月別アーカイブ: 2013年5月

新たな引き出し


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 今回のデルタの試合で入れ替えサイズを2匹プレゼントしてくれたのが、ラパラのXラップ・プロップでした。 写真のXラップ・プロップはフック同士が絡まないように、シリコンチューブでフックの遊び幅を制限しています。
 スキニータイプのダブルスイッシャーはフロリダでは定番中の定番で、デビルズホースやボーイ・ハウディーはフロリダのショップなら普通に見かけますが、同じアメリカでも他の州ではそれほど目にしません。きっと何かあるに違いとボクも毎度、オキチョビーの試合に持って行くものの、あまり自身のコンフィデンスがなかったり、コアングラーでは使い場に恵まれず、出番がないままでした。
 ところが、今年のオキチョビー戦の後、北嶋一輝さんとキシミーで釣りをした際に、彼がXラップ・プロップでグッドサイズを連発させているのを見て、帰国後、タックルウェアハウスで衝動買いしてしまいました。
 彼の使い方はかなり力強く、ジュボッ!ジュボッ!とジャークしてポーズが基本で、見ているだけで、こっちまで釣れそうな気になってしまうぐらいいい音をさせているのが印象的でした。
 そのXラップ・プロップですが、その後、出番がないままデルタ戦を迎えたんですが、なんとなく、日本から持って行ってまして、プラでも使わなかったのですが、試合中にひらめいて使ったら大正解でした。後ろのコアングラーがバズベイトを投げていて、まったくバイトがないのに、ボクにだけアタリが連発しました。ジャークの仕方が意外に難しく、強すぎると飛び出したり、フロントのフックがラインを拾ったりするんですが、弱いと魅力的に音が出ません。とにかく、激しく、ただし飛び出さないようにの力加減がなかなか微妙で面白いです。
 今の日本では、トップウォーターのプロップ系というより水中のスクリュー系の方が出番が多いみたいですし、プロップベイトって、ゴミが巻き付いたり、ラインが巻き込んだり、トラブルが多くて面倒なイメージで、すっかり使わなくなっていたんですが、ボクとしては引き出しが一つ増えた感じで、日本の釣り場でいろいろ試すのが楽しみです。

テッケル販売店様募集


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 テッケルフロッグの発売に向けて、最終準備に入っています。テッケルフロッグはスカートタイプのワッカーとブレードタイプのホンカーがあります。ワッカーはネチネチピンポイント攻略、ホンカーは広く浅く攻略でき、2つを使い分けることで、フロッグゲームの幅が広がります。
 テッケルフロッグは問屋さんにお世話にならず、フロッグゲームの面白さを共有できるプロショップさんに販売していただこうと思っています。すでに数店の販売先は決まっていますが、もう少し販売店様を募集します。
 といっても、ボクの目が届く範囲で、広くたくさんのお店に扱っていただく予定はありません。バスフィッシングが大好きで、スタッフさん自らが熱心に釣りに通うお店で、末永く大事に販売していただけるお店に販売をお願いしたいと思っています。販売店様の条件ですが、基本的にはボク、またはボクが認めたフロッグ免許皆伝のアングラーと一緒に釣りをして、フロッグの使い方をマスターしていただいているお店様に限らせていただく予定です。
 興味のあるショップ様はぜひ、メールをください。ただし、量販店様の取り扱いはお断りさせていただきます。

フロッグ・ミーツの案内


 

