロデュースしたルアーですから、使うのが楽しみです。こちらはスローな釣りですから、ボーターがサイトフィッシングでパワーポールを突き刺したら、登板予定です。これでバックシートで釣ったら、プロはビックリするでしょうね。
 正直、トップウォーターといえば、ペンシルやポッパーの方が得意ですが、これ以上あまり持って行っても悩むだけなので今回はダブルスイッシャーとウェイクベイトで勝負です。

P1040385_800x513

ズームの肉厚チューブ


P1040367  ズームの最新作、ソルティー・スーパーチューブを手に入れました。ズームにはすでにチューブワームがありましたが、従来モデルがインジェクションモデルで、チューブワームとしてはそれほど人気がなかった経緯があります。
 今回のソルティー・スーパーチューブは、ハンドディッピングとなっているのが最大の違いです。マテリアルには目一杯の塩を混入してディッピングを繰り返しているので、重量があって硬い肉厚ボディーが特徴です。スカート部分もハンドカットされているので、スカート同士がくっつきにくく、フレアしやすい利点があります。
P1040368  この手のチューブとしてはミズモのチューブが代表的です。ズームのサイト上ではフリッピングベイトとして紹介されています。最近はフリップベイトといえば、ホッグ系、クロー系に押されている感がありますが、チューブにしか出せないアクションはあるものです。ただ、個人的には硬すぎるボディーがフッキングが悪いので、あまり好きではありません。
 ただ、ディッピングチューブのジグヘッドリグは五大湖のゴビーを模した釣りでは、定番中の定番です。ボクも今年の夏にはデトロイトリバーに行く計画をしているので、出番がありそうです。
 ソルティースーパーチューブは3.75インチと4.25インチがあり、それぞれ1パック8本入りです。
http://zoombait.com/2011/12/new-salty-super-tube/