日別アーカイブ: 2009年5月31日

フロッグは本当にフッキングが悪いのか その3


Donkey  「バス用フロッグはシングルフックがいい」という人がいますが、ボクにはまったく理解できません。また、フロッグのフッキングの良し悪しを上から押さえてフックゲイブがどれだけスペースがあるかでチェックする人がいますが、それもナンセンスだと思っています。バスという魚はライギョのように文字通りバイトして(咬んで)エサを捕食するようなアゴの力があるわけでもなく、一気に吸い込んで丸呑みにするタイプです。水槽でバスを飼ったことがある人なら常識です。もちろん、一口で丸呑みにできないようなサイズのエサは結果として歯で逃げられないように咬みますが・・・。しかも、可能な限りバスは本能的にエサを前方から丸呑みしようとします。なぜなら、魚の場合後ろからではウロコが引っかかって呑み込みにくいからです。実際、バスはたいてい右回りに反転するように襲ってきます。つまり、ボディーサイズは丸呑みしやすい一口サイズが理想で、立ち浮き気味の姿勢よりも水平気味の方がノーズ部分をしっかり吸い込みやすいことになります。
Imgp3048  水面が割れ、フロッグが視界から消えたとき、フロッグはバスの口の中に入っていると思われます。このとき、バスは口を閉じています。フロッグがバスの口の中で上向きなのか下向きなのか、前向きなのか後ろ向きなのか、いろいろなパターンがあるはずです。フッキングが決まるかスッポ抜けるかの瀬戸際は、バスの口の中のフロッグが強引に引き出されようとすることで、フロッグがある方向に潰れ、ダブルフックのどちらか、または両方が口から飛び出すまでにどこかに引っかかるかどうかに掛かっているわけです。フロッグは必ずしも上下の向きに潰れるとは限りません。シングルフックが確率的にダブルフックに優る理由は、どう考えても思い当たりません。
 フロッグによっては、ボディーが潰れる前に鼻の部分が裂けたりしてズレ下がって、結果としてフックポイントが飛び出さずにスッポ抜けたりすることがあります。ボディーが軟らかすぎるフロッグもフックがボディに突き刺さってスッポ抜けやすく、ベコンと大きく凹むようなボディの硬さがボクは優れていると考えています。ただし、ライギョマンがするようなシーリングをしっかりすると、空気が抜けにくい分、ボディーが凹みにくいので、こちらもバスには向いていません。