日別アーカイブ: 2008年11月1日

アメリカのニューブーム その2


Imgp7498  ビッグブレイクの兆しがあるリップレス・ジョイント・スイムベイトですが、何も最近出てきた新タイプのルアーというわけではありません。カリフォルニアでは以前からトリプルトラウト(写真)をはじめとして、ビッグベイトの1ジャンルとして確立されていました。ウッド製または発泡ウレタン製のインディーズものがほとんどで値段も高く、広く全米で受け入れられるものではありませんでした。それが昨今の使いやすい食べ頃サイズのスイムベイトブームで、小型で使いやすく、20ドルを切るお手頃価格のマジックスイマーが注目され、見事エリート戦でバッチリはまってしまったというわけです。
Imgp7501  ところが、最近の流行のお手頃食べ頃のプラスチックものも、実はずっと以前からあったのを覚えているでしょうか? それが世界中で100万個を売ったという”テレビでお馴染み”シリーズのキックテールです。キックテールはリップ付きとリップ無しがあって、ボクも初めてテレビで見たときは衝撃を覚えたもので、リアクションバイトで通販で買ったしまいました。その後、日本でもショップで売られるようになりましたが、なぜか大きなブームになることなく、数年が経ち、その後、なぜかキャステイクソフトベイトとのコラボで、プラチナ・キックテール(写真下)という名で、リアル?なカラーになって再び日本のショップにも並びました。それでも、なぜか定着することなく今に至っています。スプロのBBZ-1シャッドなんか、キックテールの欠点でもあったジョイント部を補強し、折れやすかったテール部をソフトなボディに変えたぐらいで、基本的な部分はキックテールそっくりです。もちろん、ルックスも全体的によくなっていますが・・・。
 キックテールって、当時から毎号のようにありとあらゆる雑誌に広告を出していたにも関わらず、実際に釣り場で投げている人に出会ったことは未だかつて一度もありません。100万個も売ったという割には、どこで使われているのか本当に疑問です。今回のマジックスイマーはたまたまタイミングが良かっただけで、キックテールは登場するのが早すぎて、ようやく時代が追いついたということでしょうか。