日別アーカイブ: 2008年11月4日

ヴィクセンの秘密 その4


Imgp7476  ヴィクセンの命はそのポリカーボネイト製のボディーが奏でるラトル音なので、ボーンカラーでも中身はクリアボディーで、ナチュラルABSを使用していません。最近は日本でもボーン素材の持つ隠れた有効性が見直されていますが、軽いナチュラルABSが必ずどんな場合でも優れているというわけではありません。

 そもそも、メーカーがカラー別にクリアボディーとボーンボディを使い分けてきた理由は、ナチュラルABSの方が安価で、しかもクローム系のメッキ処理をするのに適していたからです。ただし、それはプラドコ等の大きなメーカーが一度に大量にルアーを作るから素材を使い分けてコストダウンができるわけで、1回に数千個単位から1万個程度しか作らないようなメーカーでは、むしろ同じ素材で作った方が製産効率がよくなります。そして、何よりも同じ素材で作った方が同じバランスでクオリティーが均一になります。考えてみれば、同じルアーでカラーによって深度やアクションが違う方が不自然です。

Img_0768  アメリカではヴィクセンのボーンカラーは人気カラーの一つで、ボクも大好きなカラーです。白でもパールホワイトでもなく、ゴースト系でもない乳白色のこのカラーは、クリアウォーターからマッディウォーターまで、ローライトからハイライトコンディションまで、不思議とよく釣れます。日本ではボーン素材ばかりがクローズアップされていますが、ボーンカラーもそろそろ流行ってきそうな気がするのですが・・・。