サイトフィッシングについて その2


 この業界って不景気な話ばかりですが、それもこれもバスが釣れなくなったのが最大の原因でしょう。バスが釣れなくなったのはバスの絶対数が減ったからです。アメリカではバスを増やすための試みがいろいろ行われていますし、バスを守るための釣り人のルール、レギュレーションも数多くあります。一方の日本ではバスはあくまで駆除の対象であり、せめて、釣り人はバスを守る側でなければならないのですが、ルールどころかモラルすら皆無に近い状態です。これではバスが減って当然です。せめて、サイトフィッシングを控えるだけでも随分改善されると思うのですが・・・。本当に日本ではバスへの愛情が感じられません。
 とはいえ、バスフィッシングを始めて間もない初心者や、50cmオーバーですら釣ったことがない人、月に1回釣りに行けるかどうかの人は、見えているバスでもどうしても釣りたいかもしれません。五十歩譲って、そんな人がサイトフィッシングで釣るのは仕方がないとしても、この業界で生活しているガイドやプロと呼ばれる人たちが喜び勇んで、先頭切ってサイトフィッシングをやるのは理解に苦しみます。バスが減って一番困るのは、ほかでもない彼らです。ガイドにとっては将来お客さんが来なくなるでしょう。プロにとっては自身がデザインしたルアーが売れなくなるでしょう。毎日でも釣りができる人がそれでもこの時期にわざわざベッドのバスを釣る神経を疑います。自らの首を絞めているとしか思えません。
 百歩譲って、ガイドやプロはこの時期、サイトフィッシングでしかバスを釣る(釣らせる)ことができない程度の連中が多いとしても、そのバスをベッドから引き離し、ライブウェルに入れて1日中キープしてしまうのは到底理解できません。駆除派の連中よりタチが悪いです。ライブウェルに入れてキープするのはオスだからメスだからという問題ではなく、この時期に限らず一年を通して言えることです。たとえ水を循環させようと、キープしたバスは傷つき弱ってしまいます。キャッチしたバスはその場ですぐにリリースするのが一番です。両手に持てないぐらいバスを持って釣果を自慢する醜い写真を撮ることがそれほど重要なのでしょうか? この業界を牽引する側の人間がそんな写真を得意げに撮るので、一般の人はそれがカッコいいと勘違いして同じような写真を撮ろうとします。生気のない目をして、ヒレが赤くボロボロに傷ついたバスの写真なんか見たくもありません。
 千歩譲って、ガイドやプロは自身(または自身がデザインした商品)の安っぽい宣伝に必死で、将来のことよりも目先の自分のことにしか頭が回らない大バカが多いとしても、そんな大バカをスポンサーするメーカーがいるのがまた信じられません。中には両手に半殺しのバスを持った脳天気で下品な写真をわざわざ広告やカタログに使っているメーカーまであります。サイトフィッシングを推奨するDVDを作るバカもいれば、そんなDVDを取り扱うショップも救いようがないです。
 メーカーやショップにとってはバスが減るのは死活問題です。バスの駆除まがいな行為をしているガイドやプロが広告塔になっているようなメーカーの商品はボクは使いたくもありません。メーカーはレベルの低いガイドやプロへのサポートを止めるか、彼らが真の業界の牽引役になるように教育をするべきです。ショップはメーカーにとってのお客さんなんですから、もっとメーカーに対して強く言える立場でもあると思うのですが・・・。

サイトフィッシングについて その2」への7件のフィードバック

  1. サンデーアングラー

    人間って水中に入ると息が出来ないです。魚は釣られて水上に出るとそれと同じ状態なんじゃないかな?って思います。写真撮ったりテクニックの解説されてる間ずっと空気に触れてる魚の肌は、段々乾いてきてヤケドしたような状態になってる気がします…。人間でも空気の少ない密室に長時間閉じ込められたら、苦しくて死にかけると思います。そう考えたらみんな相当ヒドイ事をしてます、虐待ですよこれは。子供を一生懸命育ててる親に殴る蹴る出来ますか?軒先のツバメの巣を叩き落せますか?これを見てる発言力のある人・バスを愛する人みんながもっと真剣になるべきです。なんか、『バス釣り』を愛す人は多いけど『バスという魚』を愛す人は少ない気がします。
    前田さん、あなたのお陰でチャーリーさんのように良い方向へ気付いてくれる方がまた1人増えましたよ^^  長文失礼しました。

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  2. GRANBASS

    チャーリー様 ボクはこの時期に日本でトーナメントを行うのはよくないと思っています。もちろん、アメリカでもバスにとってはよくないことにかわりありませんが、アメリカは一方でバスを増やす努力も行われています。レギュレーションもしっかり設定して守られています。日本では電池式のエアーポンプ1個でトーナメントに参戦している人もいますよね。あれって、最悪です。日本でトーナメントに出ている人で、固形酸素等のライブウェルトリートメントを用意している人ってどれぐらいの割合なんでしょうか?
    スプロ様 サイトフィッシングはカンニングみたいなものって、面白い表現ですね。確かにキャッチする前に答え(大きさ)が分かっていますよね。

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  3. 今江最強!! ジークイマカツ! ジークイマカツ!

    サイトフィッシングを推奨するDVDを作るバカって山本大輔の事を指してるんでしょうが
    自分の考えにそぐわないからといって人をバカ呼ばわりするのはよくないですよ

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  4. スプロ

    サイト(ベッド系)とかエリとか、そんなんで釣ったロクマルってカンニングしてエェ点とったテストと同じ匂いがしますねw 

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  5. チャーリー

    いつも楽しんで読ませていただいてます。久しぶりに考えさせられました。バスの減少を止めるにはやはり各フィールドにてスポーン時期に禁止エリアを設定するなどの規制をかけないといけないでしょうね。業界が旗を振らないとダメですね。サイト主流の池原は毎年スポーンの間禁止エリアを設定してますが、正にバスが明らかに減った危機感が有るようです。またこの時期のトーナメントも考え物ですね。明日の琵琶湖の某団体の大会をキャンセルすることにしました。今まで自分でもそこまで考えていなかったです。

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  6. GRANBASS

     バスが商売道具の彼らこそ、バスがいなくなれば自分達が食っていけなくなるわけで、バスをいたわる手本を示す必要があると思うんです。ところが、そんな簡単なことすら分からない頭の悪い人が多いから困りものですね。
     マグナムフォースはいいルアーですよ。慣れるとそれほど大きくも感じませんよ。ただ、ジャンプされるとバレやすいのが難点です。

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  7. tosh

    私は利根川とか霞しか行かないので、
    サイトはやった事ないんですが(笑)。
    バスという自分たちにとって大事な魚をどうしていこうか、
    ってコトが完全に抜け落ちてる気がします。
    「自分たちはそう出来る立場なのに、なんでやらないの?」
    って、どっぷりサンデーアングラーの私から見ても疑問です。
    外来生物法の施行前後はあーだこーだ騒いでたって、
    今はそんなこと無かったようにさえ感じ取れますし。
    結局彼らにとっては今までどおり、
    バスはただの商売道具でしかないのでしょうか。
    P.S.
    先日の記事を読んだイキオイで、
    マグナムフォースを海外通販してしまいました(苦笑)。
    霞でコイツで釣れたら痛快だろうな〜、と膨らむ妄想(爆)。

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