月別アーカイブ: 2011年9月

国境を無事に通過


 モントリオールって思っていた以上に都会で、朝の渋滞につかまってしまいました。ケベック州はフランスが公用語で、道路標識もフランス語で、少し焦ったりもしましたが、その後は快適なドライブで、高校時代に地理で習ったセントローレンスリバーを越え、さらに初体験のカナダ-アメリカ国境をレンタカーで通過しました。
 陸路でのアメリカ入国は今でもESTAは関係ないらしく、イミグレーションカードの記入が必要でした。あと、なぜか6ドル必要でした。ニューヨーク州に入るというのに、ロッドケースもタックルバッグ類が入ったスーツケースもまったく中身を開けてチェックされませんでした。たぶん、車ごとX線を通っているんでしょうけど・・・。これで9.11は安全なんでしょうか? ちょっと不安です。10年前を思い出します。

P1030241

そんな殺生な・・・


 なんとかモントリオールまでロストバゲージもなく到着し、ホテルでチェックインできました。今日はモントリオール泊です。
 そもそも、朝のトラブルはエアーカナダの受託手荷物の規定をしっかりチェックしていなかったボクのミスでした。普段いつも使っているユナイテッド航空と同じスターアライアンスグループだし、エアーカナダに乗るなんて久しぶりで、完全にノーマークでした。
 ユナイテッド航空でロッドを預ける場合は特別品目という規定があって、3辺(縦、横、高)の和が115インチ(292cm)以内のロッドケースなら無料で、これまで何の問題もありませんでした。ただし、アメリカ国内線の機材によっては1辺が80インチ(203cm)以内でないと預かってくれない場合もあるみたいですが・・・。
http://www.unitedairlines.co.jp/core/japanese/SI/baggage/specialitems.html#fishing
 エアーカナダのスポーツ用手荷物の規定では、やはり3辺(縦、横、高)の和が115インチ(292cm)以内と同じなのですが、1辺が80インチ(203cm)を超えると、貨物扱いとなって、受託手荷物としてはいかなる場合も預かることができないというのです。これまで何度となく海外に出かけていますが、ロッドに対して超過料金を払うか払わないかでもめたことはあっても(無料なのに、カウンターのスタッフが無知で請求する場合が多い)、ロッド自体を長さが理由で断られるのは初めてです。いろいろやりとりはしたんですが、1センチたりともオマケはできないの一点張りで、結局どうすることもできず、ロッドケースを203cmに縮めない限り、他に解決策はないと宣告されてしまいました。だいたい、同じグループ内で統一ができていないと、途中まではOKで、途中からダメなんてことが起こって旅行者はたいへんです。
http://www.aircanada.jp/ja/checked-sportsequip.htm?cLoc=jp#fishing
 ロッドがなければ、何しに行くか分かりませんが、203cmなんて6フィート6インチが限界です。今回の試合では実はラージマウス狙いでフロッグパラダイスがあると聞いて、楽しみにしていたのですが、フロッグロッドなど7フィートクラスのロッドは持って行くことを断念しなければなりません。それでもロッドケースは210cmぐらいになってしまいます。

P1030233  そこでエレキの修理屋さんに緊急出動を要請しました。6フィート6インチのロッドが折れない限界までケースを縮め、持ってきてもらった電動ドリルで固定ピンを新たに開け、さらにフタの取っ手が数センチあるので、これも持ってきてもらった糸ノコでカットしました。そして、ピッタリ203cmをクリア。空港のカウンターでみんなの冷たい視線を浴びながら、まるでボクサーが計量をパスするような感じでした。そして、ボクの右腕とも言えるフロッグロッドなどの長いロッドはエレキの修理屋さんに持って帰ってもらったしだいです。
 モタモタしていたら、飛行機に乗り遅れるところでしたし、ヘタに成田までは無事に飛んで、成田で問題が発覚したら、どうしようもないところでした。本当に危なかったです。エレキの修理屋さんには感謝です。

やれやれ


 ようやく、成田まで到着しました。せっかく、朝の7時には伊丹空港に到着していたのに、当初のフライトには乗れず、午後の4時を回って、やっと成田に到着です。これから、約12時間のフライトでトロントへ、そしてさらに乗り継ぎで約1時間で今日の目的地モントリオールを目指します。長い長い1日になりそうです。何があったかは、改めて報告します。本当に焦りました。

トラブル発生中


 丸2日間、パッキングをして、最後は一晩中かかって、ようやく完了。朝7時に伊丹空港に着いたのに、ロッドケースに関してトラブル発生。予定の飛行機に乗れず、足止めを食らっています。こんなの久しぶり。やっぱり、乗り慣れたユナイテッド航空が一番だったかな・・・。今回は9.11を恐れて、ニューヨーク経由以外の旅程を組んだのが失敗でした。

