日別アーカイブ: 2010年2月14日

アメリカンロッドの傾向 その3


B_microguides_250x312  今回のフィッシングショーで秘かに楽しみにしていたのが、どこかのメーカーがニューコンセプトのマイクロガイドを採用したロッドを出すかどうかでしたが、ボクが見た限りでは見つかりませんでした。
 マイクロガイドとはガイドの径がわずか4mmのベイトロッド用極小ガイドのことで、2009年のICASTで発表され、すでにアメリカではキスラー、キャロットスティック、ダケットロッドの3社がマイクロガイドを採用したシリーズを発売しています。また、今季中にセントクロイも採用を表明しています。
 通常のガイドはバット側からティップ方向に徐々に小さいガイドを配しますが、マイクロガイドはトップガイド以外すべて同じガイドを装着するのが特徴です。ガイドが極小になることでノーマルのガイドに比べ、1/2オンス以上の軽量化が可能となるそうで、ロッドのブランクのトルクを犠牲にすることなく、ロッド全体の軽量化が可能になります。
 もちろん、ガイドが極小でロッドブランクに近い分、ラインがロッドに近く平行になるので、ロッドはよりスムースに曲がり、ロッドとラインのねじれもなく、キャストコントロールの正確度やロッドのパワーも向上するのがそうです。また、ラインがガイド内を左右または上下に振れない分、ラインとガイドの接点が増し、ルアーのバイブレーションが伝わりやすくなりなど、ロッドの感度も向上するそうです。また、ガイドが小さい分、ボートのストレージからロッドを取り出したり、ノンボーターがコンソール左側にロッドを置く際に、複数のロッドのガイドとラインが引っ掛かるトラブルが減って、イライラしなくて済みそうです。
 ガイドが小さくて、ラインとロッドの距離が近いと、キャスト時にラインがロッドに当たって飛距離が落ちそうな気がしますが、ガイドの数が多いので、その心配もないそうです。そんないいことずくめに聞こえるマイクロガイドですが、個人的にはまだ使ったことがないので、本当にアドバンテージを実感できるのか興味津々です。一過性のブームで終わるか、マイクロガイドが今後の主流になるのか、果たしてどうなるでしょうか?