お蔵入りルアー その2


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 2004-2005年、アメリカのトーナメントシーンで、何度となくウィグルワートが話題となりました。当時はストームがラパラに買収され、ウィグルワートは廃盤(その後復刻)となっていましたので、ウィグルワートに代わる、またはウィグルワートを超えるクランクベイトのニーズがありました。
 個人的に非常に興味があったボクは、アメリカのウィグルワート使いのプロたちからリサーチする一方、ebayで旧モデルのウィグルワートを買い集めて研究しました。また、ウィグルワート系の他メーカーのクランクも買い集めて使い比べたりもしました。
 研究すれば研究するほど、ウィグルワートがいかに良くできた名作ルアーであるかということがよく分かりました。この世に無数にあるクランクベイトの中で、非常に奇異な存在で、フラフラと軌道が逸れながらもバランスは崩しそうで崩さない、絶妙のバランスです。このバランスは旧モデルの方が特徴的で、本家のラパラですら、旧モデルを超えることができません。
 と同時に、ウィグルワートの持つとんがった部分をさらに強調すれば、きっと面白いルアーができるに違いないと確信できるようになりました。そんな経緯で生まれたのが、このお蔵入りとなったクセモノクランクです。ウィグルワートが優等生なら、このクランクベイトは完全なツッパリの不良です。

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