月別アーカイブ: 2009年5月

ウィードレスなクランクとバイブ


 「あのブッシュの中にクランクやバイブレーションをスピナーベイトのように通したい」。バスフィッシングを長年やっているなら、誰でも一度は考えたこと欲求を形にしたのが、ミート&ポテトズ・タックルカンパニーというメーカーです。なんとも変わった名前です。
 プラグの背に上向きシングルフックをセットし、ステンレスのV字ウィードガードも付いています。通常ならベリーのフックが付くであろう位置にはキールウェイトと呼ばれる重心を下げて泳ぎを安定させるオモリがぶら下がっています。
Hbbbset20080719text_2  ホットバックは1オンスサイズのディープクランクベイトで、12ポンドのナイロンラインで13フィートまでダイブするそうです。襟巻き状の交換パーツが付いていて、ノーマル仕様以外にカーリー状のフィンカラーを装着することができます。これって、T.H.タックルのスカート付きクランク、ゼットンにも似ていますね。
Tmgroup200807202  ターマイトは3/4オンスサイズのバイブレーションで、形はどこにでもある普通の形状です。ウィードの濃いフラットエリアをウィードを引っかけずに引くことができそうで、これからの時期の琵琶湖で釣れそうですね。

アンダーアーマー


Imgp9545  アスリートのためのアパレルブランド、アンダーアーマーは、最近では日本でも徐々に人気が高まっているようです。人気の秘密はズバリ着心地の良さでしょう。ちょっとお高めですが、素材が特殊で一度着ると手放せなくなるようです。
 アンダーアーマーは数年前からバスマスタークラシックではブースを出展していたり、ジェラルド・スウィンドルをスポンサードしていたりと、バス業界にも少なからず関係のあるブランドです。実際、アンダーアーマーはフィッシングウェアも数多く販売しています。
 アラフォー、メタボまっしぐらで、加齢臭が気になる年頃なので、この夏用にTシャツを2枚購入しました。サラッとした気持ちいい肌触りのヒートギア・ファブリックのおかげでドライ感とクール感が持続するので、真夏のフロッグゲームの強い味方になってくれるはずです。

愛すべきバスの正しくて優しい扱い方


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 バスの資源保護に最も積極的な取り組みをしているテキサス・パークス&ワイルドライフのウェブサイト内に興味深い記事があったので紹介します。

 テキサス・パークス&ワイルドライフといえば、シェアランカープログラムが有名ですが、このポスター写真はビッグバスをケアするために、ビッグバスの正しい持ち方についての普及・啓発を目的としたものです。つまり、バスは片手だけで下アゴをつかんで持ち上げると、アゴが外れて、リリースしてもエサを捕らえられなくなるので、濡れた手で両手で支えて持ちましょうという内容です。特にビッグバスほどアゴで重い体重を支えることができないので、注意が必要です。持ちきれずに何度も地面に落として叩きつけてまで、片手に複数匹のバスを持とうとする残忍な行為は論外です。
 確かにアメリカといえども、両手で持つ行為が浸透しているわけではなく、トーナメントでは片手で持つ人がほとんどです。ボク自身も気を遣っているつもりでも、過去には片手でバスを持って撮った写真は数多くあります。だからこそ、テキサス・パークス&ワイルドライフはこんなポスターを用意しているんでしょう。
 また、ウェブサイト内にはシェアランカープログラムに登録できる13ポンド以上のビッグバスが釣れたときの、正しいバスの扱い方についての記述もあります。これは将来有望な子孫を残してくれる貴重なビッグバスをできるだけダメージなく、引き取るための注意事項です。全部を和訳すると長文になるので、その中の特に大事な要点を紹介します。これはシェアランカーに限った話ではありません。専門家によれば、バスをキープするならこれぐらい注意してほしいという意味であり、当然キープせずに、すぐリリースするのがベストなのは言うまでもありません。
●掛けたバスはできるだけ素早く取り込む。むやみに時間を掛けて弱らせると、生存率が悪くなる。
●ランディングネットの使用は控える。ネットを使用するなら、バスをすくう前に必ずネットを濡らしておく。
●フックを外す際には、乱暴に扱ったり、落としたりしないように注意する。可能ならバスはライブウェル等の水に浸けて、全体重が下アゴに掛からないようにしてフックを外す。以降、バスを持つときは濡れた両手で支え、下アゴをひねるような持ち方はしない!
●ライブウェルに入れて、できるだけ早くマリーナに帰る。ライブウェル内で長時間キープしない!
●バスは30秒以上、水中から出さないのが理想。ウェイトを量ったり、写真を撮るときは先に準備をしてからバスを水中から取り出し、2-3分以内に完了する。空気中ではバスは目が乾燥したり、バクテリアや細菌によるダメージを受ける。特に高温時や強風下では注意が必要。
●ライブウェル内の水温は華氏55~75度(12.8~23.9℃)で、1時間当たり2.3~3.3℃水温が変化しないように注意する。

