ライブウェルをクールウェル


 先日も今の琵琶湖の現状に関して辛口な発言をしてしまいましたが、改めて各マリーナのホームページやブログなどを見ると、本当に無惨な写真が並んでいました。日本のバスアングラーは本当にバスに対して優しくないです。
 かつての雑誌やメディアはバスのリリースの仕方などをしっかり教えたものですが、今の現状ではなかなかそういう記事を掲載したり、映像を流すことはできません。そんな影響もあるのか、本当に見事にみんなバスを半殺しにしています。悲しいかぎりです。
 ボクは過去に何度もバスをライブウェルに入れてキープすることのバスへのダメージを伝えてきました。それでもバスを殺してでも、1日の最後に醜い写真を撮ることに執着するようです。
 本当はライブウェルにバスをキープせず、釣れたらすぐにリリースするのがベストです。アメリカではトーナメントでもない限り、むやみにバスをキープしたりしません。そして、バスをキープするときは、可能な限りバスのダメージを少なくする努力がなされます。過去にも紹介したレジュメネイドオキシジェネレーターグローリーバッグもそうです。
Final_logo_gif  今回紹介するクールウェルはライブウェル内の水温を下げる装置です。一般に表水温は実際にバスが釣れた水域の水温よりも高めです。つまり、ライブウェル内に取り込まれる水温も必然的に高めになってしまいます。バスにとってはライブウェル内の水温が華氏75度(約24℃)以下に保たれるのが理想とされています。水温は低い方が酸素の溶存濃度も高く、バス自身の代謝を抑える効果もあるからです。このクールウェルは30分でライブウェル内の水温を約5度下げることができるそうです。価格は259ドルだそうです。アメリカのトーナメントではデッドフィッシュによるペナルティーで賞金を逃すようなケースをよく耳にするので、259ドルでデッドフィッシュを減らすことができるなら、安いものでしょう。
 トーナメントではライブウェル内に氷を入れて水温を下げる人もいますが、氷が溶けた水には酸素があまり溶けていないので、理想はジップロック等の袋に氷を入れて、間接的に冷やす方がいいです。
 むやみにバスをキープしないのが一番ですが・・・。

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