日別アーカイブ: 2010年2月5日
「あのヒト」の正解は・・・
もう一つのジャークベイト
ジャークベイトといえば、一般的にバスフィッシングの世界ではリップ付きのミノータイプベイトを指します。だからこのタイプのルアーをリップベイトと呼ぶこともあります。
一方、アメリカ北部やカナダ方面でジャークベイトといえば、全く違うルアーを指すことがあります。それがグライドベイトとも呼ばれるマスキー、パイク狙いの定番ルアーです。一見するとリップレスでペンシルベイトのようにも見えますが、シンキングモデルで、ジャーキングすることで水中で左右にグライド(アメリカではglide side to sideと表現)させて誘います。相対的にフラットサイドのものが多い傾向にあります。リップベイトとの違いは、リップがないために、ジャーキング後、ルアーにブレーキが掛からないので慣性で大きくスライドする点です。
ダートと表現せず、グライドと表現するのは、そのスピードとスライド幅から来ています。実際、より大きくグライドさせるために、ルアー後方に水平尾翼のようなウィング(キール)が付いたものもあります。そのため、ロッドアクションはリップベイトのジャーキングよりも、大きなストロークでややゆっくり動かします。日本でもシイラ狙いで使われるジャークベイトというカテゴリーのルアーがこれに似ています。
このもう一つのジャークベイトが最近注目されているような気がします。まだまだバス用にデザインしたものはほとんどありませんが、今後は登場してくるかもしれません。
もともとはローカルブランドのハンドメイド系ばかりだったジャークベイトですが、最近、マスプロダクション・メーカーからこのジャークベイトが発売されているのです。
まずはラッキークラフトから発売されたリップレスのポインター200。日本のショップでもなぜか売られたりしていますが、店員さんすらこのルアーが何で、どうやって使うために作られたものなのか分かっていない(メーカーから知らされていない)場合がほとんどです。このポインター200はパイクやマスキー用で、アメリカ北部やヨーロッパマーケットをターゲットに作られたジャークベイトなのです。
ボーマーから発売されたハーキー・ジャーキーもまたマスキー用ジャークベイトです。全長6インチ、2.5オンスで、形状的にはサルモのスライダー系です。プラドコ系から本格的なジャークベイトが発売されたのはこれが初めてではないでしょうか? こちらは日本に入ってくるかは微妙ですね。