月別アーカイブ: 2012年6月

日本の”シェアバス(バスはみんなのもの)”プログラム その3


 今週末、3つのローカルトーナメントでボクがお届けしたレジュベネイドが配られることになります。参加される方、一人一人が”シェアバス(バスはみんなのもの)”という意味を再認識して、バスをより一層ケアしてくれるとうれしいです。
 引き続き、この試みはしばらく続けますので、興味のある大会主催者様は、メールにて大会の概要や参加人数(参加艇数)を教えていただければ、レジュベネイドを着払いでお送りさせていただきます。もちろん、ボクが”駆除大会”レベルと判断するような試合には協力はできませんが、今後は大会のルールを改正したり、バスへの扱いを改善すると約束していただけるなら、提供させていただきます。
 今回のボクの個人的なボランティアな試みは、ボクの偽善的、一人よがりの自己満足が目的ではありません。全国のメーカーや大会主催者への大会への方向性、提案をしているつもりです。メーカーが協賛と称して賞品を提供するなら、もっとマシな協力の仕方があるわけですし、主催者も参加者から参加費を集めるなら、その参加費の一部が釣り場の将来のために使われても、誰も文句はないはずです。

秘密だったクランクベイト その3


P1060343_506x640 今年の4月号のFLWマガジンの78ページに興味深い記事があります。それはトミー・マーティンが1970年代初期に作られたヴィンテージ・ウィグルワートについて解説している内容です。
 やはりトミー・マーティンもまた、現行モデルではなく、旧モデルを愛用しているわけですが、その違いを大きく3つ挙げています。
 まずはラトル音の違いです。これはアーロン・マーテンスからも直接聞いたことがあります。現行モデルのウィグルワートはラトル音がカンカンと高く鳴りすぎますが、旧モデルは鈍い音がします。アメリカではこの鈍い音をDull Soundと表現します(ダルイ音と覚えるといいです)。もちろん、これはクリアリップ同士の比較での話です。実際、旧モデルを愛用している人のほとんどはボーン素材ではなく、クリアリップのウィグルワートを愛用しています。
 2つめはチドリ加減。やはり旧モデルは左右にハントするのが重要な要素だと解説しています。そして、興味深いのはラインは8-10ポンドと細くした方が、より大きく左右にチドリやすくなると紹介しています。
 3つめはこれもドン深のロッキー・リザーバーでは大きな違いになりえますが、旧モデルの方が現行モデルよりもやや深く潜ると語っています。具体的にどれだけとは解説していませんが、経験上感じることができる差なのでしょう。もちろん旧モデルでもボーン素材はクリア素材に比べると潜行水深が浅いので、あくまでクリアリップのウィグルワート同士での話ですが・・・。

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日本の”シェアバス(バスはみんなのもの)”プログラム その2


 そもそも、バスはプライベートポンドでもない限り、釣り場に通うすべての釣り人の共有の資源であり、誰か特定の人のものではありません。今回の”シェアバス”プログラムという名前を付けたのは、そんな意味が込められています。
 「そんなもん、釣ったオレのもんやから、煮ようが食おうがオレの勝手や」という人がいるかもしれませんが、そのバスは誰かがリリースしてくれたおかげで釣れたわけです。またはもっと以前にその親がサイトフィッシングでいじめられなかったから、ブルーギルやコイに食べられずに無事に生まれたわけです。
 今釣れたバスを可能な限り負担をかけずにリリースできれば、そのバスがまた誰かのルアーにヒットしてくれるかもしれませんし、将来の子孫を残してくれるかもしれません。
 それこそが、キャッチ&リリースの本来の精神です。最近のメディアプロはルアーやタックルの宣伝ばかりに必死で、キャッチ&リリースの重要性や正しい方法を周知させるような努力・啓蒙活動をほとんどしていません。釣り雑誌もクライアントから広告をもらうことに必死で提灯記事ばかり書いています。
 ボクはいつまでも大好きなバスフィッシングが日本で楽しめるようにと、何年も同じようなことをブログで訴えてきましたが、状況はますます悪くなっているような気がします。さらに問題なのは、肝心の業界関係の人たちから危機感があまり感じられない点です。もちろん、並木敏成さんのように危機感を感じて発言している人もいますが・・・。
 釣り場はトーナメンターだけのものではありません。トーナメントを完全否定するつもりはありませんが、トーナメンターは一般アングラー以上に、バス対しての細心のケアをしてほしいと思います。検量はすみやかに終え、検量が終われば、一秒でも早く水に返してあげようという気持ちを持ってください。そうすれば、両手に3本、4本、5本もバスを持って、写真を撮ることがいかに時代遅れの恥ずべき行為であるかが分かるはずです。

