日別アーカイブ: 2008年1月27日

アメリカン・フットボール


Profh  今、アメリカではフットボールジグが流行っています。地味なのであまり注目されませんが、過去3年ぐらいのトーナメントを見ていると、フットボールジグがウィニングルアーや上位選手のメインルアーになっている試合が目立ちます。昨シーズンのエリートシリーズを見ても初戦のアミスタッド戦ではデレック・レミッツがオメガのフットボールジグを、第4戦のクラークスヒル戦ではマイク・マクリーランドがジュエル・ベイトのフットボールジグ(写真)を、第8戦のレイク・シャンプレーンではマイク・ホートンがブーヤーのフットボールジグを使っていました。また、FLWイースタンシリーズ第4戦のピクウィック戦では、マーク・ローズがストライクキングのフットボールジグを使用していました。今季のエリート戦の試合スケジュールを見ても、フットボールジグがキーになりそうな試合がいくつもありますので、さらにフットボールジグが注目されることが予想されます。
 フットボールジグといえば、日本ではキャリラバタイプをイメージします。ヘッドの重心の真上にラインアイ(縦アイ)が来て、フックは小さめです。バーチカルに近いアプローチでボトムを叩いて誘うスタイルが一般的なので、ガードもほとんど不要です。最近ではフットボールジグによるスイミングという新しいスタイルも流行っていますが、バランスはキャリラバタイプが基本です。ところが、アメリカで最近、次々とリリースされるフットボールジグは横アイ(フラットアイ)で、ラインアイはヘッドの前方側に来るのが主流です。つまり、ジグフックは90度ベンドではなく、60度ベンドとなります。フックも大きめでしっかりとしたものが付いて、もちろんウィードガードがついています。これはアメリカのフットボールジグの使い方が日本スタイルと違って、キャスティングでボトムを広く探るために使われるからです。ときにはドラッギングで使うこともあります。要はカバーのすり抜けよりもボトムでの安定姿勢とボトム感知能力を優先させたキャスティングジグというわけです。
 数年前はアメリカのジグといえば、全体的に大味な作りなものがほとんどで、個人的にはあまり使う気がしないものが多かったのですが、最近のものはバランスもよく、フックもシャープな日本製を使っているものが増え、さらにハンドタイイングしているものも増えて来ました。スカートのカラーコンビネーションもセンスがよく、日本のメーカーのジグよりもクオリティーが高いのでは?と思えるものも登場しています。
 アメリカの流行は日本にやってくると言われますが、このアメリカンスタイルのフットボールジグは、果たして日本でも受け入れられるでしょうか?