日本にスポッツ? その3


Spots4  もし、本当にスポッツがいるとしたら、そのルーツはどこでしょうか? 「山口県の菅野ダムにはスポッツがいる。岩国の米軍基地の人間が秘密に持ち込んで放流したらしい」というもっともらしい噂を以前からよく耳にします。事実かどうかは分かりませんが、軍人たちの余暇のために、わざわざ移植の難しいスポッツを選んで米軍が放流する必要があったのか疑問が残ります。ボク自身は菅野ダムに行ったことがありませんが、もし、スポッツが本当にアメリカから直接持ち込まれていたとしたら、菅野ダムはもっと特異にスポッツが釣れるフィールドとして注目されたはずです。何度も言いますが、スポッツという魚はラージマウスとはまったく違う魚なのです。釣り方も釣れ方も違います。
Fh000033  ボクのスポッツのイメージは「寒くなるほど活性が上がり、真冬でもスーパースプークにガンガンアタックし、ツインバズが大好きで、スピナーベイトやクランクベイトの高速引きによく反応し、1オンスのフットボールジグをフォール中に引ったくり、ベイトについた群れをドロップショットで釣れば、水面に上がってくるまでに食べたベイトを10匹以上も吐きまくる」そんなとんでもない魚です。
 「青森県の米軍三沢基地の人間が秋田の八郎潟に放流したらしい」という似たような噂も耳にしますが、ボクが八郎潟で実際に釣りをした限りでは、怪しい魚には一度も出会えずにいます。
 では、琵琶湖でスポッツが釣れるという説はどうでしょうか? 誰かがわざわざスポッツをアメリカから持ち込んで放流したとは到底思えません。「過去に日本に持ち込まれたラージマウスの中に偶然、スポッツが混じっていた」という説はどうでしょうか? 日本に持ち込まれたバスは釣り場で調達した成魚ではなく、養殖等による稚魚・幼魚を購入して用意されたバスのはずです。実際、アメリカには放流用にバスを養殖しているところはたくさんあります。管理がずさんなところで購入して、数匹スポッツが混じっていたとしても不思議ではありません。ただ、数匹のスポッツがラージマウスとの生存競争に生き残って独自に繁殖できたとは考えにくいです。
 ラージマウスといっても、環境適応能力がありますから、野池と川と琵琶湖とリザーバーでは、同じラージマウスでも違いがあります。食べているベイトの種類や量、水質や水深、平均水温、緯度や気候、高度等で、成長のスピードにも変化がありますし、性格にも違いがあります。ボクには日本でスポッツだと言われているバスのほとんどが、その違いから疑われているだけとしか思えないのですが・・・。

日本にスポッツ? その3」への2件のフィードバック

  1. GRANBASS

    ハジメさん、コメントありがとうございます。日本のバスって比較的引きが弱い気がします。アメリカやメキシコでバスを釣ると、40cmぐらいでも結構引きますから・・・。スペイン語でバスはなんていうんですしょうか? メキシコでもスペインでもバスって言いますよ。キューバではなぜかトルーチャ(マス)というらしいですが・・・。

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  2. ハジメ

    前田さん、いつも面白い情報毎日楽しく読まして貰っています。
    自分も八郎潟は毎年行っていますが、初めて行った頃には、遠征ではしゃいでいた事、バスの引きの強さ等から「これスポッツじゃねー」とか言ってましたねw。最近は全くそんな事思わないですがそんな錯覚って有るかも・・・。
    話しは変わりますがメキシコ(スペイン語)で、ブラックバスはlobinaでいいんですか?
    ちょっと知りたかったんでお願いします。

    返信

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