アメリカのニューブーム その1


 この業界の人たちと話すと、決まって「来年は何が流行る?」という話題になります。そして「アメリカでは何が流行ってるの?」となります。どうも日本の釣り業界は何か流行が必要なようで、定番というものをあまり大事にせず、数年もすれば消えてなくなってしまうような新製品ばかりを追いかけています。日本の釣り業界はまるでファッション業界のようです。
 確かにアメリカにも流行は存在しますが、一過性で終わることが少なく、そのまま定番として残ります。また、流行も意図的に作られるというよりは、本当にいいものが生まれ、トーナメント等でタイミングよく紹介されたときにだけ大きなムーブメントとなります。
Imgp7496  今年から来年にかけてのアメリカの注目のルアーといえば、やはりセビルのマジックスイマー(写真上段:下)から始まったリップレス・ジョイント・スイムベイトでしょう。マジックスイマーをS字系と紹介している雑誌等をたまに目にしますが、マジックスイマーはS字軌道で泳ぐルアーではないので、S字系と呼ぶのは間違いです。ボディをクネクネさせながらも、真っ直ぐの軌道で泳ぐルアーで、水面をウェイクベイトとして使うこともできます。
 マジックスイマーのブームのきっかけは今季のエリートシリーズからですが、SPROからはさっそくBBZ-1シャッド4インチ(3連結)(写真上段:上)が発売されました。以前、動画でも紹介しましたが、あからさまにマジックスイマーにけんかを売っています。スプロは以前からBBZ-1の8インチバージョンを出していましたから、今回のシャッドはマジックスイマーがブームになる前から開発していたんでしょうが、タイミング的にはバッチリだったというわけです。マジックスイマーがスローシンキングのみに対して、BBZ-1はフローティングとスローシンキング、ファストシンキングの3タイプが用意されているのが強みです。
174  年内にはトゥルータングステンからもトゥルーライフスイムベイトの4インチ版(3連結)が発売される予定です。こちらはウェキング/スローシンキングとファストシンキングの2タイプが発売される予定です。個人的にはフックがベリー部に1個しかないBBZ-1よりも、フックが2個付いているトゥルータングステンの方が興味があります。
Revolution_shad  また、同じく年内にはリアクション・ストライクからもBBZ-1シャッドに似たレボリューション・シャッド4インチが発売されます。こちらは4連結で、フローティング、スローシンキング、ファストシンキングの3タイプが発売されるそうです。

アメリカのニューブーム その1」への2件のフィードバック

  1. GRANBASS

     トリプルトラウトは確かに以前からあって、カリフォルニアでは一部のアングラーにとっては人気ですが、カリフォルニア以外では名前を言っても知らない人がほとんどでしょう。
     ボクの言いたいのはアメリカではブームとなるきっかけやタイミングが難しいということです。例えばチャターベイトはブライアン・スリフトが使って優勝しなければ全米で知られることはなく、今もフロリダのローカルルアーのままだったかもしれません。
     スティーブ・ケネディーがハドルストンとバストリックスを使わなければ、やはり全米で知られることはなかったでしょう。ただ、ハドルストンは値段が高く、手頃ではなかったのと、カリフォルニア以外では大きすぎて結局大きなブームになることはありませんでした。
     そのバストリックスも、クリアレイクの試合の前にアミスタッド戦がなければ、スティーブ・ケネディーはスイムベイトに興味を持つこともなかったかもしれません。

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  2. スイムベイトヲタ

    リップレス・ジョイント・スイムベイトの火付け役はトリプルトラウトですよ!

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