月別アーカイブ: 2012年7月

話題のエビガエル その3


P1070518_640x480 関東で話題のエビカエルですが、ベントホール(水抜き穴)を開けると、ずいぶんストレスなく使えるようになりました。これでウィードレスポッパーとして、広範囲をスピーディーに探るにはいい仕事をしてくれそうです。
 ただ、レビューでも書きましたが、ピンを撃つボクの大好きなスタイルには、不満な部分が残ります。そこで、いくつか買った中の一つを、使い分けのバリエーションとして、さらに手を加えてみました。
P1070519_640x480 ”着水音を抑え、移動距離を抑え、ポーズで食わせられる”がコンセプトです。先ず、ベントホールを開けるのは同じです。次に重すぎるウェイトをヤスリ等で削ります。鉛なのでプラスチック用のニッパーでも簡単にそぎ落とすようにカットすることもできます。これで0.5gの軽量化に成功しました。たかが0.5gですが、水0.5gは相当な量でもあります。
P1070520_640x480 次にせっかくのエビシェイプのデザインを活かして、ティンセルとスカートをフックに巻いてみました。スカートは浮力の大きいラバー製ではなく、水に沈むシリコン製にあえてしてみました。そうすることで浮き姿勢を安定させることができると考えたからです。スカートはラバージグを巻く要領と同じで、前を短く、後ろを長めにカットしてみました。
 自画自賛ですが、思った以上にいい感じになったので、釣果が出る前に紹介したくなってしまいました。

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話題のエビガエル その2


 話題のエビガエルですが、ボクなりに手を加えてみました。フロッグにすぐにシーリングをしたがる人がいますが、基本的にシーリングはしないのがボクの主義。シーリングをしないと使えないフロッグは、それを出したメーカーの怠慢だと思います。
 もちろん、エビガエルにシーリングは不要です。どんなフロッグも水の浸入を完璧に防ぐことは不可能であり、いかに浸入した水をスムーズに排出するが大事です。ズブズブと水が入ってきて、沈んでしまうのは論外ですが、ノーズ部から空気が抜けなければ、どんなに大きな穴がテール部に空いていても、一定量の空気の浮力で沈むことはありません。
 シーリングをしてしまうと、フックがボディーに対しての向きや動きが制限され、フッキング率やキャッチ率が悪くなってしまうデメリットもあります。フッキング後はフックがボディーに対して180度ひっくり返るのがボクの理想です。
 フロッグというボディーはその軟らかさゆえ、軟らかければ軟らかいほど、スポイド効果でボディー内部に水を吸い込んでしまいます。着水時やスキッピング時、ワンアクションごとの水の抵抗で、ボディーは凹んで戻るを繰り返し、その度に少なからず水を吸い込んでしまいます。
 欠点でもありますが、ボディーのクッション効果でハードプラグにはない着水音や水押し効果で、バスを誘い出してくれます。
P1070516_640x480 そこでエビガエルのボディー内部に浸入した水を排出するベントホールを開けるわけですが、便利ものを発見しました。市販品を使用してもいいですが、文具のクリップが誰でも簡単に手に入って、きれいに開けられます。サイズは大きめのやつです。経験のある人なら分かると思いますが、ニードルの先はテーパー状に尖っているものより、先端が90度真っ直ぐに切れた太さが一定のものがきれいに開けやすいです。
P1070517_640x480 クリップを曲げ伸ばし、先端をライター等であぶり、ベントホールを開けてやる簡単な作業ですが、これだけで水は簡単にプシュプシュと押し出すことができますし、さらには手を使わなくても、ロッドを力強く振れば、遠心力で水は外へ排出されます。毎キャストごとに入った水を毎キャストごとに簡単に水を排出すれば、フロッグの浮き姿勢やアクションが大きく変わることはないわけです。

話題のエビガエル その1


P1070509_640x480 関東では人気で入手が困難といわれるエビガエルを買ってみました。関西では普通に好きなカラーが好きなだけ買えます。
 昨日、旧吉野川で使ってみたのですが、なかなか面白いルアーでした。ただ、正直、気になる点もあって、個人的には一工夫必要な感じがしました。まずはレビューから。
①ハードプラグのポッパー並み、またはそれ以上に機敏に動き、ポップ音もいい感じです。トレブルフックの抵抗もなければ、スカートも真っ直ぐテール側にあるだけなので、当然といえば当然なんですが、その分ブレーキが掛かりにくく、スライドしすぎて一点でネチネチ狙うのは難しいです。
②スリムなボディーなので、コツをつかむとスキッピングはしやすく、奥の奥まで跳ねるように飛んでいきますが、その一方でソフトに落とすのが難しいです。全体にウェイトがありすぎる上に、着水面がフラットでないので、ノーシンカーのワームにようなポチャンと大きな着水音になってしまいます。さらにピッチングで撃つと、突き刺さるように落ちたり、思わぬ方向にバウンドしてしまい、カバー奥のピンにペチャ、ポトっと落とすのが難しいです。
③水抜きのベントホールがないので、水が入ると抜けにくく、さらにスリムボディーがゆえに、水が入るとすぐに浮き姿勢が立ち浮きになってしまい、2-3投もすれば沈んでしまいます。水を抜くにはフロッグのカップ側を下げるように持って、プシュプシュと水を押し出す必要があります。これがかなりのストレスで、テンポ良く撃っていくのが難しいです。
 ただ、ケチばかりつけているわけではなく、うまく工夫して他のフロッグ使い分けると、フロッグフィッシングの幅が広がりそうです。ボクはさっそく今日、4つ買い足しました。

ドリフトパドルの詳細


 昨年はラスベガスで行われたICASTに行ってきましたが、オーランド開催でさらに遠くなったので、今年はおとなしくしてました。まあ、ネット社会の今なら、わざわざ現地まで行かなくても、情報はいくらでも飛び込んできますが・・・。
 先日、このブログでも紹介したパワーポールの新兵器、ドリフトパドルがベスト・ボーティング・アクセサリーを受賞したみたいですね。動画を見る限り、心配していた風の抵抗は、角度調整で防げそうですね。
http://www.flwoutdoors.com/flwondemand.cfm?vid=19389

今年の夏はフロントランナーが流行る?


