日本釣用品工業会に物申す


Jaftma  先日、横浜までフィッシングショーに行ってきましたが、フィッシングショーの主催でもある日本釣用品工業会が下部組織の知的財産委員会としてブースを出していました。完全な偽物(フェイク)からポップXやポップMAXのフルコピー商品、グリフォンをアレンジしたグリフターなどを展示して、「パクリ商品は買わないで」という啓蒙をしていました。オリジナリティーは尊重するべきだと思いますし、安易なコピーやパクリは大嫌いです。ただ、今回の展示には少し疑問を感じました。
 まず、偽物&パクリとアレンジは違うと思うのです。日本の釣り業界なんて、何か手本となるオリジナルをアレンジしたようなものや流行商品の後追いばかりです。どこまでをコピー、どこまでをアレンジとするかは微妙です。一般には一流メーカーはパクッてもアレンジ(インスパイアとかリファインと表現)と認められ、三流メーカーはアレンジしてもパクリと言われる傾向にあります。グリフターのようなアレンジ商品をパクリと定義するなら、業界自身がもっと反省して戒めるべきではないでしょうか? 
 もう一つ、「パクリ商品は買わないで」というなら、なぜ、日本釣用品工業界はダミキ・ジャパンのフィッシングショー出展を許可したのでしょうか? 韓国のメーカー、ダミキはこれまで数多くの人気ルアーをパクってきたクソメーカーです。ホームページのトップにはロッドを口にくわえて、間抜け面でポーズするバカ丸出しの行為までも猿マネする無能っぷりです。はっきり言って日本の業界にとって100%不利益な存在です。今回の出展はダミキの本格的な日本進出を業界が歓迎したという意味です。知的財産委員会の主旨とは明らかに矛盾します。日本釣用品工業会の理事まで務める各ルアーメーカーは、「こんなコピーメーカーが出展するなら、うちは遠慮しますわ」となぜ言えないのでしょうか。今回のダミキ・ジャパンの出展は非常に残念です。

 ダミキのHPは下記ですので、興味がある方は見て感想をお聞かせください。
http://www.damiki.co.kr/

日本釣用品工業会に物申す」への5件のフィードバック

  1. oni

    抱き合わせねぇ・・。代引き納品ねぇ・・・。やってるところは小さめのメーカーでかつ人気プロがオーナーですね。まっとうな大手や老舗は出来ませんし、そんなことやろうものなら、営業担当は呼び出されてぶん殴られるでしょうね。
    問屋に関しても、いまや全国の問屋が同じ商品を持っているので、問屋オリジナルにこだわらなければ、抱き合わせなんか蹴っ飛ばすことが出来るはずです。
    結局、メディアに乗せられて人気商品をやみくもに仕入れようとするからつけこまれるわけで。
    人気商品が欲しいなら抱き合わせもやむなし、と考える小売店が多いってことなのかなぁ。
    私の知っている店では、抱き合わせを全て返品し、人気のブランドのロッドを全く置いていないで営業している店もありますが、ごく一部なんでしょうね。
    ただ、負の連鎖はメーカーが断ち切ることはありませんよ。だってやり方がエグくても買ってくれるんだったらそりゃ売るでしょう。

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  2. GRANBASS

    メーカーは小売店に押し売りしているつもりはなくても、問屋が押し売り状態なのはまぎれもない現実です。人気商品との抱き合わせ、頼んでもいない商品が納品される、といったケースは普通に起こっています。また、小売店に代引きでセット売りするメーカーもあると聞きます。「そんなもの断ればいい」と思いますが、問屋やメーカーとの付き合いで、渋々言いなりになっているようです。結局は小売店が買ってしまうから、メーカーは調子に乗って、駄作を連発し、さらに小売店に負担がのしかかるという負の連鎖が続いているわけです。

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  3. oni

    DAMIKIに関しては、日釣工サイドが実情を知らないってことが今回の出展に繋がったのでしょう。運営側としては減少しているコマ数が少しでも埋まるなら、と考えたのでしょうね。
    ただ、GRANBASS様が色んなネタで言われている、「小売店にメーカーが押し付ける」的な表現は、全面的には同意できません。何度も言いますが、強制的に買わせるなんてことはどこのメーカーも出来ません。買う側に決定権があるのは紛れも無い事実です。クソメーカーのものなど買わなきゃいいだけです。フィッシングショーに出展しているメーカー全ての商品を買わなきゃいけないわけではありません。
    コピー云々についても日釣工内部で強いメーカーの判断が指標になっているのはご指摘のとおりです。ゆえに、知的財産のみならず原産地表示、成分表示など、本来業界としてルールを厳守しなくてはならないのに、メーカーの力関係で無視しても許されています。いまだにロッドの原産国表示を通関後にすべて外して店頭では自社生産と謳うメーカーが多いこと!これは立派な犯罪行為です。
    つまり、ごく一部の人間を除き、所詮釣り業界はお人よしで釣り好きが高じて商売にしました、的な集団なんですよ。だから他業種では当たり前のエグイマーケティングにコロリとしてやられ、業界内での地位すら奪われてしまうんです。

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  4. GRANBASS

    oni様 いろいろコメントありがとうございます。日本のルアーがどこかのルアーにそっくりだと挙げればキリがありません。要はいかにオリジナルにリスペクトをしているかが大事なのではないでしょうか? 
    oni様はダミキの件、どう思いますか? 今は何でも売れたバスバブルの時代と違って、需要<供給の状態です。そんな中にわざわざ、あってもなくてもどうでもいいようなメーカーが、まだ小売店にゴミルアーを押しつけようとしています。業界はなぜ、それを許してしまうのでしょうか? 揃いも揃って無能な集まりですよね。

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  5. oni

    これも良いネタですね!同感です。
    釣り具のオリジナルの定義は難しいですよね。グラブは?パドルは?ペンシルベイトは?きりがないですよ。結局は法的にアウトかセーフかしか判断しようがないのかなぁ?
    グリフターがアウトならレーベルのフロッグそっくりな~Xはどうなのよ?って感じですが・・・。

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