日別アーカイブ: 2007年9月4日

TDバイブの真実 その6


 TDバイブの中ではサスペンドモデルは不人気なようです。旧型のTDバイブを探しに中古ショップを覗くと、サスペンドばかりが余っているのをよく目にします。ボクはけっこうサスペンドタイプも好きです。と言っても”サスペンド”としてではなく、水面下1m以浅を引くときに使います。
 実はボクにはかつて”お宝”と呼べるTDバイブのサスペンドがありました。それは旧型のスパークオレンジでした。ずいぶん昔ですが、本当によく釣れてボロボロになりました。10年ほど前、デルタのB.A.S.S.インビテーショナルに出場した際に、あるシャローフラットに5艇のボートが浮いたのですが、ボーター、ノンボーター合わせて10人ほぼ全員がレッド系のバイブレーションをキャストする中、なぜかボクの”お宝”にだけ入れ食い状態となったことがありました。そのときは、単にボクだけがTDバイブを使っていたのに対して、他の選手はラトルトラップをキャストしていたので、泳層やサウンド等の違いで釣果に差が出た程度にしか思っていませんでした。
 このときのパートナーからはウェイイン後、何度も売ってほしいと頼まれ、そのときは断ったのですが、あとからパートナーの奥さんまでがやって来て、「今日は彼の誕生日なの。どうしても彼のためにそのルアーをプレゼントしたいの」という見え見えのウソまでつかれて、結局断り切れず、プレゼントしてしまいました。「新しいのを買えばいいや」という軽い気持ちだったのですが、その後新しく買ったスパークオレンジ(旧型)は同じようにはなぜか釣れません。今から思えば、あのTDバイブは間違いなく当たりルアーだったような気がします。ちなみにボクがTDバイブをプレゼントしたパートナーはその後ガンで亡くなってしまいました。

フィッシング・エルボーに要注意


Luke2_1  ルーク・クラウセンがフォレストウッドカップ出場の後、地元のワシントン州に帰って、フィッシング・エルボーの治療のために手術を受けたそうです。ルークは今季、シーズン当初から肘の痛みのためにベイトキャスティングロッドが握れず、必要以上にスピニングロッドを握る機会が多かったそうです。ルークは今はリハビリ中で、今月から始まるFLWシリーズにはイースタン戦もウェスタン戦も出場を断念したようです。特に9月19-22日は彼の地元でもあるワシントン州コロンビアリバーで、初の高額賞金のビッグトーナメントが開催されるだけに、彼としては残念な決断でしょう。
 フィッシング・エルボーという言葉はまだあまり聞き慣れませんが、テニス・エルボー(テニス肘)と症状的には同じで、専門的には上腕骨上顆炎というそうです。要は無理な同じ動作を繰り返すことで肘周辺の筋肉や腱が炎症を起こすのだそうです。フィッシング・エルボーは痛みをともない、ひどくなると肘を曲げることもできないぐらいになるそうです。
 フィッシングエルボーはかつてはラリー・ニクソンやマーク・デイビスといったベテランアングラーに発症するケースが多かったのですが、最近は若い選手にも発症するケースが出ているようで、大なり小なり肘に問題を抱えている選手が増えているようです。そういえば、フカシンも昨年帰国した際に、スポーツ医学の先生に肘を診てもらったと話していました。
 フィッシング・エルボーが深刻化している原因はいろいろ考えられます。昔に比べてトーナメントの数が増え、スケジュールもタイトになっているので、トーナメンターはプラクティス&本戦で、連日ロッドを降り続け、肘を酷使するようになりました。また、1-3月の低温時にトーナメントが多く、凍える体(肘)をほぐす間もなく、無理な動作を繰り返さなければなりません。釣りをしていないときは、車を長時間運転していることが多く、肘が固まっているのもよくないようです。
 しかし、なんといっても最大の原因はタングステンの登場によって超1オンスのパンチングが流行したことです。ルーク自身、2006年開幕戦のオキチョビー戦のプラクティスで1.5オンスのフリッピングを毎日12-15時間降り続け、それを2-3週間続けたのがきっかけで、初めて痛みを感じるようになったそうです。1.5オンスのフリッピングは肘に大きな負担が掛かります。ロッドは長ければ長いほど、その負担はさらに大きくなります。アメリカのツアープロでなくても、サンデーアングラーでもフィッシング・エルボーになる危険はあります。アメリカ人のゴツイ腕に比べたら、平均的なボク達日本人の腕は細いですし、同じ動作をしたとしても肘への負担は違うと思われます。日本でも超1オンスのパンチング(フリッピング)が流行していますが、あまり片腕で肘を伸ばして無理にフリップしない方がいいようです。また、釣りの前後には面倒でもストレッチをするのもフィッシング・エルボーを予防するのに効果的なんだそうです。詳しくはテニス肘で検索するといろいろ出てくるので、そちらを参考にしてください。