日別アーカイブ: 2008年1月12日

マイ・ルアー・オブ・ザ・イヤー2007


Dd22  2006年のルアーオブザイヤーはスイートビーバーのフライド・ウォーターメロンでしたが、2007年は、特別に個人的によく活躍してくれたルアーは思い当たりません。ただ、強烈に印象に残ったルアーは?と聞かれたら、間違いなく写真のノーマンのDD22となるでしょう。カラー名は不明ですが、テキサス州の限定カラーかもしれません。
Amistad2  ボクは昨年、テキサス州レイク・アミスタッドで開催されたバスマスター・セントラルオープン第3戦にコ・アングラーとして参加しました。初日はバイロン・ベルビックのビッグベイトによる一発大物狙いに付き合わされ、まさかのリミットメイク失敗でスタートとなりました。2日目のパートナーはロバート・バードというテキサス州を中心にトーナメントに出場するプロで、初日は18ポンド7オンスも釣っていて、彼の昨日のコ・アングラーも12ポンド近く釣れたということでした。「これは期待できそう」とボクはプラクティスで手応えを感じていたヘビダンのトリックワームで無難に数を釣って入れ替えを図り、なんとかジャンプアップしてトップ30カットを狙うことにしました。
 ロバートが朝イチに連れて行ってくれたポイントはあるコーブの奥の奥のフラットエリアで、ブッシュがそこら中に沈んでいました。ロバートはテキサス定番のフレンチフライのヘビキャロで釣り始めたので、ボクもヘビダンをキャストしました。すると1投目から入れ食いで、あっという間にリミットメイクに成功し、次々と入れ替えにも成功しました。ところが、ロバートはかつかつキーパーを1匹キャッチしただけで、全然釣れません。正直、前日18ポンドオーバーをキャッチしたとは思えないほどでした。 たまりかねたボクは使っている ワームやシンカーをあげようとしたのですが、ロバートは余裕の笑みをみせながら、受け取ってくれません。「オレの魚は午後になってからクランクで釣れる。昨日も30分でリミットが揃った」というロバートは本命ポイントに行くまでの時間潰しをしているというのです。半信半疑ながら、それではと遠慮なしに釣らせてもらい、スタートから3時間もしないうちにトップ30カットを確信できるウェイトを釣ることができました。
 そして、午後1時になってから、ようやくロバートは沖のハンプの本命ポイントに入り、写真と同じDD22を取り出したのです。ロバートはその段階でキーパー2匹でしたが、突然入れ食い状態となり、あっという間に入れ替えまでして、ボクのウェイトをあっさり抜き、18ポンドを超えるウェイトとなりました。その間、ボクも慌ててマッドペッパーマグナムで応戦するのですが、バイトすらありません。カラーもチェンジしながら同じように立ち木に引っかけ&外して釣るのですが、なぜか全く釣れないのです。ロバートがバスからフックを外したり、ネットに絡まったルアーを外したり、入れ替えをしている間は、ボクだけがキャストしたい放題なんですが、なぜか釣れないのです。なのにロバートがキャストすると1投目からヒットしてしまうのです。正直、これには参りました。頭の中は真っ白です。マッドペッパーには自信があったのですが、これほど差が出るとは思いもしませんでした。もちろんDD22も嫌いではなかったのですが、このときは全く用意していなかったのです。
 ルアーも凄ければ、トーナメント終了2時間前になっても慌てることなく、そのパターンを信じて待ち続け、見事キャッチしたロバートにも圧巻でした。かなり渋かったです。ボクには絶対にマネできません。2日目終了後、タックルショップへ駆け込んだのは言うまでもありません。残念ながら3日目のパートナーは完全なシャローフィッシャーマンで、DD22の出番はありませんでしたが、次回アミスタッドに行くのが楽しみです。