スポッツギャラリー その2


 スポッツの判別の一つとして、広く知られていながら、実際どんな感じなのか本物を見たことがない人には想像すらできないのが舌歯、いわゆるTeeth on Tongue(Toothではなく、複数のTeeth)です。この舌歯はラージマウスやスモールマウスにはなく、スポッツにはあるので、トーナメントではこの舌歯があれば、スポッツまたはミーンマウスと判別します。
 たとえば、今年も5月にFLWツアーが開催されるビーバーレイクではスポッツとミーンマウスのキーパーサイズは12インチ以上、ラージマウスとスモールマウスのキーパーサイズは15インチ以上となっています。ラージマウスとスモールマウス、スポッツはじっくり見なくても釣り人なら簡単に見分けができるものですが、そこにミーンマウスが生息すると、それがスモールマウスなのか、ミーンマウスなのか、判別するのはかなり難しく、実際のところ舌歯の有無がミーンマウスの判別方法となっています。
 日本ではラージマウスの舌にも突起のようなものがあったりするので、これをスポッツの舌歯と勘違いされているケースが多くあります。実際は舌を確認しなくても、スポッツはラージマウスとはまったく違うので、簡単に見分けが付くのですが、舌歯という不要な知識があるばっかりに、どこからどう見てもラージマウスをスポッツと思いこんでいるようです。
 今回はこの舌歯の写真を撮るのが目的だったといっていいぐらいで、かなり詳しく撮ることができました。写真を見れば分かると思いますが、舌の上に小さなふくらみがあって、ヤスリ状の歯?の集合帯があります。指で触るとかなりザラザラしています。舌歯の写真はウェブでいろいろ検索しても、日本でもアメリカでもまったく出てこなかったので、参考資料としていろいろアップすることにしました。

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スポッツギャラリー その2」への11件のフィードバック

  1. minmin

    スポッツとラージの違いですが、以前、有名なバスプロ(日本のバス会に創世記からいる方、アメリカのトーナメントも昔から出ています)からお聞きしたのですが、mike様と同じ区別の仕方をしていました。
    ザラザラがあるのがスポッツ、ないのがラージ、そして舌の形状が全く違うのがフロリダと。私も釣ったバスを見たのですが確かに3種いました。
    バスプロの方はこの事実を知っているのは、ごく少数と聞きました。他のバスプロもあまり知らないとのことです。信じるかは人それぞれですが、この話も可能性があることも知っておいてください。

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  2. GRANBASS

    Mike様
     感情的に書いているつもりはありません。生物学が専攻とは知りませんでしたが、あなたのコメントは生物を専攻された方の内容とは正直思えません。
     私も専門家ではありませんが、釣り人としての常識的なレベルで話をしています。ラージマウスとスポッツが交雑するなんて話はアメリカではほとんど聞いたことがありません。
     そもそも、どうしてあなたのように日本のラージマウスはスポッツの血が混じっていると唱える人たちがいるのか理解できません。仮に混じるとしたら、
    ビーバーレイクでのトーナメント中に14インチのラージマウスとスポッツのハイブリッドが釣れたら、ボクはどうすればいいんでしょうか?
     アメリカでスポッツを釣ったことがあり、生物学も専攻したというあなたが日本でスポッツを釣ったというなら、個人的にたいへん興味があります。これが日本のスポッツだという写真をお持ちならぜひ送ってください。

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  3. mike

    >しっかり勉強してから
    もう少しまともに議論できる方かと思いましたが、感情的に決め付けてしまってまったく話にならないと感じましたのでコメントはここまでとさせていただきます。
    ちなみに私は専門家ではありませんが、一応大学では生物学を専攻でした。
    あなたは釣りはお好きなようですが、バスの種云々を語る前に一度勉強されなおしてからのほうがよろしいかと思います。

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  4. GRANBASS

    Mike様 何度も同じことを書いていているのですが、種と亜種の定義をしっかり勉強してからコメントを書いてくれませんか? 非常に基本的で、たいへん重要なことです。この知識なしにコメントをいただいても議論になりません。 
     スポッツとスモールマウスがまれに異種交雑することはあり、それをミーンマウスバスと呼んでいますが、異種交雑の種はF1の一代限りです。逆を言えば、何でも自由に混血が進むような関係なら、お互いは別種として区分できません。それぞれの原産地域はかぶっており、長年の進化の過程で種として固定できていなかったはずです。
     日本のラージマウスをアイソザイムデータを調べても、当たり前ですが、ノーザンとフロリダの遺伝子しか出てこないそうです。
     多くの方が何の根拠もなく「スポッツの血が混じったラージが日本にいる」と唱えていますが、そもそもそんなバスは存在できないんです。もし仮にそんなバスがいるとしたら、アメリカで高額賞金の掛かったトーナメントは開催できなくなってしまいます。

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  5. mike

    >区別なんて釣り人にはできませんし、原種のいるエリアの方が少ないぐらいです。
    すでにご自分で指摘されていますが、そのような現状のアメリカから持ち込んだバスですから、日本でスポッツの血が一切ない純血のみの放流などというのは現実的ではないと思われますが・・・。
    ちなみにスポッツとスモールやラージの混血があることは良く知られています。

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  6. GRANBASS

     いかなる場合でも同列に並べてはいけないと言っているわけではなく、Mikeさんがした質問をするなら、同列に並べるのは適当ではないと言っているんです。
     そもそも、フロリダとノーザンを区別して議論すること自体、今やナンセンスです。区別なんて釣り人にはできませんし、原種のいるエリアの方が少ないぐらいです。同じことはスポッツでも言えることで、これがアラバマスポッツか、ケンタッキースポッツかなんて、誰も意識していません。

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  7. 杉山

    >種と亜種を同列に並べて
    話に間を指すようで失礼ですが、米国のナチュラル・リソース・デパートメント発行資料でも並べて述べていますので特にその点は問題ないかと思います。

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  8. GRANBASS

     それ以外の種がいるとかいないとか、何種いるか知っているとかは関係ありません。「種と亜種を同列に並べてする質問ではない」と指摘したまでです。
     日本国内でバスが拡散したのは闇放流も一因であることは否定しませんが、個人レベルが興味本位で生きた魚をアメリカから日本に持ち込むような闇放流は行われていないと思います。
     日本にピラニアやガーがいるか?と聞かれたら、普通の人はいないと答えますよね。個人が飼っていた魚が池やお堀に放流されているかどうかまで議論しませんよね。
     ボクはこれまで見たことがない点と状況証拠からいないと言っているだけで、ボク以外にもアメリカで釣りを経験した方がボクの意見に賛同してくれています。スポッツだと思うとか、思わないとかのレベルではなく、スポッツはスポッツです。スポッツぽいとか、スポッツ系とか、スポッツの血が濃いとか、そんな紛らわしいバスはいません。
     もちろん、ボクの知らない行ったこともない無名の釣り場で、秘かにスポッツが繁殖していて、そこを訪れる釣り人は良識のある人ばかりで、誰1人として、自主規制でそのスポッツの写真を公開せず、秘密を守っているという可能性はゼロではないでしょうが・・・。
     日米で釣りの経験のあるMikeさんがこれは間違いなくスポッツだというなら、スポッツがいるのかもしれませんが、不思議とボクは釣ったことも見たこともありません。個人的にいてほしいとか、いてほしくないとか言っているのではありません。当然、業界としてはいたら大問題でしょうが・・・。ただ、ちまたではあまりにも多くの人が明かなラージマウスをスポッツだと思いこんでいる現状はいかがなものかと思っているしだいです。
     

    返信
  9. mike

    >別種のスモールマウス、スポッツ、ラージマウスに亜種のフロリダを並べて議論すること自体
    もちろんそれ以外の種があることも知っての上で例に出したのですが、その真意は別種、亜種ごちゃ混ぜですでに繁殖していること自体が、日本の現状では正規の放流による生息域拡大ではないのではないかとの疑問からです。
    >闇放流のようなどこの素性とも分からないバスを釣り場から集めてごちゃ混ぜで
    それが日本での闇放流の現実だと思いたくはないのですがそのような気もしています・・・。
    ちなみに私は生物学者でもバスプロでもありませんが、日米両方で趣味でバスを釣っていますから、スポッツもたくさん見てきた個人的な感想から、日本でもスポッツだと思うものに出会ったことがあります。
    むしろスポッツが日本にはいないと言い切れる根拠が少し理解できないので、質問させていただきました。
    確実にいないという証拠がない限りは、いないという証明にはならないと思いますので。

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  10. GRANBASS

     まず、この質問ですが、別種のスモールマウス、スポッツ、ラージマウスに亜種のフロリダを並べて議論すること自体が間違いです。その間違いを訂正した上での素朴な疑問に関する回答ですが、答えは可能です。そもそも、アメリカから日本への移植は、闇放流のようなどこの素性とも分からないバスを釣り場から集めてごちゃ混ぜで持ってくるなんてありえません。アメリカでも釣り場から自由に生きたバスを移動することは違法行為になりますし・・・。
     アメリカでもスポッツ、スモールマウス、ラージマウスがどこでもごちゃ混ぜで繁殖しているわけではありません。アメリカでも3種は計画的な放流によって、生息域を広げてきましたし、同じ釣り場なら、どれかの種が優占種となっています。
     スポッツが仮に日本にいるなら、近年、明確な意図を持って、日本に持ち込んだ人がいるはずです。そんな空気の読めない人が100%いないとは言えませんが、いないと信じたいですね。また、スモールマウスやスポッツはラージマウスよりも移動が難しいはずなので、個人レベルでできる域を超えています。
     そもそも、こんなバス日本で見たことありますか? ボクは30年近く、バス釣りを九州を除く日本中で楽しんできましたが、1匹も釣ったことがありません。雑誌やテレビ等でも、見たことがありません。それが事実です。

    返信
  11. mike

    素朴な疑問として、スモールマウスもラージマウスもフロリダバスもすでに繁殖している中で、綺麗にスポッツだけを100%排除して入国(放流)させたなどということが本当に可能なのでしょうか?
    スポッツは日本の風土ですくすく育つことが可能でしょうし、アメリカでも生息域が他のブラックバスと混在している地域は多いはずですよね。
    素朴な疑問ですが・・・。

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