バスを愛してますか?


Kiss  「バスを愛してます」って真面目に言えますか? ボクにとってバスフィッシングは生き甲斐であり、人生そのものです。バスという魚と出会えたおかげで、多くの出会いにも恵まれました。だから、バスという魚に感謝しています。バスを愛しています。いつまでもバスフィッシングを楽しみたいと願っています。ボクが親しくしている友人の一人にアート・ベリーがいます。彼はFLWツアーでも活躍するプロですが、彼はボク以上にバスを愛しています。キャッチするすべてのバスにキスをしてリリースします。大きくても小さくても関係ありません。「よくぞ、食ってくれたな」「ママを連れておいで」「もっとエサをいっぱい食べて、早く大きくなれよ」等々、愛情をこめてリリースします。
 ずいぶん昔ですが、レイクフォークで初めてガイドフィッシングを頼んだとき、ガイドはバスを非常に大事に扱っていました。ランディングネットは決して使わず、バスをキャッチしたら、できるだけ早くリリースするように促し、フックを外すときでさえ、バスがボートのカーペットに触れることを嫌いました。「オレが飯を食っていけるのは、ここにバスがいてくれるおかげ。いつまでもお客さんが来てくれるように、バスにはできるだけダメージを少なくしてリリースしなければならない」と言っていました。ボクはスポーニングベッドのサイトフィッシングはしませんが、そのガイドはサイトフィッシングは1日1匹までとお客さんに制限していました。
 一方の日本ですが、バスを愛情の注ぐ対象として見る風潮が感じられません。雑誌をめくると陸っぱりの取材にも関わらず、両手にバスを持って得意げにポーズをとる人。テレビではヒットしたバスをいつまでも手に持ったまま、いつまでも講釈をたれる人。ガイドさんたちはお客さんの両手にバスを持たせ、ホームページ上で宣伝合戦に利用しています。日本のトーナメンターたちは試合でもないのに、ライブウェル持参で釣りをして、小さなバスでもすべてランディングネットでキャッチしています。スポーニングシーズンはサイトフィッシングで釣ったバスを平気でキープしています。もちろん、すべての人がそうだと言いませんが・・・。
 この違いはなんなんでしょうか?

バスを愛してますか?」への3件のフィードバック

  1. oni

    まぁ、この問題を我々アングラーが自ら語れば、偽善的な発言になりますわな。
    「試合でネスト釣るなら一緒」「おまえ、過去に1匹も殺してないの」って問われれば、答えに窮してしまいます。
    ただ、バスがいて成り立つ釣りだし、僕自信はバスを傷つけながらも愛情は注いでいきたいですよ、大いなる矛盾をかかえながらも。
    メディアやそれに出る人が、その矛盾を感じながらも啓蒙する側としての責任を全うしてくれることを切に望みたいです。

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  2. GRANBASS

    勇気あるコメントありがとうございます。某雑誌というのは、ボクもたまに登場するので、恥ずかしい限りです。ボクは昔メディア側にいたものですから、写真ページの裏側が想像できてしまうんです。両手に複数匹のバスを持とうとすれば、当然、一度すべてのバスを陸地やボートデッキに転がす必要があります。その後、片手ずつバスをつかむのでしょうが、そう簡単ではありません。うまくつかめたとしても、はいポーズという前にバスが暴れると、落としてしまって、イチからやり直し。獲る写真なんて1枚じゃありませんから、いろいろアングルや露出を変えて撮っているうちに、またバスが暴れて落として・・・。自社やスポンサーのルアーを宣伝するだめなら、誌面に1枚使う写真のためなら、バスが数匹傷ついてもどうってことないんです。ところが、そんな人たちはボク達よりもカッコよくて、憧れの人なので、みんなそれをマネしちゃうんです。悲しいですよね。ボクはスポーニング中のバスを釣るな、とかバーブレスで釣ろう、なんてことを言っているんじゃないんです。ただ、せっかくヒットしてくれたバスに対して、愛情を持って接してあげたいと思っているんです。

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  3. oni

    おぉ~このネタ来ましたね。僕もかねてからそう感じてましたよ。
    まずおかっぱりのバス両手持ち。どうやってキープしてるんでしょう?スカリですかね?総じてヒレが真っ赤に傷んだ状態で酷い。ま、このテの写真を載せたがる雑誌が悪いのですがね。可笑しいのはほぼ決まった雑誌でほぼ同じメーカーの関係者が出る時にこのテの写真が多いですね。ほんと、くだらない写真だと思います。
    テレビも講釈長いだけでなく、デッキにぶち抜いて「豪快さ」をアピールすることもありますね。ネット使えば使ったでナイロンネットだし。これは某関西系製作会社に多い。
    ガイドもねぇ・・・琵琶湖の場合、リリ禁の関係もあるんでしょうが、まとめて魚持たせるのはどうかと。
    トーナメントは自分も出てる立場なので、スポーンに試合があたれば、釣ります。逆に普段は釣ったらその場で放すし、ライブウェルもネットも使いません。魚はハンドランディングか抜き上げですが、抜いた場合はデッキに触らないように気をつけてます(デッキも汚れないしね)。
    まぁ、ESPNでネスト試合連発し、釣り方まで流してるわけですから、日本とアメリカに括るのは強引かもしれませんが、本来高い意識を持つべきメディアやプロ、ガイドたちが間違った流れを作ってるのは悲しいことです。

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