月別アーカイブ: 2012年1月

FLWの公式コメント


 1月20日、Aリグの使用についてFLWの公式な見解が発表されました。AリグはFLWのトーナメントでは使用可能となりました。この発表は2012年の試合において、と記述されているので、場合によっては来年以降、変更される可能性があります。内容については、少し論点がズレているような・・・。

http://www.flwoutdoors.com/fishing-articles/153206/flw-clarifies-position-on-alabama-rig/

署名運動に協力を


 実はブログで紹介するタイミングを逃して、そのままにしていたのですが、アメリカではB.A.S.S.やFLW、PAAに対して、Aリグの使用禁止を求めるオンラインの署名運動が起こっています。
 この署名の第一号に名前を連ねているのは、FLWツアープロのデイブ・レフェーブレです。彼はガンターズヴィルの試合後、すぐに自身のフェイスブック上で否定的なコメントを載せ、その後も否定派の急先鋒となっています。
 署名運動は年が明けて、完全に落ち着いた感がありましたが、今回のB.A.S.S.の新ルール発表を受け、今が最後のチャンスとばかりに、再度、広く署名を呼びかけ、事実1月17日以降、署名の数も再び増え始めています。
 日本からも署名ができるので、Aリグに否定的な立場の方は、ぜひご協力ください。
http://www.gopetition.com/petitions/ban-the-a-rig.html

大英断 その3


 3大ウェブサイトで、それぞれ今回のB.A.S.S.のワンルアー・ルールについて報じています。有名選手のコメントが興味深いです。また、FLWサイドの見解についても紹介されています。
BASS FAN
http://www.bassfan.com/news_article.asp?id=4148
BASS ZONE
http://www.basszone.com/featured-stories/m.blog/58/b-a-s-s-rules-on-multi-lure-rigs
Wired 2 Fish
http://www.wired2fish.com/Alabama-Rig-Banned-by-BASS-for-Elite-Series-and-Classic-WhatsUp6255

大英断 その2


 B.A.S.S.の突然のAリグ使用禁止(クラシックおよびエリートシリーズ)のルール変更発表に対して、アメリカではフェイスブックで大きな話題となっています。多くのエリートプロやFLWツアープロも、自身のページ上でコメントを発表したり、意見を求めたりしており、それに対するコメントが数多く寄せられています。
 面白いのは意見が真っ二つに割れている点です。ボクも反対派の1人として、応戦中です。そこで焦点となるのは、なぜ使用禁止なのか? というアングラーを納得させる明確な理由です。
バスが釣れすぎるから? もし、Aリグが釣れすぎるからという理由で使用を制限するならば、何か新しいものを作りだそうというチャレンジ精神、バスフィッシングの発展に水を差してしまいます。脳天気な肯定派の人たちは「だったら、ハイドロウェイブもサイドイメージも禁止にしろよ」とコメントしたりしています。また、ガルプのような、ルアーなのかエサなのか境界が難しいルアーが禁止にならないのは、スポンサーの力も少なからず影響します。
バスにダメージが大きいから? もし、Aリグがバスの魚体にダメージを与えやすいという理由で使用を制限するなら、バスをキープして持ち帰るトーナメント自体の存在が矛盾となります。バスの個体数を守るという観点では、サイトフィッシングこそ禁止にするべきですし、その時期の試合を控えるべき(ボクはこの意見には大賛成)です。また、ルアーを呑まれやすいキャロライナリグの方がバスにダメージが大きいという意見もあります。また、ダメージさえなければ、たとえばフックは1本で4本はダミーならOKじゃないのかということにもなってしまいます。
フックが多いから? まあ、そんな単純な理由だと思う人は肯定派も反対派もいないと思うのですが、それでもフェイスブック上では「だったらトリプルフック付きはどうなんだ? トレーラフックの使用を禁止しろ」といった論点がズレたコメントも見られます。
5個は多すぎるから? もし、ルアーを5個同時にキャストするのが多すぎるという理由なら、「2個ならOK?」、「3個ならOK?」という意見が出て当然です。個数で境界線を引くのは難しいです。Aリグがブサイクで、ダブルフルークはスマートなのかは、価値観の問題であって、整合性がとれません。

