日別アーカイブ: 2012年5月15日

アメリカトーナメント鑑賞を2倍?楽しく見る方法 その4


 好評?につき、引き続きワンポイントの英語レッスンです。これで2倍と言わず、3倍、4倍、アメリカの放送内容を楽しんでいただけると、嬉しいです。
in the mouth
 よくサイトフィッシングの試合で、耳にするフレーズです。サイトフィッシングにおけるルール(カリフォルニアではシーズンを問わず適用されることがあります)では、フックが口の中に掛かっていないと、無効なキャッチとなってキープできません。そのため、選手は同船のマーシャルやカメラマンに見せて、フックがin the mouthであることを確認しなければならないわけです。
Today is not my day.(It is not my day today.)
 連続でグッドサイズをバラしたり、ミスやトラブルを起こした際に、よく選手が口にします。「今日はツイてないぜ・・・」とまあ、こんな感じです。ウェイインステージで過去形で言う場合もあります。
barely hooked
 クランクベイトなどのプラグの釣りでバスとのファイト中に、選手がよく口にします。ベアリー・フックドとは、つまりフック1本しか掛かってないとか、掛かりが浅いという意味です。
barely touched
 キャッチしたバスをスケールに当て、尾びれの先がなんとかキーパーラインにタッチして、ギリギリキーパーだったときに使います。
It helps.
 キープできるサイズを釣ったときにhelpという表現を使います。リミットメイク後の入れ替えサイズのバスを"(good) helper"、ヘルパーと呼ぶ人もいます。また、キーパーサイズなかったり、入れ替えできなかった場合にno helpと言いながらリリースするシーンを見たことがあると思います。
I’ll take it.
 「いただきー!」みたいなニュアンスで、キーパーを釣ったときに、よく口にする選手がいます。そのときの状況で「とりあえずキーパー!」や「これは入れ替え!」みたいなニュアンスなど、いろいろ使えます。

いつものぼやき その5


 最近の日本の釣り業界(メーカー、プロ、メディア)は、必要以上に細いラインを推奨しすぎだと思いませんか? 今や3ポンドラインは当たり前、さらに細いラインを平気で使う人もけっこういます。そして、あっさりラインを切られてしまいます。これでは、年々少なくなるバスにさらにダメージを与えています。
 細いラインは軽く根掛かっても、ラインがすぐに切れてしまうので、ルアーの回収率が悪く、釣り場への負荷もより大きくなってしまいます。
 いくらリールのドラグの性能がよくなっても、ラインが強くなったといっても3ポンドラインはあくまで3ポンドライン。こちらに主導権がない限り、バスがカバーに向かって突進すれば、100%絶対に獲れません。つまり、3ポンド以下のラインで、ある程度のサイズのバスをキャッチするには、たまたま周りにカバーがないか、カバーに向かってバスが突進しないか、ラッキーな要素が必要不可欠です。
 はっきり言って、細いラインを使ってバスをヒットさせても自慢になりません。確かにラインは細いほど操作性もよくなり、違和感もないのでバスにバイトさせやすいですが、それは釣り人の技量ではなく、ラインのおかげです。太いラインでヒットさせることにこそ、釣り人の技量の差が出るわけです。
 ましてや、ラインは細いほど、バスも違和感なく食ってくるせいか、フックを呑まれやすいですし、やりとりにも時間がかかり、仮にキャッチできたとしてもバスへの負担も大きくなります。
 ボクはアメリカ人とよく釣りをしますが、彼らは本当に太いラインを使います。そして、本当によく釣ります。それはラインが風やカレントの影響を受けないようにラインメンディングをしたり、ボートポジションやキャストコースを工夫しているからです。
 よく、「アメリカ人はライトリグが苦手」なんて言われますが、もし彼らが日本人の持っているような繊細なライトラインにライトタックルを手にしたら、おそらく、もっと釣るだろうと思います。反対に日本人は普段ライトラインに慣れすぎているせいか、アメリカ人の持っているタックルを借りて同じようなことをやっても、ストレスばかりで釣りにならないでしょう。
 昨年からベイトフィネスブームも、「スピニングタックルによるライトラインの釣りがベイトタックルでやや太めのラインでできる」というアプローチなら大歓迎ですが、実際はラインが細いままスピニングからベイトタックルに変わっただけだったり、単純にフィネス化に拍車が掛かっただけのような感じがします。