浮気心を断捨離


P1030223  いよいよシャンプレーン出発の準備です。なんと言っても初めてのフィールドですから、ワクワクしますが、タックル準備がたいへんです。いつもギリギリにならないと始められないのですが、準備をしているのやら、散らかしているのやら、なかなか前に進みません。
 シャンプレーンはラージ狙いとスモール狙いの両方が必要で、いろいろ情報を収集しているうちに、アレも持って行きたい、コレも試してみたい、もしかしたらアレが効くかも、こんなルアー見たことないはず、トップでも釣りたい、と妄想が広がって、さらに整理整頓が苦手ですから、アレはどこいった? 確かココに入れたはず・・・と、収拾がつかなくなってしまいます。所詮プラクティスは3日しかできません(荒天でできない場合も)から、あれもこれも試す余裕はありません。
 そういえば、タックルを毎回厳選して持って行った頃は、成績が良くて安定していたような気がします。友人の家に預かってもらうタックルが増えるにつれて、持ち駒が多すぎて試合中も迷いが生まれて成績が不安定になったような気がします。
 だいたい、いつもあれこれ持って行っても、自信のないタックルは結局試さずじまいの場合がほとんどです。実際家のタックルを見ても、買ったけどまだ1回も使ったことない、1匹も釣ったことのないルアーがいっぱいです。断捨離ができずに、今じゃあ一生分どころか、何回も生まれ変わっても使い切れないぐらいの量になっています。
 実際、多くのプロのタックルボックスを覗いてきましたが、強い選手ほどタックルってシンプルなものです。今回は浮気心を断捨離して、久しぶりに一軍ルアーだけを詰め込んで、迷いを断って試合に臨みたいと思います。

ズームのビーバータイプ


Zoomzhog025  ズームからついにビーバータイプのクリーチャーベイト、Zホッグが発売されました。ズームはパクられることはあっても、パクることはほとんどないというか、オリジナリティーを大事にするメーカーだと認識していますが、さすがビーバータイプもズームらしいデザインとなっています。といっても、ホニートードのようなボディーにブラッシュホッグのウィング、チャンクのテールの合体モデルですが・・・。
 スイートビーバーが登場以来、数多くのメーカーがコピーや丸コピーを発売してきましたが、ズームはスーパーホッグを発売したぐらいでしたが、やはり、ズームのプロスタッフからせっつかれたのでしょうか。満を持しての発表です。スイートビーバーのようなグライドフォールをしてくれたら、釣れそうですね。
 サイズは4インチで1パック8本入りで4.59ドル。カラーはまだ7色ともの足りませんが、今後の展開が楽しみです。

ピンクの力


Zoom_bait_morning_dawn  ロボワームなどの西海岸のハンドポアードワームのクリアウォーターでの定番カラーにモーニング・ドーンがあります。クリアピンクに薄青いコア。このカラーを朝焼けの色にたとえるのはセンスがあると思います。
 このモーニングドーンがついにインジェクションワームメーカーの大御所、ズームが採用したようで、フィネスワーム、スワンプクローラー、ミートヘッド、シェイキーヘッドワームで発売されるようです。

 このきっかけは、間違いなく昨年、ジョージア州レイク・レーニアで開催されたFLWチャンピオンシップ(フォレストウッドカップ)だと思います。レーニアといえば、ズーム社のまさにお膝元のような釣り場で、周辺のタックルショップを覗いて、ズーム製品一色といった感じです。実際、フィネスワームのシェイキーヘッドが定番の釣り方でもあったのですが、いざフタを開けると、出場選手の多くがロボの4&6インチストレートのモーニングドーンをドロップショットで使っていました。ウィニングルアーもこのワームとなりました。これにはズームも面目丸つぶれだったと思います。

P1030208  このモーニングドーンというカラーですが、不思議とよく釣れます。ボクも大好きなカラーですが、昨年の秋のルーズヴェルト戦からはさらにロボの新色プラム・ベリーも愛用しています。プラムベリーがご当地でブームとなっていて、多くの選手が買いあさっていたのが衝撃でした。実際に上位の選手がプラムベリーを使っていて、ボクのパートナーも使っていました。不思議とボクのモーニングドーンにはバイトがなく、プラムベリーにだけバイトがあって、明らかにバスが見分けているような感じでした。
 モーニングドーンは薄いクリアピンクなのに対して、プラムベリーは濃い鮮やかなクリアピンクに極小の赤いラメが入っているのが特徴です。日本ではピンクといえばコットンキャンディーが定番ですが、好き嫌いがハッキリしているような感じで、使わない人はほとんど持っていないんじゃないでしょうか? 食わず嫌いの人は一度、ピンクの力を試してみるといいと思います。

あと1週間


 来週8日からレイク・シャンプレーンに行ってきます。以前から一度、行ってみたかったフィールドで、アメリカ人にとっても行ってみたい釣り場のベスト5に入るところです。今回はFLWツアーのオープン戦にスポット参戦します。もちろん、コアングラーですよ。
 今年は前厄なので、おとなしくするつもりだったのですが、よりによって9.11テロ事件の10周年記念日をニューヨーク州で過ごします(10年前のテロの際はUSオープンに出ていて、アメリカで2週間以上足止めをくらいました)。
 FLWツアーはフル参戦の人が優先的にエントリーできるので、人気のフィールドはスポット参戦は無理だろうと思っていたのですが、ダメもとで申し込んだらエントリーできました。FLWツアーオープンは有名なエリートプロも数多く出場しますし、知らない釣り場、慣れない地域だけに久しぶりに緊張してきました。
 いつもはカリフォルニアの友人宅にタックル類を大量に置いているので、持って行くタックル類でウェイトオーバーになる心配なく準備していたですが、今回は直接現地に行って、終わったら真っ直ぐ帰ってきます。そのため、久しぶりに持って行くタックル類の厳選に困っています。しかも今回はラージマウスでもスモールマウスでも優勝できるパターンが存在するので、両方の準備が必要です。
 プラは3日間しかできないのですが、最近は現地でタックルが多すぎて、逆にプラの段階で悩んでしまうことが多かったのですが、今回はある程度決め打ちして、本当に自信のある釣りで通してみたいと思います。