 そもそも、Aリグがバスフィッシングの将来に悪しきものならば、エリートシリーズのみ禁止にして、オープン戦でOKにするのは矛盾があります。
 これに似たルールとしてはランディングネットの使用があります。ランディングネットはオープン戦では使用OKですが、エリートシリーズでは現在使用できません。理由は簡単。くだいて言えば、エリート選手は「プロの中のプロとして、スポーツ選手として格好良く振る舞え!」ということです。ネットを使ったランディングシーンでは緊張感もなく、テレビ映えしません。
 つまり、B.A.S.S.が今回のルール変更にいたったのは、エリート(プロの中のプロ)なら「スマートにロッド1本につき1個のルアーで釣りなさい」というシンプルな理由というわけです。おかげで、これまで問題視されにくかったダブルフルークやフロントランナーまで使用禁止となってしまいました。

大英断


 1月17日、バスマスターは重要なルール変更を発表しました。なんと、今季のバスマスタークラシック、エリートシリーズで、アラバマリグ系、いわゆるAリグ(キャスタブル・アンブレラリグ)の使用が禁止となりました。
 さらに驚いたのはAリグだけでなく、今や定番となっていたダブルフルークやフロントランナーなどの2個以上の独立したルアーを同時に使うマルチルアーリグ全般が禁止となりました。これはマルチルアーリグとAリグとの違いや整合性を考えると、こういう判断をせざるを得なかったということでしょうか。
 ただし、このルールはバスマスターオープンやフェデレーションなど、他のバスマスターの試合では適応されていません。どうせなら、キッパリ全面禁止にしてほしかったものです。これを機にFLWなども同じような流れが生まれるとうれしいのですが・・・。
http://www.bassmaster.com/news/bass-imposes-one-lure-rule-classic-and-elite-series

ボディーシャッド復活


 ボディーシャッドと聞いて、「懐かしいなあ」と感じる人はボクと同じ世代でしょうか? 古きよき時代、当時最も輝いていたブランドがティファであり、そのティファがロボワームにオリジナルで作らせたワームがボディーシャッドでした。
 ややファットなボディーにスリムなテールは、当時としては斬新なデザインで、その後の多くのワームが生まれるきっかけとなった名作と言えます。
 ボディーシャッドといえば、当時最強の”釣れ釣れ”ワームの代表格でした。まさに最後の切り札。使うことが反則とまで言われ、ボクもよくお世話になりました。まだドロップショットがない時代です。ジグヘッドリグが定番で、ボクはフラット面を底面にするセッティングがお気に入りでした。
 そして時代は流れ、ティファがなくなり、ボディーシャッドもまた姿を消してしまいました。ところが、最近ショップでボディーシャッドが復活しているのを知りました。しかも3インチも4インチも。パッケージはその他のロボワームと同じとなり、以前のティファのパッケージではなくなっています(当然ですが・・・)。
 うれしいのはカラーが当時のカラーではなく、より”釣れ釣れ”の今風&最新カラーが売っている点です。最近紹介したばかりのアーロンズ・モーニングドーンやアーロンズ・プロマジックまであります。久しぶりにボディーシャッドにお世話になりたくなってきました。