秘密だったクランクベイト その2


 現行最新モデルのウィグルワートとプリラパラの旧モデルのウィグルワートは何が違うのでしょうか? これはアメリカでも大きな関心を呼んでいます。実際、ネット上のフォーラムでこの話題が何度も上がったりしています。
 この違いについて、最近、アイクの興味深い内容の記事があります。アイクといえば、ラパラとスポンサー契約しているわけですから、本来なら現行のウィグルワートを宣伝しなければならない立場ですが、アイクは今年のエリートシリーズ、ブルショールズ戦(アイクは19位でフィニッシュ)では、キャッチしたキーパーの60%は旧モデルのウィグルワートを使用したと語っています。このウィグルワートは友人のイッシュから譲ってもらったそうです。
 この記事の中では旧モデルと現行モデルの違いは、”erratic tracking”つまり日本風に言うと”チドリ”具合に違いがあると紹介されています。ちなみにウィグルワートがハマる完璧なコンディションとは、早春のクリアウォーターのダム湖のロックエリア、水温が10-15度、天気が曇りか雨の状況だそうです。
http://www.toyotatrucksbonusbucks.com/node/1933

秘密だったクランクベイト その1


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 ここ最近は毎年、春になるとアメリカではウィグルワートが大きな話題となります。理由は春にB.A.S.S.やFLWの大きな試合が、オザークマウンテン水系の湖で集中し、上位陣に必ずウィグルワートを使用している選手が複数いるからです。
 この地域の湖、テーブルロックレイクやビーバーレイクなどはクリアウォーターのリザーバーなんですが、春のクローフィッシュカラー(特にファントム系)のウィグルワートはローカルでは昔からの鉄板中の鉄板パターンで、毎年新しいルアーが次々と生み出されていても、今なおウィグルワートはなくてはならない奇跡のマネーベイトなのです。
 ウィグルワートといっても、大きな賞金が掛かった”違いの分かる”トーナメンターは現行モデルではなく、オールドモデルを愛用しています。ヴィンテージ・ウィグルワートとか、オールドスクール・ウィグルワート、プリ”ラパラ”・ウィグルワートなどと呼ばれる旧モデルです。
 このブログでも過去にウィグルワートについて何回かに分けて書きましたが、核心の部分に関しては詳しく触れませんでした。個人的に旧モデルと最新モデルとの釣果の明らかな違いを実感できていないのが現状だからです。
 実際、バンディットのフットルースのような誰が見ても使っても、明らかに違いが分かるような大きな差は、旧モデルと最新モデルのウィグルワートにはありません。最新モデルのウィグルワートでもバスを釣ろうと思えばそれなりに釣れます。別の言い方をすれば、オザークマウンテン水系の湖でなければ、アメリカでもウィグルワートはそれほどの定番ルアーになっていません。
 とはいえ、もう手に入らないルアーがよく釣れると言われれば、手に入れたくなるのが釣り人の性というものです。さすがに最近ではebayでも見つけるのが非常に困難になってしまい、仮に出品されたとしても高値で落札されています。

