日別アーカイブ: 2008年11月2日

ヴィクセンの秘密 その3


Sany0002  ヴィクセンはテール部に大きなウェイトボールがあるのみなので、サミーのような立ち浮き姿勢を想像する人がいるでしょうが、実は水平浮きのペンシルベイトです。水平に浮くのはフックが3つ付いているので、ベリー部のフックの重みと、ポリカーボネイトの厚い壁でできた重いボディのおかげです。浮きすぎず、沈みすぎずの絶妙なフローティングレベルで、着水時に水中に突っ込みすぎず、跳ねることもなく、シャローのブッシュカバー狙いでも根掛かりすることなく完璧にキャストが決まります。
 ヴィクセンのサイズは4番サイズのトリプルフックが3個取り付けられる最小のサイズです。互いにフックが絡み合わないギリギリのセッティングです。仮にフックハンガーが横向きでなく、縦向きになっていれば、フック同士が絡んでしまうぐらいの微妙な距離です。バイトの際に跳ね飛ばされることも少なく、どこにバイトしてきても、フッキング率が高いのが利点です。
Sany0017  ヴィクセンはグラスロッドで操作するのと、カーボンロッドで操作するのとで、アクションの切れに違いがあって、ラトル音にも違いが出ます。言葉ではうまく説明できないのですが、グラスロッドでゆっくり力強くアクションを加えたときに発生する音が、本当によく釣れる気がします。言い換えれば、この音がしないと釣れる気がしないぐらいです。うまく動かすと、移動距離を抑えて、左右に大きく首を振らせることができ、フロントのフックがボディを削って、フックマークがくっきりと出てきます。過去には最終的に穴が空くまで使い込んだものもあります。