日本の”シェアバス(バスはみんなのもの)”プログラム その2


 そもそも、バスはプライベートポンドでもない限り、釣り場に通うすべての釣り人の共有の資源であり、誰か特定の人のものではありません。今回の”シェアバス”プログラムという名前を付けたのは、そんな意味が込められています。
 「そんなもん、釣ったオレのもんやから、煮ようが食おうがオレの勝手や」という人がいるかもしれませんが、そのバスは誰かがリリースしてくれたおかげで釣れたわけです。またはもっと以前にその親がサイトフィッシングでいじめられなかったから、ブルーギルやコイに食べられずに無事に生まれたわけです。
 今釣れたバスを可能な限り負担をかけずにリリースできれば、そのバスがまた誰かのルアーにヒットしてくれるかもしれませんし、将来の子孫を残してくれるかもしれません。
 それこそが、キャッチ&リリースの本来の精神です。最近のメディアプロはルアーやタックルの宣伝ばかりに必死で、キャッチ&リリースの重要性や正しい方法を周知させるような努力・啓蒙活動をほとんどしていません。釣り雑誌もクライアントから広告をもらうことに必死で提灯記事ばかり書いています。
 ボクはいつまでも大好きなバスフィッシングが日本で楽しめるようにと、何年も同じようなことをブログで訴えてきましたが、状況はますます悪くなっているような気がします。さらに問題なのは、肝心の業界関係の人たちから危機感があまり感じられない点です。もちろん、並木敏成さんのように危機感を感じて発言している人もいますが・・・。
 釣り場はトーナメンターだけのものではありません。トーナメントを完全否定するつもりはありませんが、トーナメンターは一般アングラー以上に、バス対しての細心のケアをしてほしいと思います。検量はすみやかに終え、検量が終われば、一秒でも早く水に返してあげようという気持ちを持ってください。そうすれば、両手に3本、4本、5本もバスを持って、写真を撮ることがいかに時代遅れの恥ずべき行為であるかが分かるはずです。

日本の”シェアバス(バスはみんなのもの)”プログラム その2」への8件のフィードバック

  1. TOK

    U様。人間がどんどん小さくなっていくのは事実でしょうね。小さい人間が大きな事に規制をかける程、醜い事はないと思います。滋賀県って凄く、難しい立場だと思います。滋賀県は保守的に政治政策を行いたいようですが、予算も赤字、他県、国もどちらからと言えば、左よりに進んでいく政策。これから滋賀県はもっと他県からの人が流れ込むと思いますよ。湖東にもイオンモール、マクドナルド、そしてまたサンヨーの跡地にも平和堂も建設中ですし。あと湖西&湖東に分譲マンション等が軒並み出来てます。風のウワサですが、行政はバスボートの通行場所や登録規制したいみたいです。完全4スト製、国の認可しているボートとマリーナのみのボート昇降は不可。もしかしたら、将来的に10年後には、琵琶湖でバス釣りはごく一部の人の遊びになっていくでしょうね。

    返信
  2. GRANBASS

     最近、泉佐野市が飼い犬税の導入を検討しているというニュースを見ました。一部のマナーの悪い人のために”真の愛犬家”まで、まとめて”ペットを飼う人はマナーが悪い”とひとくくりにされてしまいます。
     税金で清掃&指導員と称して、不必要な人(役所OB)なんかを雇うなんて、魂胆見え見えです。残念なのは、税金なんかが徴収されると、ますますマナーの悪い人が堂々とフンの後始末をしなくなってしまうことです。

    返信
  3. u

    こんにちは。
     
    先日はグチを聞いて頂きありがとうございました。
    本当に釣り人日本人やめたくなります。
     
    TOK様
    私の行く場所は、地元住民の方々が自主的に湖岸清掃をされ(!)
    その地元住民の方が、ブラックバス釣り人と知りながら『早起きは気持ちいいですね。釣れましたか?』
    と声をかけて下さる(!!)、今どき奇跡のような場所です。
     
    しかしそんな場所も、最近他府県ナンバーの路駐・アングラーのポイ捨てが目立つようになりました。
    できる範囲はごみを拾ったりポイ捨てをやめるように仲間に言いますが、限界です。
    このままだと本当に釣り場が無くなります。
    前田様がおっしゃるように、日本人のモラルが低下し、いわゆるうるさい親父がいなくなったのが原因でしょうか?
    もう釣りに行かないのは逃げでしょうか・・・
     
     
     
     
     
     
     
     
     

    返信
  4. TOK

    こんばんは。自分も滋賀県、琵琶湖周辺ですけど、リリ禁条例が出来てからいろいろ変わりましたね。外来種指定=単なるクソ魚。ゴミです。U様の気持ちはよく分かりますが、地元住民の人はバサーの事をよく思ってない人がかなり多いです。違法放流された魚を釣っている野蛮な人達に映っています。だから釣り人がどんどん減っています。U様と同じ心境だからです。自分もそうです。その点、兵庫県はいいですよ。魚が財源になっているし、バサーの士気もかなり高いです。人々もおおおらかですよ。もしくはこのブログの著者、前田さんのようになライフスタイルになるようになるしかないと思います。

    返信
  5. ゴジラ

    いつも、更新を楽しみにさせてもらってます。
    質問なのですが、クライアントに頼らない雑誌経営というのは現実的に不可能なんでしょうか?
    『本当に』バスを愛してる方が雑誌を運営してくれるならば、本当にバスフィッシングを愛してる者ならば購読するんではないかと思うんですが

    返信
  6. GRANBASS

    u様 まあ、これは釣り人のマナーだけの問題ではなく、日本人全体のモラル低下の問題ですよね。大阪市の税収の半分が、生活保護費に使われる世の中ですからね。釣りやめるより、日本人やめたくなりますね。とは言っても、世界中見渡せば、どこの国民も怠け者ばかりですが・・・。

    返信
  7. u

    こんにちは。
    いつも楽しく拝見しています。
    グチさせて下さい。
    琵琶湖湖畔住まいですが、ひどいもんですよ。
    魚の扱い以前に路駐、ポイ捨て、地元住民の
    方々へのあいさつ無視は当たり前です。
    本来各種のマナーを指導するべき立場のショップ、メーカーが何の役目も果たしていません。
    そりゃネット通販で買いますよ。
    スポーニングのサイトは当たり前ですし、
    コンクリートに平気でバスを置き、
    タバコをポイ捨てします。
    ベテランが。
    ダメですね。
    二周りも歳上の人に注意する勇気が持てません。
    もう希望を持てないので、あまり釣りにも
    行かなくなりました。
    いつからこんなに自分の事しか考えない
    人が増えたのでしょうか、、、

    返信

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください