日本でもパワーポールを付いたボートを目にする機会がどんどん増えています。ここぞというポイントでボートを止めて釣りができる利点は計りしれません。特に流行のベイトフィネスはリグが軽い分、せっかく狙ったポイントに入れることができても、ボートが動いたりしてラインが引っ張られるとリグが簡単にポイントから外れてしまいます。
もちろん、昼食休憩やリグり直すとき、トーナメントの入れ替え中にもボートを固定できると便利です。
そうなるとアルミボートユーザーやレンタルボートユーザーも、ボートを止めて釣りたいと思うのが普通です。ただ、パワーポールは値段もさることながら、装備が大げさで小型ボート向きではありません。そんな日本のフィールドにピッタリなのが、スティックイットです。
要は専用のマウントをバウデッキに装着し、ここぞというポイントでグラスファイバーの棒をブスッと手で突き刺すわけです。”ハンドパワー”ポールというわけです。グラスファイバーの棒はパワーポールに付いている棒と同じで、そう簡単には折れそうにありません。プッシュポール代わりやルアーリトリーバー代わりにも使えそうです。
実はポールを突き刺して、ボートを固定して釣るスタイルは、フロリダのフラットフィッシングといって、海のシャローフラットでレッドフィッシュやボーンフィッシュ、パーミット、スヌークなどを釣るスタイルでは定番です。音を立てずにプッシュポールで進んで、ポイントでポールを刺してボートを固定して静かに釣るのです。
そんなわけで、パワーポールが登場する前は、”ハンドパワー”ポールの方が主流だったというわけです。実際、パワーポール社もフロリダのメーカーですが、その他のハンドパワーポールのメーカーもフロリダに数社あります。
さて、スティックイットに話を戻しますが、パワーポールと違って前で固定するので、船尾が少々振られても、釣りをする立ち位置は変わりませんので、パワーポール1本刺しより釣りやすいかもしれません。何より値段が140ドルとリール1個分ぐらいしかないのが魅力です。日本じゃあ、スプールやハンドルだけで1万円オーバーもしたりしますから、安いものです。
専用のモーターマウントブラケットを使えば、FRPボートでも穴を開けずに船尾側でポールを突き刺すことも可能です。前後で2本刺しすれば、パワーポール2本刺しよりも安定しそうです。もちろん、パワーポール1本刺しのバスボートでも、バウ側に取り付ければ、ボートを完全固定することも可能でしょうね。
http://www.stickitanchorpins.com/
月別アーカイブ: 2012年4月
いつものぼやき 番外編
”ぼやき”はまだまだ続くんですが、またまた脱線です。今日、最新号の雑誌をいろいろ見ていると、ロドリに”末永くバス釣りを楽しむために ネストに関するアレコレ”というタイトルで、JBトップ50選手の阿部進吾さんに話を聞くスタイルの記事がありました。
正直、少し驚きました。四大バスフィッシング誌の中では、バスに対する扱いがダントツに悪いロドリが、ネストを守る魚は狙わないのがバス釣りの暗黙のルールだと紹介しているのです。書いている内容は素直に非常にいいと思いますが、そんなことJBのプロが言って大丈夫なの?って少し心配してしまいます。編集部の人間もバスの扱いに関して、今後は悔い改めてくれるといいのですが・・・。
とにかく、トップ50の選手の中にも、そんな勇気のある発言をできる人がいたのは嬉しかったです。
フカシンの新スポンサー
バスファンを見ていると、フカシンに新たにスポンサーが増えたニュースが紹介されていました。そのメーカーとは、”トロール・パーフェクト”。知っている人は知っている、あのエレキのシャフトに付けるアレです。
エレキのアウターチューブとインナーシャフトの繋ぎ部にかぶせて締め込み、フットコンのペダルの重さを調整できる便利グッズです。基本的には少し重めにするために使います。そうすることで、モーターヘッドが左右に振られることを軽減できるので、ラフウォーターでの操船が楽になったり、エレキのハイスピードでの直進性がよくなるというわけです。
毎日毎日釣りをしている人にとっては、足腰への負担がかなり軽減できるとあって、よく見ると、エリートプロやツアープロのエレキにもさりげに付いていたりします。目立たないので、よく見ないと分かりづらいですが、例えばKVDやスキート・リースなんか使ってます。日本でも最近は使っている人をよく見かけます。
もちろん、ミンコタ用とモーターガイド用があって、アメリカで1個25ドルで売られています。このメーカーのすごいところは、これだけを売って商売をしているところです。アメリカって、マーケットがデカイですね。日本でもトロールパーフェクトをどんどん付ける人がいれば、アメリカでのフカシンの評価が上がると思うので、応援する意味でも付けてみてはいかがでしょうか?
