月別アーカイブ: 2008年7月
夢のコラボ
ハドルストンのメタル版?
グリーン・リールの復活
懐かしいニコルス
アメフトジグ・カタログ
昨日、アメフトジグのフックの流行を紹介しましたが、どんなメーカーが同じようなフックを採用してフットボールジグを販売しているか、一部を紹介したいと思います。一昔のアメリカは大きなラインアイのごついジグフックにバンド付きのラバースカートをそのままセットした大雑把な作りのジグばかりでしたが、最近のアメリカではがまかつのジグフックにハンドタイイングまでしているものも増えてきて、日本のジグと比べても決して見劣りすることがなくなってきました。むしろ、カラーのバリエーションでは、アメリカのジグの方が釣れそうです。しかも値段が小売りで3ドル台でお手頃です。
デレック・レミッツ・シグネイチャー・ジグ/オメガ・カスタムタックル
フットボールジグの使い手、デレック・レミッツのシグネイチャーモデルです。横アイのフックはどこのメーカーが表記されていません。ラバーはシリコンラバー、ラウンド・リビングラバー+ティンセル、シリコンラバーとラウンド・リビングラバーのコンボなど、デレック・レミッツの好みのセレクトが用意されています。スカートはタイイングではなく、バンドでセットされています。1/2、3/4、1オンスの3サイズで、価格は4.29ドルとアメリカのジグとしてはかなり高めの設定です。
http://omegacustomtackle.com/
エリートシリーズ・フットボールジグ/スキニー・ベア
非常にバランス良い出来です。フックはがまかつ製(横アイ)で、ラバーはシリコンラバーとラウンド・ファイン・リビングラバーのコンボをワイヤーでタイイングされているハイクオリティー仕様です。ヘッドのペイントも凝っています。エリートプロのジョン・マーレイが使用しています。1/4オンスから1オンスまでの5サイズで、価格は3.45ドルです。
http://www.skinnybearbassjigs.com/elite.php
パーフェクトジグ・フットボールシリーズ/ストライクゾーン・ルアー
ヘビースピナーベイトのレッジバスターが有名なストライクゾーンからは25色の豊富なカラーラインナップが特徴のフットボールジグが販売されています。フックはがまかつ製(横アイ)で、スカートはチャターベイトにも使われているEZスカートを採用しています。スカートが前方に行きにくいのでラインアイまわりのラバーの絡みが軽減されます。サイズは3/8、1/2、3/4オンスの3サイズで、価格は2.99ドルと安めです。
http://www.strikezonelure.com/
フットボールジグ/ダンディー・ベイツ
西海岸のメーカーで、デルタ・キング、ボビー・バラックが使っています。フックはがまかつ製(横アイ)で、シリコンラバーのバンドスカートをセットしています。シリコンラバーのカラーを3色組み合わせたセンスの良いカラーナインナップが特徴で、かなりのこだわりを感じます。サイズは3/8、1/2、3/4オンスの3サイズで、価格は2.89ドルと安めです。
http://dandybaits.com/default.asp
スカーテッド・フットボールジグ/チョンパーズ
スカーテッドとわざわざ表記しているのは、ヘッドのみでも販売しているからで、やや丸みのあるヘッドデザインが特徴です。やや大きめのマスタッド製フック(縦アイ)を使用していて、シリコンのバンドスカートをセットしています。サイズは1/4オンスから3/4オンスまでの5サイズと細かい設定となっています。価格は2個入りで4.39ドルです。
http://www.chompers.com/products.asp?cat=31
フットボールジグ/ジュエル・ベイト
ジュエル・ベイトといえば、エイキンス・スタイルのフロント・ショートカットのジグを連想しますが、こんなノーマルのフットボールジグも出しています。フックはマスタッド製(横アイ)で、シリコンのバンドスカートをセットしています。ヘッドフロント部がフラットになっているのが特徴です。サイズは1/2オンスから1オンスまでの4サイズで価格は2個入りで5.80ドルです。
http://jewelbait.com/
フットボールジグ/ウォー・イーグル
フックはマスタッド製(縦アイ)で、シリコンスカートをワイヤーでタイイングしたモデルです。フロントをショートカットしたエイキンス風の作りで、1/2オンスと3/4オンスの2サイズで、価格は2個入りで5.69ドルです。FLWツアーのAOYレース暫定トップのアンディー・モーガンが使用しています。
http://www.wareaglelures.com/index.php
