命がけのウィンターバッシング


 考えれば、ボートによるバスフィッシングってかなり危険な遊びです。特に冬は命がけです。10年ぐらい前はアルミボートでダム湖に出かけ、ガイドが凍る中、メタルジグで釣りをしたこともありましたが、今では怖くてできません。淡水の湖では、冬場は平気で水温が10度を切っています。そんな中、もし落水事故に遭うと、死を覚悟しないといけません。
 ボートが転覆した場合、ライフジャケットが正しく機能すれば溺死は免れます。ただ、冬の湖では体温低下による衰弱死の危険がまだ残っています。熱の伝導性が高い水中に体が浸かると、急速に体温は奪われていきます。一般に水温が10度を切った水中では、人間が意識を保持できるのは2時間ぐらいがやっとだそうで、体温が30度を切ってしまうと死んでしまうそうです。つまり、落水後はすぐに助けられて、体を温めないと危険というわけです。そう考えると、冬のバスフィッシングなんて、正直、怖くて出かけられません。
 冬でも寒さに負けずバスフィッシングに出かける人は、今一度、万一の落水事故を想定した装備を考える必要があるかもしれません。落水しても誰かに助けてもらいやすいようにライフジャケットには笛を付けておくのは有効だと思います。ムスタングスーツのような繋ぎタイプの防寒着は落水しても水が浸水しづらく、浸水しても水の出入りがないので、スーツ内の水温は体温に近い温度に保たれ、体温が奪われにくいそうです。また、ボート上にはい上がることができても、濡れたままボートを走行しては、さらに体温が奪われてしまうので、着替えや使い捨てカイロ、毛布等をボートのストレージ内に積んでおくのも重要でしょう。

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