今回のアメリカ滞在中は友人の家に泊めてもらっていたんですが、その間、友人が貯め録りしている釣り番組をいろいろ見て楽しんだのですが、中でも面白かったのがメジャーリーグフィッシングでした。
淡々と進む進行に、もう少しルアーをフューチャーするとか、アプローチの違いを紹介するとか、釣り人目線で見ると物足りないものを感じましたが、興味深かったのが独特のルール。
メジャーリーグフィッシングは、選ばれた選手がブロックごとに勝ち抜き形式のトーナメントを行い、最終的に優勝者を決める内容番組です。キーパーサイズのルールはなく、同船した審判が釣れたその場でウェイトを検量し、トータルウェイトが20ポンド超えた人から順番に勝ち抜きが決まるルールです。各審判はすべての選手のウェイトをタイムリーに更新する状況を把握していて、各選手に伝えます。
ボクが興味深いと思ったのは、バスへのケアを考慮したそのルールです。バスをライブウェルにキープせず、その場で検量後すぐにリリースするので、バスへの負担が可能な限り軽減できます。
さらにランディングネットの使用は禁止で、釣ったバスがボートデッキに触れると、2分間釣りを中断しなければならないペナルティーをもらいます。つまり、選手はハンドランディングするか、抜き上げて空中キャッチしなければならないのです。意図せずフックが外れてデッキの上に落としても2分間のペナルティーです。もちろん、これはバスの体表の粘膜のダメージを軽減するのが目的です。また、検量後のバスは選手自らがリリースするのですが、優しくリリースしないと2分間のペナルティーとなります。
何が言いたいかというと、番組進行の意図の中に、バスへのケアが最大限考慮され、それを啓蒙普及しているというわけです。このブログでは、「そんなにバスが大事ならバス釣りをやめろ!」と、まったくロジックの外れたコメントをたくさんいただきますが、バス釣りが大好きだから、いつまでも楽しく続けたいから、釣ったバスを最大限大切に扱い、正しくキャッチ&リリースしようというシンプルかつ非常に重要なメッセージがこめられているのです。日本の釣り番組も見習ってほしい面が多々あります。
http://www.majorleaguefishing.com/
いろいろコメントいただいているのに返信できなくて失礼しました。
ランディングネットに関する質問ですが、魚の体表は非常にデリケートなものですから、ネットを使わない方がベターだと思います。ラバーネットという手段もありますが、それとて、ランディングネットが魚を傷つけるという事実から生まれたものでしょう。
ネットの使用禁止は、魚のケアを考慮した措置以外にエリートシリーズもそうですが、ショートしての面白さも加味されていると思います。
横槍ですいません。何故、ランディングネットは使用禁止になるんでしょうか?魚をゆっくり丁寧にすくう事は魚に対してマイナスになるんでしょうか?
僕は結構、フッキングした直後からリリースまでに「よおーし!ありがとう!」と何度も言ってしまうタイプのアングラーなので、このトーナメントの形式にはとても感銘を受けました。
初めてコメントさせていただきます。
日本の釣り番組やDVDなどでは、バスの保護という観点で見ると、ちょっとがっかりすることが多いです。
特に岸釣りではバスに対するダメージは、ボートフィッシング以上です。
にも関わらず、抜き上げたら地面にバスが触れてしまうとこを映像として世に見せるのはどうかと思います。
バスフィッシングがスポーツとして成り立っているアメリカらしいルールに、自分は賛成します。
自然相手のスポーツだからこそ、少しでも自然を大切に扱い、感謝しなくてはなりませんね。
釣り人生最大の快楽を、BASS釣りの中にしか見出せないのは、少しもったいない気もします。
他に経験してもらいたい釣りもたくさんあるので。
って、こんな事を前田さんに言うても無駄でしょうけど…
バスで商売している前田サンには、下の方の言っているようなことも、「まったくロジックの外れた」ことにしか思えないんでしょうね。。。
釣りという行為を通じて、数多くの素敵な思い出を経験させてくれたバスに対して、感謝の気持ちや愛情を抱くのはバスフィッシャーマンにとっては素直な感情だと思います。本当に良い番組ですね!
この手の話題は「動物愛護」なのか「資源保護」と捉えるのかでだいぶ見方が変わってくると思います。
生物を資源(モノ)と見ることに大半の人は抵抗があるのではないでしょうか。
「末永くバス釣りを続けたい」
僕もこの考えに賛同しますが「動物愛護」に重きを置く方たちから見たらとても傲慢で自分たちの快楽のために動物を苦しめ環境に負荷を与えているだけにしか写らないのかもしれません。
素晴らしいルールですね!
今度、メジャーリーグフィッシング見てみたいと思います!!