PAAが情報ソースですが、デニー・ブラウワーがアーデントとスポンサー契約を結んだようです。デニー・ブラウワーといえば、ジェイ・イェラスやジョージ・コクランと長年契約を結んでいて、ボク達チームダイワ世代にとっては、なじみ深いプロでもありました。
つまり、デニー・ブラウワーといえばダイワのリールというイメージが強かったのですが、今季からはアーデントでシーズンを戦うことになります。アーデントと言えば、以前、男前なリールで紹介したところです。デニー・ブラウワーといえば、フリッパーのイメージがありますから、当然、あのF500フリッピン&ピッチンリールを使うんでしょうね。
http://www.ardentoutdoors.com/
日別アーカイブ: 2009年1月14日
久しぶりにスポッツネタ ちょっと脱線
最近、「河口湖で釣れる放流バスがスポッツではないか?」という話をよく耳にしました。確かにボクも異常なほどのメタボリックでアンバランスな小顔のバスの写真を見たときは、正直ビックリしました。これならアメリカ人でも間違うかもしれません。あんな体型の放流バスをボク自身は見たことがありませんが、養殖業者が単にブヨブヨに太らせただけのラージマウスだと思われます。どうやれば、あんな風に太らせることができるのかは、ボクには分かりませんが、企業秘密でもあるんでしょうか? ただ、放流後しばらくすると、死んでしまうのか、自然界でエサが捕れないのか、メタボなバスは姿を消してしまうようです。
ラージマウスとスポッツは自然界では交雑しないと紹介しましたが、人為的に作り出すことは可能なようです。つまり、現代の科学を持ってすれば、養殖業者がスポッツとラージマウスのハイブリッドF1を作り出して放流することも可能というわけです。ちょうど、トラウトの管理釣り場でさまざまなF1が作り出されて放流されているように・・・。
久しぶりにスポッツネタ その3
今回のバサー中の小島宏さんの記事で紹介された”小島式孔判別法(下唇にある孔の有無)”が、またしても大きな誤解を生むきっかけになっています。この孔、日本では専門用語としてなんと呼ぶのか分かりませんが、英語ではMandibular Poresと呼ぶそうです。直訳するとまさに”下あごの孔”となります。小島さんは下唇と表記していますが、このブログでは下顎孔と表記することにします。その下顎孔については以下のような記述がありました。
sensory pores located on the underside of the lower jaw (mandible or chin) that are part of the lateral line sensory system, the number of which is useful in identification of the Wisconsin families Esocidae, Salmonidae, and Cottidae
要は感覚器官の一部でスポッツやスモールにだけある特別な孔ではなく、存在自体に意味がある孔のようで、様々な魚種にあるもののようです。そして、もちろんラージマウスにもあります。ブルーギルにもあるようです。この下顎孔の間隔や大きさ、数が魚種を分類する上での形態的特徴として利用されることもあるようで、パイクなどは実際に種類によって違うようです。ただ、バスの分類に関しては、この下顎孔に関して触れている文献を見たことがないのが現実です。
確かにこの下顎孔は、スポッツやスモールマウスには明確にあって目立ちます。写真はもちろんスポッツです。一方ラージマウスはよく見てみないと分かりづらいです。バサーの記事では「スポッツにあって、ラージにない」と表記しているので、日本のラージマウスにわずかな下顎孔があるのを見て、「スポッツの血を引く、ハイブリッドでは?」とハイブリッド肯定派を勢いづかせるきっかけになっているようです。
せっかく「日本にはスポッツがいない」という記事を書いてくれたのに、小島さんとしては詰めが甘かったようです。前回のブログで、この下顎孔については触れなかったのは、ボク自身も自信がなかったので、色々調べていたからでした。小島さんのホームページにはすでに訂正の記事がアップされていますが、バサー誌でも訂正の記事が掲載されることを期待しています。