奇跡の名作?ウィグルワート その1
http://granbass.blog.ocn.ne.jp/granbass/2007/04/post_450d.html

奇跡の名作?ウィグルワート その2
http://granbass.blog.ocn.ne.jp/granbass/2007/04/post_def6.html

奇跡の名作?ウィグルワート その3
http://granbass.blog.ocn.ne.jp/granbass/2007/04/post_80b8.html

奇跡の名作?ウィグルワート その4
http://granbass.blog.ocn.ne.jp/granbass/2007/04/post_e6da.html

奇跡の名作?ウィグルワート その5
http://granbass.blog.ocn.ne.jp/granbass/2007/04/post_4806.html

奇跡の名作?ウィグルワート 番外その1
http://granbass.blog.ocn.ne.jp/granbass/2007/04/post_5c6c.html

奇跡の名作?ウィグルワート 番外その2
http://granbass.blog.ocn.ne.jp/granbass/2007/05/post_6ae5.html

奇跡の名作?ウィグルワート 番外その3
http://granbass.blog.ocn.ne.jp/granbass/2007/05/post_cd97.html

奇跡の名作?ウィグルワート 番外その4
http://granbass.blog.ocn.ne.jp/granbass/2007/05/post_ac47.html

奇跡の名作?ウィグルワート 番外その5
http://granbass.blog.ocn.ne.jp/granbass/2007/05/post_2177.html

日本の”シェアバス(バスはみんなのもの)”プログラム その1


 突然ですが、アメリカ・テキサスのシェアランカープログラムをマネして、ボランティアで”シェアバス”プログラムを始めます。今まで特定の知り合い関係の大会にだけ、個人的に提供していたレジュベネイドを、広く全国で行われている大会にも提供して、1匹でも多くのバスを救っていく活動をしていきます。
 トーナメントはやればやるほど魚が死んだり、スポーニングが失敗したり、バスの個体数がどんどん減っていくのは紛れもない事実です。特に最近はスポーニングの期間でも遠慮なく大会を開催しますし、未来に子孫を残そうと頑張っているバスに容赦なくルアーをぶち込んで、拉致していきます。
 これからの夏はライブウェルの水温は上がりやすく、どうしても死魚が出やすくなります。少しでもバスに負担が掛からないように、大会参加者にレジュベネイドを配っていただこうという試みです。
 ただし、ボクが個人的に見て、駆除大会と見なすような大会には提供できません。ウェイインバッグ代わりにランディングネットを使ったり、充分な装備のライブウェルなしでも参加が可能なもの、3本持ちや5本持ちといった残酷な撮影をする大会には協力しません。
 バスフィッシングを愛し、楽しみ、将来を真剣に考えてくれる大会にだけ、ボランティアでレジュベネイドを提供したいと思います。もちろん、レジュベネイドは、入れたらバスが全く死なない魔法の粉ではありません。あくまでバスの負担を軽減するだけにすぎません。これからの時期は水温が上がりすぎないように氷を入れたりして内部循環で、十分にケアしてほしいと思います。
 興味のある大会主催者様は、メールで大会の概要と参加人数を教えてください。着払いでお願いしますが、参加人数分のレジュベネイドをお送りします。レジュベネイドは、ボクが個人的に購入して提供しますので、この試みに賛同・協力してくれる方も大歓迎です。
 この活動を通じて、一人でも多くのバスアングラーが、バスに対する接し方、扱い方がいい方向に変わってくれることを願っています。
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リアルすぎるカエル


P1060576_640x480 せっかく、パリまでエフテックスショーに行ったのに、ショーの内容はほとんど紹介していませんでした。
 今回、個人的に興味深かったのは、イタリアのブランド、モリックスの新製品のフロッグでした。名前を聞くのを忘れていましたが、中空ボディーにPVC製の足が取り付けられています。かなりリアルな作りです。
 アクションを加えて引くと、足が伸びて縮んで、まさに泳ぐカエルそのものです。こういうのを見ると、子供の頃に持っていた”かへる君”を思い出します。
P1060577_640x480 正直、フロッグはボディーが軽くないと、スキッピングがしにくいし、着水音がソフトにならないので、ボクの得意なカバー奥をピンで釣る釣りには向いてなさそうですが、こんなリアルなカエルをスイスイ泳がせて、バイトを誘うのも面白そうです。発売はまだもう少し掛かりそうだと言っていましたが、発売が楽しみです。                
http://www.molix.com

