24年間で初のDQ


Tommybiffle  安定感があってバスマスタークラシックの常連、トミー・ビッフルが今季はなかなか乗り切れていません。エリートシリーズ第5戦から3戦連続でトップ50カットして、AOYレースもようやく44位まで上がってきたところで、第8戦では初日のDQがたたって102位となり、AOYレースでは58位まで後退してしまいました。プロとして24年間のキャリアを誇る大ベテランのトミー・ビッフルにとって、今回のDQは生涯初だったそうです。
 エリートシリーズ第8戦が開催されたケンタッキーレイクは主催地こそケンタッキー州ですが、トーナメントウォーターはテネシー州にもまたがるレイク・バークレイまで含まれます。出場選手はケンタッキー州のフィッシングライセンスはもちろん、テネシー州側で釣りをする場合はテネシー州のフィッシングライセンスも携帯しなければなりません。たとえば、国境をまたぐレイク・アミスタッドではメキシコのライセンス、レイク・シャンプレーンや五大湖などではカナダのライセンスが必要になります。もちろん、ボーターである選手は州境や国境を越えないつもりで試合に臨めばライセンス購入の義務はありませんが、ノンボーターは誰とパートナーとなるか分からないので、必ず可能性のあるすべてのライセンスを購入しておかなければなりません。
 その第8戦の初日、レイク・バークレーで釣りをしていたトミー・ビッフルは気づかずに州境ラインを約1/4マイル越えてテネシー州側に入ってしまいました。そこでフィッシュ&ゲームのオフィシャルにテネシー州のフィッシングライセンスの提示を求められ、テネシー州側のライセンスの不所持が発覚してしまったのでした。トミー・ビッフルはその場(約12時半)でB.A.S.S.のオフィシャルに告げ、即DQとなってしまいました。ただし、トミー・ビッフルと同船をしていたコアングラーはテネシー州のライセンスも携帯していたのでDQとはならず、トミー・ビッフルはコアングラーのために残り時間も釣りを続けたそうです。ちなみにトミー・ビッフルがこの日持っていたウェイトは約18ポンドあったそうです。2日目は17ポンド13オンスをキャッチしており、初日のDQがなければ文句なくトップ50カットは成功し、トップ12カットも狙える位置につけていたはずです。トミー・ビッフルにとってはなんとも惜しいDQとなりました。これにめげずに残り3戦で、再びクラシック出場を手にすることができるか注目です。

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