変則スロットルール


 現在、アリゾナ州レイク・ルーズベルトでストレーンシリーズのウェスタンディビジョン第2戦が開催中です。ボク自身、ウェスタンの釣り場はたいてい行ったことがあるのですが、この湖には行ったことがありません。FLW系の試合が行われるのも初めてです。
 この湖ではラージマウスとスモールマウスがターゲットですが、非常に変わったスロットルールがあって、それが選手を困らせているようです。そのルールとは12インチ以上13インチ未満、または16インチ以上の魚しか原則キープはできず、13インチ以上、16インチ未満がスロット・リミットとなっているのです。ただし、1日あたり1匹だけはスロットリミット内のバスをキープすることが許されるんだそうです。
 バスの計測は口閉じが基本で、尾びれは限界まで伸ばして計測します。つまり、ちょっとでも尾びれが13インチラインをかするとキープはできないことになります。例えばキーパーギリギリの12インチのバスを5匹釣った方が15インチのバスを5匹釣るよりもウェイトは高くなってしまうのです。
 アメリカの湖ではときどき、このスロットルールがあります。スロットの範囲は湖によってもまちまちです。今回の試合は非常にややこしいので、いっそのことキーパーサイズを16インチとした方がフェアな感じがしないでもないですが・・・。そもそも、このスロットルールの考えはバスの資源保護の観点から生まれたものです。最も活発にスポーニングをする世代のバスは、できるだけダメージを与えずにすみやかにリリースさせようというのが狙いです。トーナメントといえども例外ではありません。
 ちなみに尾びれが13インチにかすらないように、尾びれの先をハサミで少しカットする不正行為が見つかったら、当然DQとなります。

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