日別アーカイブ: 2006年12月17日

100万ドルのルアー


Million1_1  今年のICASTショーに出展していたのは、遠目に見ていたんですが、「関係ないわ」とブースの前を素通りしていたのがマクダディー社でした。今まで聞いたことがなかったのも当然で、フィッシングルアージュエリー(ルアーを模した宝石or宝石を使ったルアー?)を販売するメーカーなのでした。まあ、こんなメーカーが登場するほどアメリカがバブルなのか疑問ですが・・・。そして、ICASTの目玉は100万ドルのルアーを展示していたからです。ボクは本物を見逃してしまいましたが、トータル3ポンド以上のゴールドとプラチナで作られ、4753個のダイヤとルビーがちりばめられた、まさにゴージャスなルアーです。それがどうした! と言われると困ってしまいますが、後日、バカなアメリカ人はこれをカジキのトローリングの大会で使ってプロモーションしたそうです。その勇気に紹介せずにはいられませんでした。
http://www.macdaddysfishinglures.com/

PEラインの普及がバスフィッシング界に及ぼす影響


 最近、アメリカのメーカーも日本のマーケットの影響なのかハードルアーの新製品が発表されるサイクルが早い気がします。イッシュとそのことを話していると、興味深いことを教えてくれました。イッシュは今シーズンを通して、ほとんどハードルアー、特にシャロー系のクランクベイトやバイブレーション、トップウォータープラグをロストしなかったと言うのです。実はイッシュに限らず、アメリカではPEラインが普及しており、ファストムービング系のルアーやトップウォータープラグをグラスロッド&PEラインの組み合わせで使う人が多いです。2005年バスマスターツアー・レイクトホ戦で優勝した大森さんの映像を見た人なら分かると思いますが、バイブレーションなどは伸びないPEラインを使うことで、グラスに引っ掛かったと同時に鋭く短いジャークで瞬時に外すことができます。グラスのフラットエリアでは非常に有効なテクニックです。使用するPEラインはかなり太いので、ほとんど切れることがありません。まれにハードカバーに根掛かりして外すことができなくても、最後にラインを引っ張れば、フックが伸びてほとんどルアーが回収できるようになったというのです。つまり、以前に比べて、ルアーの消耗が減った分、メーカーとしては売上げがどうしても落ちるので、新製品やニューカラーを出さないと売上げが確保できないのだろうというのです。ちなみに、アメリカではPEラインと言ってもまず通じません。一般にブレイドラインと呼びます。