フィッシングショーが大阪で終了し、今週は横浜で開催されます。各メーカーは新製品のロッドを発表していますが、個人的には目新しいものは特に感じられませんでした。さすがに極端な軽量化競争は落ち着き、トルクが見直されているように感じられました。
ところで、アメリカのバスフィッシングロッドの潮流はというと、これまた面白い傾向があります。アメリカのロッドと言えば、一昔前は日本のロッドに比べて、重いロッドが多かったですが、最近は軽量化が主流です。といっても日本のようなトルクを無視した極端は軽量化までは進んでいません。
アメリカの高級なロッドはメーカー保証がしっかりしています。太いラインで渾身の力でフッキングをするアメリカ人がロッドを簡単にポキポキと折ってしまっては、メーカーとしては商売にならないのも理由でしょう。
ただ、アメリカのロッドといっても、すべてがメイドインUSAというわけではなく、製造工場が中国や韓国だったりして、日本マーケット用のロッド製造で培われた技術・潮流がアメリカマーケット用のロッドにも影響を及ぼしているのも事実です。
例えば、アメリカでもセパレートハンドルは一気に大流行しました。一見すると、日本のロッドと見分けがつかないぐらいになって、アメリカンな”らしさ”がなくなりつつあります。また、日本では流行りませんが、フォアグリップがないデザインも今ではアメリカでは当たり前になっています。フォアグリップ部分の軽量化はもちろんですが、それ以外にもティップの感度よりも指先の感度を重視するアメリカ人は、ラインを指でつまんでよくバイトをとります。そのとき、太いフォアグリップがない方が、ブランクとラインを同時にタッチしてバイトをとりやすいという利点があります。今では、頑なに昔ながらのグリップスタイルを守り続けているのはGルーミスぐらいになってしまいました。
アメリカンロッドの傾向 その1
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