先月末に紹介させていただきましたが、来たる6月9日に常陸利根川のハーツマリン様でフロッグミーツを開催します。カエル好きのカエル好きによるカエル好きのための交流イベントです。当日はハーツマリン様でのテッケルフロッグの販売もあります。
 フロッグミーツは3部構成となります。まずはハーツレンタル様のレンタルボートでミニ大会を行います。ボートの数に限りがありますので、基本2名乗船でお願いします。1人参加の場合は、こちらでペアリングをさせていただきます。マイボートでの参加も可能ですが、ドックへの自走は不可とします。基本はハーツマリンまで牽引してきてください。マイボートの場合も1人参加の場合は、ペアリングをお願いすることがあります。
 ミニ大会の参加費は1000円で、レンタルボート代がお一人4500円となります。マイボート牽引の方は、ランチング代として2,000円をハーツマリンにお支払い下さい。マイボート参加者の方に同船させてもらう方は、ボーターの方に4500円を払ってください。
 大会参加者にはテッケルフロッグのサンプルを支給しますが、必ずテッケルフロッグを使う必要はありません。中空ボディーのフロッグオンリーの釣り大会とします。大会といっても、堅苦しいのは抜きで、バスをキープしてもらう必要もありません。すべて写真判定とします。
 大会は午前5時から受け付け開始、6時スタートで正午帰着。結果発表をして終了。当日テッケルフロッグでバスをキャッチした人にはテッケルフロッグをさらにプレゼント。最大魚(写真で判定)を釣った方には賞品も用意しています。
 大会参加希望者は、フェイスブックメール等で連絡ください。
 1-2時半まではハーツマリン様使用のドック前でフロッグの実釣レクチャーを開催します。午後からの参加も大歓迎ですので、ぜひ遊びに来てください。フロッグをうまく動かせない人に、アドバイスをしたり、各社のフロッグ用ロッドを持って行くので、試投会をしたいと思います。フロッグ用ロッド購入を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
 3時から5時まではフロッグのスカート交換会をします。当日にフロッグのスカートの交換をいくつでも無料で交換させていただきます。スカートが切れたり、劣化して溶けてしまったフロッグを持っている方は、テッケルやスワンプドンキーに限らず、他社のフロッグでもOKなので、ぜひ持ってきてください。また、スワンプドンキーに限っては、ウェイトが外れてしまったものやバスを釣りすぎてフックがなまってしまったものがあれば、無料で修理、フックの交換をさせていただきます。
 また、当日、テッケルフロッグを購入したいただいた方に、カラーリングをご自身でやっていただけるように、専用の塗料や染料も用意して持っていきますので、お好きなカラーに塗っていただくことも可能です。
 とにかく、堅苦しいことは抜き。当日はフロッグ好き同士でフロッグ談義で盛り上がりましょう。
ハーツマリン
http://heartsmarine.com/
ハーツレンタル
http://heartsrental.com/

止められない止まらない


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 今回の試合でプラから本戦にかけて大活躍だったのがエドモンのクランクでした。昨年のサムレイバンの試合でもエドモンでキッカーに助けられましたが、ボクの中ではエドモンはかなり信頼度の高いクランクとなっています。
 特に今回のデルタ戦は、2年前の同時期にコアングラーで出場し、バックシートからフロントをあおりにあおって、暫定トップに立ったぐらいのコンフィデンスを持ったルアーです。今回はボーターで自分の好きなエリアで好きなポジションで投げることができるので、正直なところエドモンが効きそうなところを探すプラクティスをやった感じです。
 実際、プラクティス中には明らかに10ポンドオーバーのビッグバスをヒットさせたぐらい手応え充分でした。
 試合ではなぜか4-5ポンドクラスのキッカーがボクの選んでエリアでは反応しなくなってしまいましたが、2ポンドクラスのキッカーは毎日15匹ぐらい釣れて、試合であることを忘れてしまいそうなぐらい楽しい釣りができました。
 エドモンはフラットサイド系のクランクなので、タイトなアクションをイメージする人がいるかもしれませんが、ロッドティップがブルブル震えるワイドなバタバタアクションです。ボクの場合、ほとんど遠投はせず、手返しよく撃ちまくり、着水後のハンドル5-10回転までで、フラットサイドの明滅で誘い出す感じで使います。ほとんどの場合は、バイトが目で確認できるので、非常にエキサイティングです。

