日別アーカイブ: 2013年5月23日

メジャーリーグ・フィッシング


 今回のアメリカ滞在中は友人の家に泊めてもらっていたんですが、その間、友人が貯め録りしている釣り番組をいろいろ見て楽しんだのですが、中でも面白かったのがメジャーリーグフィッシングでした。
 淡々と進む進行に、もう少しルアーをフューチャーするとか、アプローチの違いを紹介するとか、釣り人目線で見ると物足りないものを感じましたが、興味深かったのが独特のルール。
 メジャーリーグフィッシングは、選ばれた選手がブロックごとに勝ち抜き形式のトーナメントを行い、最終的に優勝者を決める内容番組です。キーパーサイズのルールはなく、同船した審判が釣れたその場でウェイトを検量し、トータルウェイトが20ポンド超えた人から順番に勝ち抜きが決まるルールです。各審判はすべての選手のウェイトをタイムリーに更新する状況を把握していて、各選手に伝えます。
 ボクが興味深いと思ったのは、バスへのケアを考慮したそのルールです。バスをライブウェルにキープせず、その場で検量後すぐにリリースするので、バスへの負担が可能な限り軽減できます。
 さらにランディングネットの使用は禁止で、釣ったバスがボートデッキに触れると、2分間釣りを中断しなければならないペナルティーをもらいます。つまり、選手はハンドランディングするか、抜き上げて空中キャッチしなければならないのです。意図せずフックが外れてデッキの上に落としても2分間のペナルティーです。もちろん、これはバスの体表の粘膜のダメージを軽減するのが目的です。また、検量後のバスは選手自らがリリースするのですが、優しくリリースしないと2分間のペナルティーとなります。
 何が言いたいかというと、番組進行の意図の中に、バスへのケアが最大限考慮され、それを啓蒙普及しているというわけです。このブログでは、「そんなにバスが大事ならバス釣りをやめろ!」と、まったくロジックの外れたコメントをたくさんいただきますが、バス釣りが大好きだから、いつまでも楽しく続けたいから、釣ったバスを最大限大切に扱い、正しくキャッチ&リリースしようというシンプルかつ非常に重要なメッセージがこめられているのです。日本の釣り番組も見習ってほしい面が多々あります。
http://www.majorleaguefishing.com/

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