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アラバマリグ騒動2012年 その2


 1月12日にPAAのサイトで2012年シーズンインにむけてのアラバマリグに関する記事がアップされました。
 まず、アメリカにおいては確かにAリグが大旋風を巻き起こしましたが、今なお否定的な意見もあり、州によっては使用を規制、制限しているとこも数多くあります。そもそも、アンブレラリグをキャストして使うという発想は、今まで皆無に近かったわけで、州によってはレギュレーション自体が明確に記載されていない場合もあり、2012年以降のレギュレーション改正も急がれます。
 トーナメントの使用を禁止するよう求める署名が行われたり、正式に否定的なコメントを出しているプロもいます。もちろん、彼らはバスを釣ってトーナメントで生計を立てているわけですから、否定的であってもルール上OKなら、時としては使わないといけないこともあるでしょうが・・・。
 記事の中にはいろいろな意見があって面白いですが、中でも興味深いのはTPWD(テキサス・パーク&ワイルドライフ・ディビジョン)の職員の記事です。彼はバスの死亡率について言及していますが、アラバマリグよりも呑まれてしまいやすい細身のワームでのキャロライナリグの釣りの方がバスに与えるインパクトは大きいと語っています。
 いずれにしてもアメリカではAリグに関する是非があちこちで討論されていますが、日本では不況(ネタ不足)のバスフィッシング業界を一時的?に救う救世主的な扱われ方で、否定的な意見を言うこと自体がタブーのようになっている感じです。もう少し、バスフィッシングの将来を考えた意見交換・情報発信があってもいいと思うのですが・・・。JB関係のトーナメントでは使用できないのがせめてもの救いです。
http://fishpaa.com/2012/01/alabama-rig-the-debate-rages/

チャレンジ精神


Reelphoto アメリカでは毎年ユニーク&キテレツなタックルやルアーが登場し、このブログでも度々紹介してきました。まさにB級、C級のとんでもないものが現れては消えてきました。それでもアメリカ人って、チャレンジ精神があるというか、ボクが友人だったら「絶対にやめとき!」ってアドバイスするであろうアイデアでも、敗戦を恐れず、勝負に出ます。
 最近は日本もアメリカも醜いコピー合戦ばかりが目立ちますが、アメリカにはまだまだ勇敢なチャレンジャーがたくさんいます。あのアラバマリグだって、一歩間違えば、まさにB級、C級ルアーの仲間入りでした。
 今回紹介する”ハイブリッドリール”は市販のシェイクスピアのスピニングリールをエレクトリックモーター外付けの改造を施し、リールのハンドルをオートマチックで回すことができるようにしたものです。もちろん、レバー操作一つでマニュアルでハンドルを回すこともできます。これで釣りをしている最中でも片手が空いているので、サンドイッチを食べることができるそうです。サンドイッチを食べていないときは、手持ち無沙汰にならないか心配です。それにしても重そうです。
http://powerfishn.com/index.html

アラバマリグ騒動2012年 その1


 いよいよトーナメントのニューシーズンが開幕です。一部のアングラーによるAリグ(アラバマリグは商品名なのでAリグと呼んでいます)またはキャスタブル・アンブレラリグのトーナメントでの使用に反対する署名運動(ボクも署名しました)もありましたが、結局は何のアナウンスもないままシーズン突入です。非常に残念です。
 まあ、アメリカでは今や分かっているだけでも20社以上のメーカーがコピーを作っていて(ほとんどが適当に作った粗悪品、ヘッドが鉛だったりテストもろくにしていない)、まだまだコピーが登場しそうな予感です。そんなわけで、今さら使用禁止にはしにくいでしょうけど・・・。
 おかげで当初は調子に乗って25ドル前後のボッタクリで販売したメーカーも価格競争に入って、価格を値下げ改定したり、今や15ドル前後の価格帯で落ち着きつつあります。

回転するシャッドテール


Roto1  アメリカではよくAS SEEN ON TVといって、TVテレビ通販で、ルアーのセット販売がよく登場し、消えてはまた新しいルアーが登場します。中には面白そうなものもあるんですが、セット売りなのでちょっとお試しするには敷居が高く、仮に気に入ってもその後、欲しいカラーやサイズだけを買うことができず不便です。なぜ、このタイプの販売方法がいつまでも続いているのか不思議です。
Roto2  今回紹介するロトテールは、一見すると何の変哲もないストレートボディーのシャッドテールワームですが、実際はプラスチック製のスイベルでボディーとテール部が連結されています。そのため、シャッドテールは水流抵抗を受けて、グルグルと回転するという仕組みです。シャッドテールって、回転するんですね。ちょっとビックリ。
 You Tube動画を見ると、なかなか面白そうなアクションをしています。正直、これはマネしてみたいと思いました。スイムジグでも面白そうですし、表層のバジングも釣れそうです。