メジャーリーグ・フィッシング


 今回のアメリカ滞在中は友人の家に泊めてもらっていたんですが、その間、友人が貯め録りしている釣り番組をいろいろ見て楽しんだのですが、中でも面白かったのがメジャーリーグフィッシングでした。
 淡々と進む進行に、もう少しルアーをフューチャーするとか、アプローチの違いを紹介するとか、釣り人目線で見ると物足りないものを感じましたが、興味深かったのが独特のルール。
 メジャーリーグフィッシングは、選ばれた選手がブロックごとに勝ち抜き形式のトーナメントを行い、最終的に優勝者を決める内容番組です。キーパーサイズのルールはなく、同船した審判が釣れたその場でウェイトを検量し、トータルウェイトが20ポンド超えた人から順番に勝ち抜きが決まるルールです。各審判はすべての選手のウェイトをタイムリーに更新する状況を把握していて、各選手に伝えます。
 ボクが興味深いと思ったのは、バスへのケアを考慮したそのルールです。バスをライブウェルにキープせず、その場で検量後すぐにリリースするので、バスへの負担が可能な限り軽減できます。
 さらにランディングネットの使用は禁止で、釣ったバスがボートデッキに触れると、2分間釣りを中断しなければならないペナルティーをもらいます。つまり、選手はハンドランディングするか、抜き上げて空中キャッチしなければならないのです。意図せずフックが外れてデッキの上に落としても2分間のペナルティーです。もちろん、これはバスの体表の粘膜のダメージを軽減するのが目的です。また、検量後のバスは選手自らがリリースするのですが、優しくリリースしないと2分間のペナルティーとなります。
 何が言いたいかというと、番組進行の意図の中に、バスへのケアが最大限考慮され、それを啓蒙普及しているというわけです。このブログでは、「そんなにバスが大事ならバス釣りをやめろ!」と、まったくロジックの外れたコメントをたくさんいただきますが、バス釣りが大好きだから、いつまでも楽しく続けたいから、釣ったバスを最大限大切に扱い、正しくキャッチ&リリースしようというシンプルかつ非常に重要なメッセージがこめられているのです。日本の釣り番組も見習ってほしい面が多々あります。
http://www.majorleaguefishing.com/

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結果は50位 その2


 今回の試合は結果的に2日間、まったくソフトベイトに手を出しませんでした。プラで釣れていなかったわけでもないですが、どうしても展開が遅くなるので、広く回れないのと、せっかくボーターになって好きなポイントを自分で選んで、好きなルアーを好きなポジションから投げられるのに、わざわざドロップショットやセンコーは使いたくなかったからです。また、パンチにはコンフィデンスが持てるマットを見つけることができませんでした。
 ボクの場合、年間ポイント争いをしているわけでもなく、中途半端にキーパーを釣っても何の意味もありません。狙って獲れる4-5ポンド以上のキッカーを釣るパターンを押し通し、トップ10カットを狙わないと意味がありません。結果的に運良くそのパターンを見つけたのがトップウォーターのパターンでした。
 タイドが下がり始め、下げ(アウトゴーイング)のカレントが効いて、さらに水位がある程度下がってトップウォーターを使うとトレブルフックがウィードに掛かってしまうかどうかの約1時間、明らかにボクの見つけたパターンは強力でした。
 4-5ポンドクラスがガンガン当たってくるし、ウィードが引っ掛かってくるぐらいになるとフロッグでも釣れました。誘い方は激しければ激しいほど、狂ったようにバイトしてきます。ただ、フッキングしないバイトが多いのが問題でしたが・・・。
 今回の試合で重要なキーとなったタイドですが、初日の朝は上げ(インカミング)のタイドで、すでに水位は高めからスタート、9時くらいには下がり始める展開で狙うべき時間は正午前ぐらいに来ましたが、2日目はやはり上げのタイドでしたが、また水位は低め、上がりきって下がり始めるのが正午くらいで、水位がある程度下がる頃には1時をまわり、3時半帰着ではほとんど釣りをする時間がない状況でした。
 それでもこれしかないとトップウォーターのパターンを押し通し、毎日グッドサイズを混ぜることができました。特に二日目は1時間で、それまでにクランクで釣った5本をすべて入れ替えしたぐらいに強力にはまりました。結果的には50位という結果でしたが、バイトしてくる魚をすべて捕れていれば、20ポンドどころか25ポンドも夢ではないポテンシャルの高い釣りでした。おかげで、賞金は獲れませんでしたが、自分なりには満足できる試合展開でした。

