FLWウェスタンシリーズデルタ戦 3日目レポート


 この日のパートナーはなんと児玉一樹さんです。児玉さんは2日目が終わった段階で、41位につけて賞金圏を狙える位置にいます。毎日リミットメイクに成功していて、そのほとんどの魚をワンエリアでスワンプクローラーをメインにキャッチしているそうです。この日もそのエリアを信じて朝イチから向かいました。ただ、この日は前日にも増して朝からすごい風です。まともに釣りができるような状態ではありません。砂煙が舞い上がり続け、目を開けているのも困難な状態です。帽子なんかかぶってられません。
 児玉さんは風上となるバンクのウィード際アウトサイドをじっくりとスワンプクローラーのネコリグで釣る戦略ですが、さすがに風が強すぎてエレキを踏むだけでもたいへんで、釣りに集中ができないような感じです。ボクは後ろで気楽に重めのドロップショットで探っているので、釣りだけに集中できるのですが、それでも2人とも1匹のキーパーも釣れません。スピナーベイトでも流してみましたが、反応がありません。3時間近くは児玉さんが自信のあるポイントを釣りましたが、風はますます吹き荒れ、釣りどころでは本当になくなってきました。デルタでなければ、絶対にキャンセルになるような風です。ニュースでは最大風速45マイルだったそうです。
 児玉さんは最低でも8ポンドを釣れば、賞金圏のチャンスがあるので、ここで大きな決断をしました。今回の試合では1日も入っていないディスカバリーベイに向かうバックアップパターンに変更です。ディスカバリーベイは広い高級住宅地エリアで、風をプロテクトしやすく、桟橋が無数にあるので、2ポンドクラスまでのキーパーなら、ライトリグで比較的イージーに釣ることができます。実際、風を避けてディスカバリーベイに逃げて来ているボートも多く目にしました。
 ディスカバリーベイに到着したころはタイドが低く、思ったほど簡単には釣れません。ノンキーなら入れ食うこともあるのですが、バイトもほとんどありません。それでも児玉さんはスワンプクローラーのネコリグで、小型ながらキーパーをポツポツとキャッチしていきますが、ボクにはアタリすらありません。さすがにライトリグでは日本のトーナメントでトップに立った選手には歯が立ちません。
 児玉さんは順調にキーパーをキャッチし、リミットメイクに成功しますが、ボクは完全ノーバイトです。実は児玉さんの釣りを見ていて、ムキになってボクもスワンプクローラーで釣っていたのですが、風の影響でうまく操作ができませんでした。そのとき、同じディスカバリー・ベイにいたジャスティン・カーに「ドロップショットで釣れ」とアドバイスされ、やっと熱くなっていた頭を冷やすことができました。スピニングタックルに5gのやや重めのドロップショットにロボワームをセットし、やっとバイトがとれるようになりました。タイドも上がって来た影響もあってか、食いも立ち始め、終了前の1時間で4匹のキーパーをキャッチすることができました。
 なんとか順位も68位まで上がり、総合の年間ポイントも20位でフィニッシュすることができ、ファルコンレイク行きが決まりました。児玉さんには本当に感謝です。児玉さんは5匹で6ポンド7オンスとウェイトが伸びず、賞金圏に1ポンド9オンス足りず、48位でフィニッシュとなりました。

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