日別アーカイブ: 2008年6月30日

ビッグスプーンがビッグブームに その3


 最近のアメリカのブームは動画の影響を大きく受ける傾向にあります。「百聞は一見にしかず」というべきか、動画にウソ偽りはないからなんでしょうか。そして、ネットの力がそれに拍車をかけているのも事実です。たとえば、チャターベイトはトーナメントでウィニングルアーとなり、それがネット上のフォーラムで話題となり、ラドルアーのHP内の動画を見て、さらに注目が集まり、オークションで値が跳ね上がりました。スプロのブロンズアイフロッグは、デザイナーでもあるディーン・ロハスがビシバシとトーナメント中にフロッグでバスを釣って、大人気となりました。バストリックスのファットミノーもセビルのマジックスイマーもB.A.S.S.エリート戦やFLWツアーのテレビ放映がきっかけでした。昨年からKVDはどんな試合でもセクシーシャッドカラーのルアーをキャストする姿が何度もテレビで映し出されたのがきっかけです。
Kellyjordon4m2z2817  実は流行の兆しがあるビッグスプーンもまた、きっかけはテレビでした。数年前から密かにトーナメントでもビッグスプーンを使用し、実績を残していたケリー・ジョーダンが、あるテレビ番組でそのシークレットテクニックを披露したのです。私も偶然、その番組を見ましたが、スプーンの大きさにはかなりの衝撃でした。その後、ケリー・ジョーダンが使用しているスプーンの正体を知ろうと、インターネットのフォーラムでもあっという間に話題になりました。
Spoon1  ビッグスプーンはケリー・ジョーダンのホームレイクでもあるテキサス州レイク・フォークのローカルテクニックでした。ケリー・ジョーダンが使用していたスプーンは、ジョー・スペイツというオジサンが作るガレージメーカーのスプーンで、レイクフォーク湖畔のレイクフォークマリーナで売られているだけのローカルベイトでした。レイク・フォークでは実績のあるテクニックで、ケリー・ジョーダン自身もこのテクニックをレイク・フォークで磨いたのでした。ケリー・ジョーダンはエリートシリーズの試合にもこのテクニックを試し、密かにその有効性を実感していました。2年前のエリートシリーズ、ケンタッキーレイク戦では、ケリー・ジョーダンはビッグスプーンを使い、決勝進出し11位でフィニッシュしています。このとき、スプーンをキャストしているのをジョン・マーレイに見られ、後で尋ねられたそうですが、ケリーは秘密にして見せなかったほどだそうです。
 ただ、ケリー・ジョーダンの秘密のスプーンテクニックは、徐々に知られるようになり、今年になって、一気に数社から同じコンセプトのビッグスプーンが発売されるようになったのでした。いち早くリリースしたストライクキングのセクシースプーンはKVDの活躍のおかげもあって、一気に有名になりましたが、他にもレイクフォークタックルからフラッタースプーンが発売されているほか、ケリー・ジョーダン自信もプロスタッフに名を連ねるタブ・タックルからもビッグスプーンの発売が予定されているそうで、ICASTでお披露目されるそうです。