奇跡の名作?ウィグルワート その2


 ウィグルワートは他のクランクベイトとはまったく異質の個性派クランクです。”スーパーワイドウォブリング”、 ”千鳥足アクション”、”イレギュラーアクション”、”アクロバティックアクション”などなど様々な呼ばれ方がされています。ロールをほとんどせず、リップをこれでもかと左右に大きくウォブルしながら、さらにバランスを崩しながらも決してひっくり返ることなく、イレギュラーに蛇行を繰り返すアクションは絶妙です。それでいて、引き抵抗も重すぎず、心地よい振動がロッドに伝わってきます。狙って作ったというよりも偶然できた奇跡の名作だと思います。もし、これを意図してデザインしたとすれば、ビル・ストームは間違いなく天才です。このウィグルワートはアメリカではバス用というだけでなく、サーモンやトラウトにも効くんだそうです。実際、ウィグルワートのカラーにはバス用とは思えない奇抜なカラーがいくつも存在します。
 そして、よくある話ですが、やはりウィグルワートもまた、現行モデルは旧モデルに比べて、何かが違います。せっかく復刻の声に応えて、”オリジナル”ウィグルワートがリリースされたのですが、プロたちは相変わらず旧モデルを使い続け、オークションで購入するのを止めていません。
Imgp2704  中国で新たに作られた現行モデルはクリア系とボーン系があります。ラトル兼ウェイトがステンレス球?となっていて、ラトルルーム内のアソビも大きく、旧モデルのどのタイプよりも最もカン高いラトル音を発します。リップのエッジは旧モデルほどのシャープさが無く、ボディー全体の肉厚も分厚くなっていて、重心が分散している感じがします。正直、アクションのキレやイレギュラーなダートは旧モデルほどではありません。もちろん、エストニア産の駄作に比べれば、”オリジナル”と呼んでもいいぐらいウィグルワートらしさはあるのですが・・・。その微妙な違いが釣果に影響するからバスフィッシングって面白いです。どうして、ルアーって旧モデルを超えるのが難しいのでしょうか?

奇跡の名作?ウィグルワート その2」への2件のフィードバック

  1. GRANBASS

    室温や切削時間などの微妙な問題ではないと思いますよ。100%同じように作ろうと努力していないのが問題なんだと思います。ついつい、手を加えてしまうのか、それとも適当に作ってしまうのか、いずれにしても工場側に丸投げで、釣り人の目を持ったスタッフが不在なのが原因なんでしょう。ボク自身は中国製だからどうこうとは思っていません。技術者の目ではほんのわずかな違いが、釣り人の目では大きな違いとなって現れるから、ルアーって奥が深いんですよね。ボクは大学で水理学をほんの少しだけかじりましたが、ボクの経験では計算でルアーアクションを予測したりデザインするなんてほとんど不可能ですね。

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  2. T.Inaba

    復刻して更によくなったという話しは不思議と全くないですね。
    全く同じものを作るとなると、金型を起こす段階から同条件で作らないと同じものは出来ません。
    金型の材質、金型を削る時の室温、切削時間、磨き方、成型機の射出圧力等々、微妙に変わってしまうポイントが多々あります。日本の技術なら1ミクロン単位で指定加工可能ですのでできないことはないと思います。ただ金額は中国の5倍は確実に掛かります。
    昔のウイグルワート大切にします。

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