P1070415_640x470 最近、イマカツから発売されたジレンマポッパーを買いました。らしからぬ買い物をしたのは、一目見て、ビビビッと来たからです。といっても、これをベイトフィネスタックルで投げたいわけではなく、写真のようにフロントランナーに使ってみたいと思ったからです。

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 実際に使ってみると、いい感じで小さなコアユがハスやコバスに追われているような、イメージ通りの動きをしてくれました。これでバスにスイッチを入れて、トップで爆釣というもくろみでしたが、空振りに終わってしまいました。
 フロントランナーは最近のテクニックではなく、昔からある釣りですが、今までは日本ではルアーを複数個同時に投げることに抵抗感があったせいか、やっている人なんて見たことがありませんでした。ところが、アラバマリグの登場以来、ダブルフルークリグ(ドンキーリグ、この呼び方は好きじゃない)もすんなり受け入れられつつあるみたいで、今ならフロントランナーも抵抗なく使う人が出てきそうです。
 やってみると非常に面白い釣りで、前方のエサを横取りしようと食ってくるケースと、エサに目がくらんで油断しているであろう後方を襲ってくるケースがあります。あくまでイメージですが・・・。ただ、どうしても垂らしが長い状態でキャストをするので、自分を釣ったり、同船者を釣ったりしないように注意してください。

日本のバサーも見習いたい


P1070361_640x480 先週、スペインからの新婚さんカップルと一緒に琵琶湖に釣りに行った話を紹介しましたが、そのことで、ぜひ日本のバスアングラーにも伝えたいことがありました。
 ジョルディはバスを釣ると、非常に大事に優しくフックを外すのが印象的でした。クランクベイトのフックが口以外の場所に掛かってしまうケースでも、「ゴメンね」みたいなことを言いながらフックを外し、カメラを用意してもらう間は、ほんの少しの間でもバスを水に浸けてエラに水を通し、写真撮影後はキスまでして優しくリリースしていました。
 ボクも普段から「バスには優しく」と訴えていますが、ジョルディーは本当に心からバスフィッシングを愛しているようでした。そんなジョルディーと釣りができたことも本当にいい経験でした。

虫パターンのフロッグ


 フロッグのラバーレッグは、ウォークドッグさせると、スカートが大きく左右になびいて、さらに時間差でゆっくりとフレアしてバスを誘ってくれます。ただ、その一方で全体にシルエットが大きくなってしまい、時にレッグ側にバイトしてフッキングできない場合もあったりします。
 スカートはボディの付け根から真っ直ぐ出ているのですが、根っこの部分で細めのラインでユニノットできつく縛ってやる(締め込みすぎるとラバーが切れてしまうので要注意)と、ラバーにラインが食い込んで、短くカットするとスモラバのように全体に大きくフレアします。水の抵抗が大きくなって、1点シェイクがしやすくなり、ラバー1本1本がバラバラに震えて、虫っぽいアクションでバスを誘ってくれます。
 写真はペイチェックベイツのトランスポーターですが、ラバーレッグを4カ所で縛って、短くカットすると、スモラバが4つ合体したような感じになりました。虫パターンで、リザーバーのオーバーハングの下にスキップさせて、軽くポップ音をさせて、後は一点シェイク。もう釣れたようなもんです。

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パワーポールのニューウェポン?


Img_3174 いよいよ来週、11-13日には毎年恒例のICASTショーが開催されます。今年はフロリダ州オーランドで開催されます。残念ながら、今年はボクは行けませんが、すでにいろいろニュースが飛び込んできています。
 先週末にミシガンレイクでB.A.S.S.エリートシリーズ第7戦が開催されましたが、B.A.S.S.のフォトギャラリーに興味深い写真を発見しました。パワーポールのプロスタッフでもあるクリス・レーンのボートには、パワーポールに怪しげなものが取り付けられています。名前はドリフト・パドルというみたいです。
8t3d9112_cl 詳しいことはICASTで発表されるんでしょうが、想像するにパラシュートアンカー(シーアンカー、ドリフトソックス)と同じ効果を狙ったオプションアイテムだと思います。要はパワーポールを降ろす(この場合は”刺す”とはいいませんね)ことで、このパドルが水の抵抗を受けて、風や波でボートが流されるスピードが落ちるというわけです。写真では下りてないので、使われていません。
 今回のミシガンレイクや北部に多い広大なフラットがある釣り場では、バスに限らず、ウォールアイの釣りなどでもパラシュートアンカーは、定番のアイテムですが、面倒なのは、このパラシュートアンカーの揚げ下げです。けっこう大きなものなので、濡れたままの収納もやっかいですし、寒い季節は手が濡れてけっこう辛いです。
 そういう意味では、スイッチ一つで揚げ下げできるのは便利だと思いますが、正直、アメリカでどれほど普及するか疑問です。実際、パラシュートアンカーが必要なトーナメントレイクやシーズンって、限られます。それに走行中の風の抵抗で、さらにボートがスピードダウンしそうな・・・。琵琶湖でパワーポールを買ったけど、イマイチ出番が少ないという人にとっては、使えるアイテムかもしれませんね。