http://www.trollperfect.com/
いつものぼやき その3
アメリカの友人やフェイスブックで知り合った海外の”友達”から、「日本人は琵琶湖で釣りができてうらやましい」と言われる機会がよくあります。たしかに現在、琵琶湖は世界でも希なビッグバスレイクで、世界中のバスアングラーにとって憧れの釣り場なのかもしれませんが、果たして琵琶湖は本当に世界中のアングラーに羨ましがられるほどの釣り場なんでしょうか?
正直、バスは減る一方で、ボクのヘッポコな腕では今の琵琶湖は難しすぎます。昔の琵琶湖を知っているからかもしれませんが、ボクはとても危機感を感じます。
今日、ボクの大好きな釣り場の一つ、カリフォルニア州のクリアレイクでエバースタートの試合が始まりました。初日の結果はトップが26ポンド11オンス。上位28人が20ポンド超え(9kgオーバー)。69位までが6kgオーバー。プロ97人中65人がリミットメイク。コアングラーでも上位9人が20ポンド超えです。クリアレイクはそんなに大きな湖でもありませんし、毎週のように大小トーナメントが開催されますが、何年経っても、素晴らしいコンディションをキープしています。これぞ羨ましい釣り場です。
クリアレイクがいつまでも素晴らしいコンディションを維持しているのは、バスを資源として釣り人、行政ともにバスを守っているからです。今回の時期の試合はサイトフィッシング真っ盛りのタイミングなだけに、個人的には反対ですが、それでもバスが減らないのは、バスの繁殖力だけに頼っているわけではないからです。
春になって日本の各地でトーナメントが開催されていますが、興味があって成績を見てみると、どこもかしこもノーフィッシュが続出で、リミットメイクが一人もいなかったり、1匹釣った人が優勝したりと、本当にこれで楽しいの? と疑ってしまうような貧果が続出しています。このままでは10年後の日本の釣り場は、ますます釣れない釣り場になってしまうと思うのですが、それでもメーカーは相変わらず、「奇跡のアクションで、メジャーフィールドでも、このルアーだけはバスが狂ったように釣れる」なんてお決まりのキャッチコピーで宣伝しているんでしょうね。
いつものぼやき その2
いつも、春になると、この手の内容でブログをいろいろ書くんですが、賛否両論あっていいんです。別にボクの意見が100%正しいとは思っていません。議論するのも大いにけっこうだと思います。ここはボクの個人的なブログですから、ボクの個人的な思いを書き続けていきたいと思います。
書きたい続きはいろいろあるんですが、その前にちょっと脱線です。コメントでも教えていただいた並木敏成さんのブログを拝見しました。今回のJBのルール変更の陰に並木さんの手紙があったんですね。手紙にはボクが訴えたいことが、理路整然と綴られています。さすがは世界の並木さんです。この業界で多大な影響力を持つ方が、こういう意見を述べていただくと、ボクとしてはうれしい限りです。少なくとも、問題提起になります。並木さんはこれまでも度々、バスの扱いに関して言及してきたことがあり、ボクとしては並木さんを陰ながら応援したいと思います。まあ、OSPのプロスタッフもボスの顔に泥を塗らないようになお一層注意していただきたいですが・・・。
いつものぼやき その1
ちょうど一月前のブログで、JBが今季からのルール変更で、「トーナメントのウェイイン時での記念撮影は、バスは片手に1匹までになったそうだ」と書きました。伝聞形式で書いたのは、ボクはJBのメンバーではないので、正式な通達を受け取ったわけでもなく、文書等をホームページ上でも見ていないからです。ただ、複数のJB選手からその話は聞きました。
そもそも、ルールで決めないといけないようなことではなく、バスフィッシングを愛し、将来もバスフィッシングを楽しみたいと思う健全な人なら、バスがかわいそうでとてもそんな残酷な行為はできないはずですが・・・。
ところが、JBのサイトを見ると、先日のマスターの試合やトップ50の試合のフォトギャラリーでは堂々と3本、4本持った選手の写真がアップされています。また、JBのサイトでは2匹しか持っていなくても、個人のブログではやっぱり複数のバスを得意気に持って写真をアップしている人が数名います。そんなにバスをいっぱい持ちたいんでしょうか?