見えないAリグ


Castaic3lineinvisirig Aリグ(アラバマ系リグ)が登場した際、ほとんどすべての人が、丸見えのワイヤに直付けするスタイルに違和感を覚えたはずです。
 そこで生まれたのがキャステイク・スイムベイト社のインヴィジリグです。要はワイヤの代わりに、特殊な透明の樹脂製アームを採用したAリグで、3アームでノーマルタイプとボトムをトレースする専用のチャーリーズ・ウォーカータイプがあります。値段も15ドル前後で、比較的良心的な値段です。
Castaicwalkerinvisirig 日本ではすっかり一過性のブームで終わった感がありますが、アメリカではFLWの試合で毎試合トップ10カットする誰かが使用していたりと、一つのカテゴリーとして定着しつつあります。今さら、バークレーからもAリグが登場するみたいですし・・・。
 今月開催されたFLWツアーメジャー戦では、昨年Aリグ旋風を引き起こしたケンタッキーレイクでの開催だっただけに、Aリグが注目されましたが、結果はAリグを最も嫌う反対派の急先鋒のデイブ・レフィーブレが優勝しました。Aリグが威力を発揮するのは、秋以降の試合が本番ですから、今年もAリグ旋風が吹き荒れるか、個人的には興味津々です。

ナイスアイデア!


 

ノースフォークコンポジットさんのブログにいいことが書いているので、紹介させていただきます。
 ボクも常々、気になっていたし、ブログで何度か問題提起をしたことがあるんですが、バスを乾いた地面やコンクリート、ボートデッキの上に置いて、写真を撮っている人がけっこういます。
 当然、バスは暴れますよ。静かになって写真が無事撮れるまでにいったい何秒かかるんでしょうか? 特にこれからの夏場のカンカンに焼けたボートデッキの上なんて、拷問以外の何物でもありません。ただでさえ息ができなくて苦しいのに、さらに針山&火の海地獄です。バスは大やけどで半殺し状態です。体表のヌメリがとれると、病気にもなりやすく、その場は泳いで行ったとしても、その後死んでしまう確率が高くなってしまいます。
 一人で釣行の人でも写真を撮りたい気持ちは分かります。バスを1日ライブウェルにキープして持ち帰って、最後の最後に残酷な拷問をするぐらいなら、1匹ずつ写真を撮ってすみやかにリリースしてもらいたいですが、バスの撮影方法にも気を遣ってほしいです。
 今回、ノースフォークコンポジットさんが提案している”滑り止めシート”のように、バスを撮影する前に、ジャボンとシートを水に漬けて、濡らしてから使えば、バスへのダメージを減らすことができます。もちろん、滑り止めシートがなくても、濡れタオルを下に敷くなど、バスを労る気持ちさえあれば、いくらでも方法はあります。

スペイン発のジャパンテイスト


P1070163_640x480 スペインのショップで興味深いワームを買ってきました。ブランド名はピッチ&ストライクといって、ダルマがシンボルマークで、スペインで活躍するケンシン・チバがプロデュースしています。
 現在、ボクが知る限りは今回買ったクローワーム”ゼルス・クロー”の1アイテムですが、今後はいろいろ登場するかもしれません。デザインはいいところ取りな感は否めませんが、かなり臭いニオイ付きで、釣れそうな気にさせてくれます。1パック7本入りで6ユーロで買えました。さっそく、今度使ってみたいと思います。
http://www.pitchandstrike.com/

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