日別アーカイブ: 2008年6月27日

もう5年前の話なんですね


Aaron  トミー・ビッフルがフィッシングライセンス不所持でDQとなった話を紹介しましたが、そこで思い出されるのは2003年FLWツアー第6戦(アラバマ州レイク・ウィーラー)です。この試合はアーロン・マーテンスが2位のティミー・ホートンをわずか11ポンド差でかわしての優勝で幕を閉じました。
 この試合の最終日、アーロンは今回のトミー・ビッフルと同様に湖上でフィッシングライセンスの提示を求められました。アーロンは不携帯だったために、その場で違反切符が切られたのでした。帰着後、大会オフィシャルにその事実を告げましたが、当時のFLWのルールには「ライセンス不携帯はDQ」とは書かれておらず、FLWは「これは州とアングラーの問題」とアーロンをDQとすることなく、優勝賞金の20万ドルの返金も求めませんでした。その後、アーロンは購入したはずのライセンスを紛失しており、購入した証拠も見つからず、最終的には裁判所で不所持と判断され、罰金とボランティアを課せられたと記憶しています。
 当時は大きな話題となり、今ではFLWのルールブックにも"All contestants must have a valid fishing license."という項目が設けられています。当時、この一文がルールブックに表記されていたなら、ティミー・ホートンが20万ドルを手にしていたはずです。
 先日紹介したFLWのDQネタにしてもそうですが、相対的にB.A.S.S.に比べてFLWはルールに対して甘いと感じます。たとえば、プラクティス中のライフジャケットの着用の義務がFLWでは明記されていないために、今年も悲しい事故が起こりました。ライセンスに関してもB.A.S.S.はレジストレーションの際に提示を求められますが、FLWのレジストレーションでは提示を求められたことは一度もありません。デッドフィッシュの判定に関してもFLWはかなり甘く、どう見ても死んでいるバスでもOKだった話をよく耳にします。かっこよく言えばアングラーの自己責任を尊重しているとも言えるかもしれませんが、個人的にはキッチリしているB.A.S.S.の方に好感が持てます。