月別アーカイブ: 2010年1月

Float ‘N Fly その1


 JBのトーナメントではウキ釣りは禁止って聞いたことがありますが、アメリカではマイナーながらルールとしては認められていて、特に冬期のタフバイト攻略のテクニックとしてFloat ‘N Flyは秘かに使用されています。特にテネシー州では冬期のスモールマウス狙いの定番テクニックとなっているそうです。
 実は今回のレイク・シャスタ戦で、一緒にプラをしたザック・トンプソンがこのテクニックを初めて試したのですが、なんと3投目にしていきなりバイト、5投目にはキーパーをキャッチするという衝撃的な場面に出くわしました。バスから見えるのかと心配になるような極小のジグヘッド(フライと呼びますが、実際は極小ジグヘッドにフェザー等を巻いたものを使用)ながら、意外なほどバイトがありました。
 ザックは入賞こそしませんでしたが、本戦でもこのフロート&フライを使用してキーパーをキャッチし、リミットメイクができていないコアングラーにもタックルごと貸してあげて、2人のコアングラーがリミットメイクに成功したそうです。特に有効だったのが垂直岩盤にサスペンドしているバスに有効だったようです。
 ウキを使用することで、タナをしっかり固定して完全なサスペンド状態でバスを誘うことができます。そんなことはボート直下のドロップショットでもしない限り不可能なので、バスにとっては違和感なく食ってくるようです。注意するべきは、アタリがあってウキが沈んでも、鋭くアワセを入れるのではなく、巻きアワセをする点です。
 ボクも事前に上物釣り用の中通しウキを用意していて、フロート&ドロップショットという変則ワザを試したのですが、あっけなく釣れてしまいました。使用したワームは僅かな水流でもしっかり動くように超軟らかなマテリアルのフラッターの”タダマキング”というワームを使用しました。

 ウキ釣りって、あまりかっこいいものではありませんが、個人的には人と違うことをするのが大好きなので、今シーズンは日本でもいろいろ可能性を探ってみたいと思っています。
 アメリカの専用のウキやウキ止めのシステムって、安物ばかりなので、日本のシステマチックな仕掛けで試すと、もっと面白いかもしれません。フロート&スモラバやフロート&ジグヘッドワッキーなんていうのも可能性があると思います。

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新発想のシンカー


Imgp1366  これなんでしょう? 実は新しく発売されたミラー・パンチングウェイトといいます。初めてこれを見たとき、ボクは何がどうなっているんだかサッパリ分かりませんでした。キャロ用のナツメオモリのような、この特殊な形状のシンカーはテキサスリグとダウンショットが合体して、さらにダウンショットリーダーがゼロになった形といえばイメージできるでしょうか? サステキとテキサスの合体という見方もありますが、ベイトがフリーになる点がサステキとは大きく違います。
 シンカーを極力スリムにし、両端を尖らせることで、入れるときも抜くときも抵抗をできるだけ抑え、スムーズにパンチングという動作を連続してストレスなく行うことができるわけです。当然、フッキング時に、バスの口をこじ開けてスッポ抜けすることを避ける効果もあると思います。ちなみに、アメリカではバスがシンカーの大きさで口を広げてしまうことをポップアップなんていう表現でいいます。
Imgp1367  通常、パンチングではシンカーとベイトの一体感も重要視されますが、このシンカーはシンカーとベイトを個々に分けて見ています。そのため、ベイトは水中では横向き姿勢で、上下に動くことでより大きく水を動かす効果も期待できそうです。
 ホームページ内にはクリス・ラザがデルタで釣る番組の動画もありますので、本場のパンチング場に興味がある方は見てみてください。
 このシンカーの素材はタングステンではないようなので、1オンスを購入(1個でフック付きで9.99ドルもしました)してみましたが、けっこう大きいです。パンチングシーズンになったら、1度試してみたいと思います。

ハミンVS.ローランス


 BASSFANの記事を読んでいると、ローランスから発売されたストラクチャースキャンがハミンバードのサイドイメージ技術のパテントに触れるとして、ハミンバードの親会社のジョンソン・アウトドアーズがローランスの親会社のナヴィコを訴えたようです。日本でも大注目のストラクチャースキャンだけに、訴訟の行方が注目されますね。

Luck・E・Scrounger


Imgp1262  先日アメリカのフィッシングショーで見かけたのですが、アーロン・マーテンスルアーのスクラウンジャーがブランドごとラッキーストライクに買い取られたようで、新しいパッケージでスクラウンジャー・ジグヘッドが売られていました。
 スクラウンジャーはチャターベイトほどの大ブレイクこそしませんでしたが、アメリカでは秘かに流行っていて、特にスポッツの釣れるエリアではフルークとの組み合わせで定番となっています。KVDとスキート・リースがエリートシリーズのAOYを争ったポストシーズンイベントでは、スキートがこのスクラウンジャーを使っているのがテレビでも放映されていました。ラッキーストライクになったことで、バスプロショップでも取り扱うようになったので、より入手しやすくなることが予想され、今年はさらにアメリカで流行すると思われます。
 チャターベイトとスクラウンジャーは泳ぐジグヘッドという意味では一見似ていますが、比べると大きく違う点がいろいろあります。例えば、チャターベイトはブレードのフラッシングや金属同士のジョイントの擦れや接触によるサウンドなどアピール度が高い一方、スクラウンジャーはソフトな透明リップのおかげでナチュラルな誘いが可能となります。昨シーズン、ついに日本でもチャターベイトが本格的に流行しましたが、今年はスクラウンジャーが日本でも流行するかもしれませんね。

