日別アーカイブ: 2008年6月5日

様変わりするデルタ


Imgp5173  カリフォルニア・デルタはアメリカ人が一度は訪れたいビッグバスの聖地の一つです。今年も数多くのトーナメントが行われ、数多くのビッグバスがキャッチされています。そのデルタが今年大きく様変わりしています。
 デルタといえば、フリッピングの生まれた場所であり、フロッグゲームの本場です。春から秋にかけてはグラスやモスが豊富で、グラス攻略が重要なカギとなっていました。ところが、今年、デルタにはグラスやモスがほとんどありません。FLWシリーズで訪れた3月、グラスが少なくて不思議に思ったのですが、5月にストレーンシリーズで再び訪れても、状況はあまり変わっていませんでした。
Imgp5178  実は今、デルタでは毎日のようにペレット状の除草剤が船から大量に撒かれていて、グラスが枯れてしまっているのです。この除草剤は昨年、クリアレイクでも撒かれたものと同じらしいです。除草剤はグラスは枯らしても、チュールは枯らさず、生物にも無害ということらしいですが、正直、影響がありそうな気がします。今はまだビッグバスがいますが、グラスが少なくなることで、今後バスの成長にも影響が出そうな気がします。グラスがないことで、広大なフラットエリアのフランクトラクトは、常に濁っていて、バスは身を潜めるグラスが少なく、シーライオンに毎日大量に食べられているのも心配です。
Imgp5174  グラスがないことで、一番大きく変わってしまったのが、デルタの釣りスタイルです。クランクベイトやバイブレーション、ライトリグが有効になってきているのです。実際、今回のストレーンシリーズでは、クランクベイトで面白いようによく釣れました。例年のこの時期のデルタは30-50cmダイブでもグラスに突っ込みすぎて使いものにならないことがあるのですが、今年はロータイドでもクランキングが有効でした。また、ビッグフィッシュ狙いでは、スイムベイトも人気となっています。
 特に面白かったのが、エドモンでした。ノンラトルで、高速でもブリブリ動くエドモンはとにかくよく釣れました。レンジがピッタリだったのかもしれませんが、プラクティスでは3-4ポンドクラスが入れ食いになることがありました。プラクティスパートナーのジャスティンには散発でしか釣れないので、エドモンを貸してあげると、1投目から5投連続でヒットして、ジャスティンはそのまま本番まで封印したほどでした。ジャスティンはトーナメント初日、そのエドモンで30匹以上のキーパーをキャッチしたそうです。ライトリグも有効になってきていて、今回のストレーンシリーズでは優勝したコアングラーはスワンプクローラーのネコリグを使ったとコメントしていました。一方、フロッグが楽しめるエリアが激減しているのは寂しい限りです。ボクの一番大好きなデルタが今後どうなってしまうのか、少し心配です。