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結果は50位 その1


 忙しい毎日を送っていて、すっかりブログを更新し忘れていますが、試合は終わっています。結果は初日は12ポンド8オンス、2日目は16ポンド7オンスを釣って50位でした。124人中の50位ですから、まあまあ上出来かもしれません。
 当初はプロとして”参加することに意義がある”ぐらいの軽いつもりでエントリーしたんですが、自分なりにプラを進めるうちに、だんだん欲が出るというか、見えてくるものがありました。
 今回の試合はプラでエドモンのクランクで、バカデカイのにラインブレイクされ、同じスポットでブリッツMAXで7ポンドクラスをキャッチし、どうしてもそのスポットにこだわったのが反省点です。そのスポットは他の選手とのバッティングもあり、さらにタイドによる下げのカレントが効いていないとまったく釣れない場所だったので、試合では見切るべきでした。初日は2度も入り、二日目は朝イチに入り、時間を無駄にしてしまいました。

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プラクティスは残り半日


 プラクティスは明日の半日を残すのみとなりました。今日なんとかボートの修理もできました。カリフォルニアデルタは迷子になりそうなぐらい広大で複雑です。友人から借りるボートにはGPSが付いていなかったのですが、C&Cマリンの好意で、ただでHDS5を借りることができ、ずいぶんと気が楽になりました。
 デルタは見た感じはずっと同じなので、風向きを考えながら狙うべきバンクを地図とグーグルアースとにらめっこして事前に絞っています。やっかいなのはタイドがあって、カレントの向きが正反対になります。水深も大きく変わるので、ロータイドとハイタイドではバスの付き場も狙い方も変わってしまいます。しかもタイドの時間は毎日変わり、さらにエリアによって時間差があるので、かなり難解です。ちゃんとタイドグラフを見ながら考えてプラをしないと、完全に見失ってしまいます。
 結果、完全に見失っているわけですが・・・。狙うべきバスはポストスポーンの回復系なんですが、なかなか自分の思い通りには釣れてくれません。こんなに真剣にバス釣りに悩んだのは初めてです。でも、これが楽しくてクセになりそうです。

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やっぱりボーターってたいへん


 念願のボーターデビュー戦のプラも3日目が終了しました。今のところ手応えはまったくありません。正直、完全に見失っています。それでも自分らしい釣りを押し通したいと思っています。
 それよりも今日、突然クランキングバッテリーが死んで、エンジンが掛からなくなり、強風の中かなり焦りました。ジャンピングケーブルでとりあえずエンジンを始動して帰ったんですが、どうやらオルタネーターが故障しているみたいで、いくら走ってもチャージされません。
 明日は修理してもらう必要がありそうです。やっぱり、ボーターっていろいろ気に病むことがいっぱいで、心配性の性格なのでかなりきついです。それでも、いろいろ手伝ってくれたり、心配してくれる友人がたくさんいて、本当に助かっています。試合本番で壊れなかっただけでもラッキーだとポジティブに考えていくしかありませんね。

デルタに到着


 無事にカリフォルニアに到着しています。さっそく、今日からプラクティスを開始しましたが、時差ボケで花粉アレルギーでフラフラです。デルタは除草剤を散布している影響で、グラスがなくなって、さらに毎日風が強いみたいで、濁ってすっかり様変わりしています。フロッグやパンチの出番は少なそうです。
 さらにシーライオンが年々増えているみたいで、今日だけで10頭ぐらいみました。シーライオンはバスを食べるので、バスが身を隠すグラスがないと、どんどん食べられてしまいます。とくにスポーニングのバスが狙われるみたいで、このままでは数年後はデルタが心配です。

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