アメリカのトーナメントでは、ウェイイン終了後にもらえるレシートに翌日のパートナーの名前と連絡先が書かれています。ストレーンシリーズ・デルタ戦は2日目のパートナーは聞いたこともない名前のハンター・スクランダー。ロコの選手だということは分かりましたが、FLWのサイトで検索しても過去に出場履歴が残っていません。とりあえず、携帯に電話をしてみると、なんと初日は25ポンド7オンスも釣って7位につけているというではありませんか。これはラッキーかも。こちらがいろいろ質問しても、無口で「好きなものを好きなだけ持ってきたらいいよ」と言うだけで、何も教えてくれませんでした。
当日の朝、待ち合わせの場所でビックリしたのですが、ボクのパートナー、ハンターは18歳現役の高校生でした。普段は父親とデルタで釣りをしているらしく、父親のボートを借り、今回は父親の釣り友達がハンターを助けていました。ハンターはセントクロイのフリッピングロッド1本だけをデッキに用意し、1/4オンスのジグにフルサイズのダブルワイドビーバー(ウォーターメロンレッド)をトレーラーとしてセットし、前日もこれだけで釣ったということで、今日もこれ以外使うつもりはないというのです。ボクは言うと、10本も用意してきたのに・・・。
ハンターはアシではなく、リップラップの変化をボトムに沿ってジグをスイミングさせるスローな釣りで、本命のストレッチを何往復もする作戦で、タイドの変化がカギだと教えてくれました。ボクはヴィクセン、フロッグ、ビーバーフリップ、逆刺しビーバー、ネコリグ、ドロップショットと次々と手を変えて、ボクが最初にスモールリミットに成功しました。それでもハンターは全く動じることなく、同じ動作を黙々と続けていました。