あからさまなルール違反で、失格になるべき(JBはルールに厳格だと聞きます)だと思ったので、いろいろ検索してみたのですが、JBの今回のルールに関する記載が見つかりません。もしや、ルール自体がなくなってしまったのでしょうか。もし、そうだとしたらとても残念です。
日本のバスフィッシングをリードし、大きな影響力を持つトップトーナメンターの方たちが、この有様では、日本のバスフィッシングの将来はお先真っ暗です。
簡単ステップ
オキチョビーの写真を整理していたら、ラリー・ニクソンのボートトレーラーに付いていたステップの写真が出てきました。面白いなと思って、写真を撮っていたのですが、紹介するのをすっかり忘れてました。
このEZトロールステップは、トレーラーのサイドや先端に取り付けるタイプがあって、これがあるといろいろ便利です。例えば、写真のサイドステップは、ボートに乗り降りする際に使えるだけでなく、ボートから降りた状態で、ボートの上の物やストレージの中の物を取り出すのに、非常に便利です。これがないと、ボート上の物って、いくら背が高くても届かなくて、わざわざボートに乗らないといけません。
また、トレーラーの先端に付けるステップは、水に浸からずにスロープでボートのランチングができます。
まあ、こんなボート周辺パーツがいろいろ販売されているところが、アメリカの面白いところです。
http://www.eztrolltray.com/eztrollstep.html
曲がってないけどベント?
カナダのランカーハントというメーカーに面白いルアーがあるのを見つけました。その名はベント・ベイツ。曲がってないけど、なぜかベントです。おいしい”弁当”と解釈したんでしょうか。
マイラーミノーのコピー、ノックオフですが、偽物、フェイクじゃないですよ。日釣工の見解はコピーは粗悪品だから釣れないそうですが、バスに見分けがつくのかどうか疑問です。
今までさんざん、日本はアメリカのコピーをしてきたわけですが、最近は日本のルアーもパクられる側になってきています。特に中国製ルアーが世界中に溢れるようになって、さらにその傾向は強くなっています。ネットで情報が溢れる今、こういうのが今後、ますます出てくるのは避けられないでしょうね。
http://www.lunkerhunt.com/
マイブームなシングルテール
打倒ズームとばかりに低価格で、続々と新作を投入するバークレーのハヴォックシリーズですが、個人的に気になる新製品が登場です。その名はサブウーファー。ウルトラバイブ系のシングルテールワームです。
この手のワームはフロリダ地方では定番中の定番で、ボクもオキチョビーでは、元祖とも言えるギャンブラーのフラッピンシャッドの威力を再確認したばかりです。トリキシーシャークやホニートードなどのツインテールはアクションは安定しますが、やはり細身でシングルテールの方がベイトフィッシュらしいのか、圧倒的にバイトが出る条件があるんですね。
サブウーファーは4インチでサイズ的にはノーシンカーでキャストするのは厳しそうな感じがしますが、テキサスリグのスイミングやスイムジグのトレーラーで使うと面白そうです。1パック8本入りで3.5ドルだそうです。
ゴージャスなDT6
ボクが目標とするアメリカのあるトーナメンターの影響で、ラパラのDT6を愛用しています。以前はこのジャンルはノーマンのディープミドルNを多用していたのですが、ここ3年はDT6からキャストし始めるケースが多くなっています。ちょっとしたマイブームです。あえて言うなら、ボトムをたたくならディープミドルN、ボトムをたたかないならDT6といった感じでしょうか? タイトすぎず、ワイドすぎず、引き心地もよく、特にスモールマウスの釣れるフィールドでは、よく釣れるような気がします。スポンサーに関係なく、ラパラのDT6はトーナメンターのタックルボックスの中でよく見かけます。
DT6はノーマンに比べてカラーラインナップが少なく、カラーリングもチープな(値段はノーマンより高い)ものばかりだったのが不満だったのですが、今季からアイクのカスタム・インクDTシリーズとして、少し割高(約1.5ドル高)の全8色が発売されました。アイクのこだわりのカラーリクエストだそうです。
さっそく、通販で好みのカラーを買ってみましたが、どれも写真で見るよりも凝っていて、非常に大満足です。全体にマジョーラのような塗装されていて、どれもカスタムペイントを頼んだようないい出来です。これだけで釣れそうな気にさせてくれます。他のカラーもほしくなってしまいました。