ハック・アタックがフェニックスボートに


16397  2009年のフォレストウッドカップを制したエリートプロ、ハックアタックことグレッグ・ハックニーがトライトンボートを離れ、今シーズンからフェニックスボート(エンジンはマーキュリー)でエリート戦を参戦するそうです。
 ハックアタックは、プロ通算9年でバスマスタークラシック出場7回、FLWチャンピオンシップ出場5回(内優勝1回)、2005年FLWのAOY、2004年B.A.S.S.のROYという輝かしい戦績で、生涯獲得賞金が200万ドル目前というトップの中のトップアングラーの一人です。
 旧バンブルビーのフィニックスボートは、昨年からPAAトーナメントのオフィシャルボートになるなど、徐々にプロモーションに力を入れ始めており、エリートプロの中ではグレッグ・ハックニーが最初の一人目のフェニックスボート乗りとなります。

マーティー・ストーンはバンディットへ


8630  24日に、マーティー・ストーンがラッキークラフトとの契約が切れた話を紹介したばかりですが、どうやらバンディットと今季契約をしたようです。他にはマット・ヘレンもバンディットのプロスタッフに仲間入りしたようです。
 バンディットといえば、アメリカを代表するクランクベイトの専門ブランド(もちろん、クランクベイト以外も出してはいますが・・・)。安くて釣れると評判で、しかもカラーが豊富なのが強みです。今やクランクベイトのシリーズが看板商品でもあるラッキークラフトとしては、一番やっかいなライバル相手かもしれません。
 それにしても、プロの世界ってドライというか、契約が切れるとこんなもんなんですね。まあ、他のプロスポーツ選手じゃあ、当たり前なんでしょうけど・・・。

ファットCB・BDSマーティー・ストーンが改名?


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 先月、USモデルのラッキークラフトルアーが日本国内で通販可能なオンラインショップ”ハピネット・タックル”を紹介しましたが、またしても嬉しいセールをしています。

 ファットCB・BDS1.2と2.2が1月31日まで6割引の640円という価格となっています。これは買っておかねば・・・。このモデルはマーティー・ストーンのシグネーチャーモデルだったはずですが、なぜか名前がファットCB・BDSマジックと改名されていました。不思議に思って、ラッキークラフトのホームページを見ると、プロスタッフの中に彼の名前が消えていました。気づかなかったのですが、いつの間にかラッキークラフトとのスポンサー契約が解消されたようです。マーティーが日本のフィッシングショーに来ていたのが懐かしいです。今季はどこか新しいメーカーと契約するんでしょうか?
 こういうシグネーチャーモデルって、プロとの契約が切れるとどうなるのか気になっていたんですが、改名してそのまま販売できるんですね。

ワッペン貼ってボーナスチャンス


Imgp1282  FLWのスポンサーに昨年途中から仲間入りしたキャベラスが発表したコンティンジェンシー・アワードプログラム”キャベラス・アングラーキャッシュ”プロだけでなく、コアングラーにもチャンスがある面白い試みです。
 専用ページからオンライン登録をすると、ワッペンが送られてきて、そのワッペンをトーナメントシャツの右胸上の位置に貼り、試合中そのシャツを着て、ウェイイン時にはワッペンを露出するだけでOKです。プロはさらにボートのウィンドシールドにステッカーを貼らなければなりません。
 そうするだけで、プログラムに参加している人の中で最高順位をとった人が賞金または商品券がもらえるというものです。
 たとえば、FLWツアー全6試合は最高順位のプロ、コアングラーそれぞれが2500ドルのキャッシュがもらえ、フォレストウッドカップは最高順位のプロ、コアングラーそれぞれが5000ドルのキャッシュがもらえます。
 FLWシリーズでもウェスタン、イースタンそれぞれ全4試合で、最高順位のプロ、コアングラーそれぞれが1000ドル分のギフトカードがもらえます。
 前回のシャスタ戦では発表が直前すぎて、ワッペンを貼る時間がありませんでしたが、次回までに貼って準備したいと思います。といっても、トーナメントシャツなんてないので、どうしようかなあ。フォレストウッドカップ用に作ってもいいかも・・・。
 オンライン登録はコチラから。
 トーナメントの出場者の大半がバスプロショップのレインギアを着ている今の現状では、キャベラスからボーナスをもらうのはちょっと心苦しいですが、こういう試みで、出場者の中でキャベラスのレインギアを着ている人たちの割合が増えてくるでしょうか?http://flw.flwoutdoors.com/article.cfm?id=150609

ミンコタユーザーの常識?


Imgp1224  アメリカでトーナメントにコアングラーとして参戦していると、ミンコタユーザーの多くが、当たり前のようにエレキのヒモをヘッド部の溝に押し込んで、ボートが高速走行中にハンドル部分がブラブラしないようにしているのを見ます。
 日本ではボートを長時間、高速で突っ走ることってそうないのかもしれませんが、アメリカではこれをしていないと、ハンドルが大暴れしてロッドやリール、船体にぶつかりまくってしまいます。いつも同じところがガンガンぶつかっていると、大事な船体に細かい傷も入ってしまいます。
 こんなの日本でもみんなしているものと思っていたら、意外に日本では知られていないようで、昨年友人のボートに乗せてもらったときに、無意識にハンドルを溝に引っかけて固定すると、感心されたことがありました。意外に日本ではやっている人が少ないようです。
 どうってことない工夫ですが、するのとしないのとでは大きな違いです。ミンコターユーザーで、知らない人はぜひ試してみてください。