ライブウェルをクールウェル


 先日も今の琵琶湖の現状に関して辛口な発言をしてしまいましたが、改めて各マリーナのホームページやブログなどを見ると、本当に無惨な写真が並んでいました。日本のバスアングラーは本当にバスに対して優しくないです。
 かつての雑誌やメディアはバスのリリースの仕方などをしっかり教えたものですが、今の現状ではなかなかそういう記事を掲載したり、映像を流すことはできません。そんな影響もあるのか、本当に見事にみんなバスを半殺しにしています。悲しいかぎりです。
 ボクは過去に何度もバスをライブウェルに入れてキープすることのバスへのダメージを伝えてきました。それでもバスを殺してでも、1日の最後に醜い写真を撮ることに執着するようです。
 本当はライブウェルにバスをキープせず、釣れたらすぐにリリースするのがベストです。アメリカではトーナメントでもない限り、むやみにバスをキープしたりしません。そして、バスをキープするときは、可能な限りバスのダメージを少なくする努力がなされます。過去にも紹介したレジュメネイドオキシジェネレーターグローリーバッグもそうです。
Final_logo_gif  今回紹介するクールウェルはライブウェル内の水温を下げる装置です。一般に表水温は実際にバスが釣れた水域の水温よりも高めです。つまり、ライブウェル内に取り込まれる水温も必然的に高めになってしまいます。バスにとってはライブウェル内の水温が華氏75度(約24℃)以下に保たれるのが理想とされています。水温は低い方が酸素の溶存濃度も高く、バス自身の代謝を抑える効果もあるからです。このクールウェルは30分でライブウェル内の水温を約5度下げることができるそうです。価格は259ドルだそうです。アメリカのトーナメントではデッドフィッシュによるペナルティーで賞金を逃すようなケースをよく耳にするので、259ドルでデッドフィッシュを減らすことができるなら、安いものでしょう。
 トーナメントではライブウェル内に氷を入れて水温を下げる人もいますが、氷が溶けた水には酸素があまり溶けていないので、理想はジップロック等の袋に氷を入れて、間接的に冷やす方がいいです。
 むやみにバスをキープしないのが一番ですが・・・。

シャッドテールのシャッドクランク


S7_124540_001_01  スプロから面白いシャッドクランク”マッドアイ・シャッド”(名前の響きがレッドアイシャッドみたい)が発売されました。
 マッドアイシャッドはバス用ではなく、スプロのプロスタッフのウォールアイ・トーナメントアングラーによって開発されたそうですが、特徴的なのはジョイント式のシャッドテールが付いている点です。ハードプラスチックのシャッドテールって、ちょっと面白いと思いませんか? ちゃんと動くのか興味津々です。アメリカにはちょくちょくウォールアイ用のクランクがありますが、バス用とウォールアイ用で何か求めるものが違うんでしょうか?
 サイズは2.5インチの3/8オンスで5~11フィートまでダイブするそうです。価格は7ドル前後です。

WIN A TRIP TO FISH WITH A PRO


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 残念ながら日本に住んでいるボク達には応募資格はないようですが、FLWのスポンサーであるシェビーが面白いキャンペーンを始めました。”WIN A TRIP TO FISH WITH A PRO”と題するキャンペーンで、簡単なクイズに答えて応募するだけで、2人をフォレストウッドカップが開催されるピッツバーグに2泊3日の旅に招待するというものです。航空券代、宿泊代はもちろん、1日シェビー契約プロと釣りを楽しむこともできるというものです。