ブリット・マイヤーズ・エリートシリーズ・フットボールジグ/ジムスーベイツ
名前の通り、エリートプロのブリット・マイヤーズのシグネーチャーモデルで、フックはがまかつ製(横アイ)です。ラバーはレギュラーサイズのラウンド・リビングラバー(メイン)とシリコンラバー(サブ)のコンボでハンドタイイングされています。1/4オンスから1オンスまでの5サイズで、価格は3~4ドルとなっています。
http://www.jymsubassbaits.com/servlet/Categories?category=Britt+Myers+Elite+Series+Football+Jigs
プロシリーズ・フットボール/ペッパージグ
フックはがまかつ製(横アイ)でスカートはバンドでセットされていて、シリコンをメインにラウンド・リビングラバーとのコンボ、ティンセルやフラッシャブーとのコンボもあります。1/4オンスから1オンスまでの5サイズで、ヘッドカラーはスカートのカラーに合わせて単色で4色あります。価格は3.49ドルです。
http://pepperjigs.com/
スタンドアップ・プロ・フットボールジグ/プロライン
プロラインは古くからシャイナー形状のジグフックを採用していて、フットボール以外のヘッドにも同じフックを使用しています。フックはやや大きめのがまかつ製(横アイ)で、スカートはリビングラバーモデル(タイイング)とシリコンラバーモデル(バンド)があります。ヘッドのペイントも凝っています。1/4、3/8、5/8、1オンスの4サイズで価格は2.98ドルです。
http://www.phenixrods-proline.com/pages/jigs/index.htm
ピッグスキン・ジグ/ブーヤー
最近発売されたばかりの新製品で、かなりのハイクオリティーです。フックはがまかつ製(横アイ)で、スカートはシリコンラバーとラウンド・リビングファインラバーのコンボをハンドタイイングしています。ヘッドは単色ですが、スカートカラーに合わせて塗られています。サイズは3/8、1/2、3/4オンスの3サイズで、価格は3.69ドルと、ブーヤーとしては高めの設定となっています。
http://www.booyahbaits.com/index.htm
アメフトジグのフックデザイン
流行のアメリカンスタイルのフットボールジグですが、最近の主流は、シャイナーフック形状のジグフックを採用している点です。写真はデレック・レミッツデザインのフットボールジグです。日本ではボクが知る限り、こんなフックを使ったジグは見たことがありませんが、アメリカでは多くのメーカーがこのフックを採用しています。
このジグフックは特にフットボールジグとの相性がいいようです。理由はいろいろあって、考えれば考えるほど理にかなっていて感心してしまいます。アメリカンルアー=大ざっぱでチープ、ジャパニーズルアー=ハイクオリティーという見方が一般的になりつつありますが、やっぱり物作りの真剣さ、奥深さではアメリカの方が完成度が高いような気がします。
アメリカンフットボールジグは今やトーナメントシーンで欠かすことのできないほど人気です。今季もすでに何度もウィニングルアーになっています。高額の賞金が掛かったトーナメントで、トーナメンターが一番気にするのが、フッキング率の高さとバレにくさです。重い3/4~1オンスを使う”アメフト”ジグでは、バスがジグを丸ごと吸い込みにくく、ワイドゲイブでフックポイントがラインアイ(ボトム)から高い位置にあるほどフッキング率は上がると考えられています。一方、底をドラッギングでズル引いても、フックポイントが高い位置にある方が根掛かり少ないという人もいます。ただし、ラウンドベンドでワイドゲイブのフックほどバスが首を振ると、重いヘッドが前後左右に振られて暴れ、フックが外れやすくなってしまいます。実際、フットボールジグはバラシが多いイメージがあります。そこで生まれたのがこのジグフック形状というわけです。フックがしっかり貫通すれば、ちょうど鋭角のベンド部分でガッチリ止まるので、バスが首を振っても、ヘッドが暴れる心配がありません。実際、このフックではジャンプされてもバレにくいと実感します。
また、トレーラーをやや上反り気味にセットすると、着底時にトレーラーが立ち気味になります。クロー系のトレーラーをセットすれば、ザリガニがツメを上げて威嚇しているようになり、バスへのアピール度も増すと思われます。そして、着底時の接地面積が小さい分、全体が低重心のバランスとなって、起き上がりこぼしのように底をズル引いた際にグラグラと不安定なヘッドの揺れを起こすこともできるのです。