 最近はトヨタがB.A.S.S.で頑張っていますが、シェビーも負けていませんね。

世界屈指のビッグバスレイク


 最近の琵琶湖のガイドさんのブログによる釣果発信を見ていると、連日景気のいい話ばかりで、50cmは当たり前、60cmを釣らないと自慢できないぐらいの勢いです。ガイドさん達は釣果至上主義に走り、ライバルガイドとの釣果自慢&スポンサーへのアピール合戦に熱心で、お客さんを楽しませるサービス業という本来のスタンスを忘れているような気がしてなりません。
 そして、よく耳にするフレーズが「琵琶湖は世界屈指のビッグバスレイク」という言葉です。まあ、確かに毎日どこかで誰かが60cmを超えるようなバスをキャッチしているわけですから、そう言われても仕方がないのかもしれませんが、そのおまじないのせいで、まるで「琵琶湖は将来も安泰」みたいな錯覚を抱いて、危機感を持っていない人が多すぎます。
 相変わらずサイトフィッシングは人気で、各マリーナのウェブサイトはライブウェルで丸1日連れ回して半殺しにしたバスの写真を堂々とアップし続けています。琵琶湖にバスがいてくれるおかげでお客さんを呼べるガイドの中でも、いまだにバスをキープし続ける人がいて、プロ意識を疑ってしまいます。
 琵琶湖って、本当に世界屈指のビッグバスレイクなんでしょうか? ちょうど今開催中のB.A.S.S.エリートシリーズ・ガンターズヴィル戦では初日99人中63人が20ポンドオーバー(9kg超え)のウェイトを持ち込み、2日間のトータルで50ポンドで15位、40ポンド超えが57人、賞金圏の50位で41ポンド10オンスという結果です。つまり、毎日9kgずつ持ち帰ってもただの人で賞金すらもらえないという状況です。これこそが”世界屈指”の言葉がふさわしいビッグバスレイクです。
 正直、琵琶湖のバスの今の状況は、漁師にいじめられ、バスアングラーにいじめられ、誰も守ってくれない・・・。それでもなお、連日ビッグバスが上がっているのは奇跡と言えるかもしれませんが、そんな奇跡がいつまでも続くはずがありません。琵琶湖は確実に年々釣れなくなっていると思います。もう少しみんなが危機感を持った方がいいと思うのですが・・・。

Just don’t get lost.


 今日はポカポカと暖かい日でした。明日もけっこう暑くなりそうな予報です。こうなってくると、ボクのカエルで釣りたい病がムズムズと発症し出します。もうすでに、今季初のフロッグフィッシュをキャッチしている友人もいて、ボクも負けてられません。早くブレイドラインが唸るほどの渾身のフッキングを決めたいものです。
 そういえば、毎年この時期はデルタで釣りをしているのですが、今季はまだお預けです。ボクの一番大好きなバスパラダイス・デルタの映像を見て、癒されています。

顔がひきつってる!!


 先日、アメリカで放送されたFLWウェスタンシリーズのレイク・ハバス戦の番組が、さっそくFLWのウェブサイトのオン・デマンド・ビデオでアップされました。ボクもちょっとだけ登場します。顔が緊張気味でかっこ悪いです。笑ってやってください。興味がある方はぜひ見てください。

バイブレーション・スイムベイト


Imgp9505  先日、ワイルドアイ・スイムシャッドを紹介しましたが、ボクが最近注目しているもう一つのスイムベイトがあります。それがバイブラ・トリックスです。
 一時はアメリカで入手困難状態が続いたバストリックス・ファットミノーも、今では数多くのパクリが世に溢れ、ブームは完全に落ち着きました。ただ、日本のようにブームが過ぎて、誰も使わなくなったというわけではなく、完全に定番ルアーとして定着しています。
 このバイブラ・トリックスは2009年の新製品ではありませんが、まだまだ世に知られていません。もともとバストリックスのお友達ブランドのブレードランナー・タックルのホロー・スイムベイト・インサート用に開発された完全コラボ企画商品だからです。アメリカでもほとんど売られているのを見たことがありません。
 ホロー・スイムベイト・インサートは中空スイムベイトの内部に装着する専用ジグヘッドですが、形状が特徴的です。ウェイトはジグフックの下方に平たく分散させていて、ウェイトが中でズレないようにトリプルフック用にフックハンガーとワイヤのストッパーが付いています。
 バイブラ・トリックスはノーマルのファットミノーよりも体高のあるボディーで、ホロー・スイムベイト・インサートがピッタリ、フィットします。
Imgp9508  ボディーデザインとフックアイの位置、ウェイトバランスはまさにバイブレーションルアーで、ストレートリトリーブで、ロッドに振動が伝わるほどボディーが細かくバイブレーションします。もちろん、シャッドテールは大きく水をかき回します。そして、中空ボディーのフラットな内壁が光の屈折効果でキラキラとフラッシングします。完全無音のバイブレーションとスイムベイトを足して二で割ったようなルアーで、使い心地抜群です。4インチの食べ頃サイズで琵琶湖で効きそうです。ただし、こちらはワイルドアイ・スイムシャッドのようにフォールでは使えません。あくまで投げて巻くスタイルが基本です。

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